2008-03-15

メガは食べたことがない。

劇団「MONO」が下北沢で公演をやったので、観にいった。
関西の劇団なんだけど、公演があれば東京にもしっかり来てくれる。初めて東京で公演してから、途中抜けたりもしたけど、半分以上は観ているはず。
人間の弱さと関係性の危うさへの視点は優しいし。人間模様を彩るコトバの距離感はとっても気持ちいい。

ということで今回の芝居にも充分に満足して、終演後。腹が減ったので、芝居の満足度に見合う食事を求めて、下北沢の街をブラブラしていた。
ラーメンという食べ物に思い入れのない俺は、こうゆうときにラーメンで締める気にならない。メシ系を喰いたいなと。でも9時も回った下北沢。俺の食欲にぶつかってくるような店があるだろうか。
適当に歩いてみた。だがしかし、どうもしっくりくる店が見つからない。
と、そこで目に入ってきたのが「下北沢丼」て店。最近出来たのかな。前にここを通りかかったときにはなかった店だ。でも、看板でピンときた。これ、吉祥寺にある「吉祥寺丼」の系列店だなと。
ここ数年、結構出てきているスタ丼系の店だ。
ニンニク度強い豚肉がドッカリと乗っかった、丼。
ああもう今の気分にはこれしかないでしょう。なあ。

で、「下北沢丼」に入り、塩ニンニクと醤油ニンニクで迷ったあげくの塩ニンニク。それの肉倍増しを喰いながら、ふと思い出した。
昨年、MONOの公演は三鷹だった。当然その公演も観に行っているんだけど、その帰り、俺は吉祥寺の「吉祥寺丼」でメシを喰っていたのだった。
そこで喰ったのは醤油ニンニクだったかな。でも今回食べた塩ニンニクの方に、俺はハマってしまいそうだ。
1年ぶりの組み合わせBACK AGAINみたいな。だから何だってハナシだけど、とりあえず横文字交えてみました。

で、あとさ。

数年前。牛丼が300円を割った。それまで牛丼っていやあ、並400円大盛500円が基本価格だった。
それが300円を割る。
特盛が基本で、ま、軽く抑えとくかってときに大盛を選択していた俺も、300円以下で牛丼を食べられるという誘惑にかられて並を注文するようになった。牛丼を食べるようになってから、並を注文するなんて、このときが初めてだった。
並、並、今日も並。
で、ふっと気がついた。あれ?並でも満足しているよ。
これって胃袋が「並サイズ」になったのかもしんないぞって。
ずっと大盛、もしくは特盛だったのが、並で満足するなんて。…いや、慣れるんだよ。いつしかスタンダードが並になってんの。
いや、今でも大盛食べるよ。でも、気を抜くと並頼んじゃうんだ。

似たようなので、清涼飲料水がある。
俺が子どもの頃は、250缶だった。その後、350缶になって。あ、その間に300瓶なんてのもあったな。ま、そんで500缶が出てきて、500ペットなんてのが登場して、現在に至る。
あれも、思うんだよ。
250缶の容量だったカラダが、いつしか500ペットを受け入れられるようになってんのな。
それって、進歩と呼んでいいのだろうか。

カラダの容量までをも誰かに規定されているような、もどかしさ。
これ、感じているの、俺だけじゃないと思う。

ま、メタボがどうの言われている御時世、多少はそうゆうことも気にした方がいいのかもしれないけど。
でもさ、「並基準」で物事見られるようにもなりましたと。それもアリかなとか思えてきましたと。そうなったらそうなったで、今度は何ですか…。
「メガ~」?
意味分かんないよ。
牛丼にハンバーガーだけじゃなくって、定食類だのにもメガ進出してるし。行き先々でメガだ。

どうゆうことなんだよ。
ヒトの胃袋の基準値を簡単にいじくりまわすんじゃないよ。

ちなみに俺。メガ系の食べ物は、一度も食べたことがありません。これからも、食べるつもりはありません。
だってあれ、やっぱちょっとおかしいもん。