2005-05-18

HIVの話

松沢呉一さんがHIVに関する話を書いていて思い出したのですが、私も昨年11月、パリ市内でHIV検査を受けました。結果は陰性でした。医者から個室に呼ばれて結果を聞くときって、顔面蒼白、冷や汗たらたらでした(鏡を見たわけではないので想像ですが)。「感染しているはずはない」とそれまで思いこんでいて、検査なんぞ受けたことなどなかったのですが、考えるところがあって、検査してみました(詳しい話は『Gay@Paris』に掲載します。原稿は昨年、執筆済)。

フランスでは昨年、6000人のHIV新規感染者が確認されたと発表されています(このネタも『Gay@Paris』原稿に執筆済)。シラク大統領は国際エイズ週間には国内向けに演説をしますし、日本よりも遙かに啓発キャンペーンが進んでいます。なのに、この数値です。

わしは自分が20半ばですから、20代や10代の男女と話す機会が多いですが、これまでHIV検査を受けたことあるっていっていたのは、医学部生の友達だけです。すすめても「まぁ、大丈夫でしょう」っていうんですね、たいてい。で、もって、「オーラルセックスでは、吸う側に感染の可能性がある」って話をすると、「そんなの初めて聞く」って答えが返ってきます。

HIVに感染するのは、無差別にヤリまくっている人限定……みたいなイメージがあるようで、彼氏とのみ(あるいは知っている相手のみ)とやっている限りはヘーキだと考えている人が少なくないように思います。

わたしは鞄にHIV啓蒙のパンフレットやポストカード(フランス語)、啓発キャンペーンのコンドーム二つ(一つは日本で入手、もう一つはパリで入手)を入れておりまして、パリ市内の検査できる場所のリストも持っています。

☆松沢さんの記事は以下参照☆

http://www.pot.co.jp/matsukuro/archives/2005/05/15/104510

このエントリへの反応

  1. 読売新聞で昨日から連載のはじまった「HIVとともに」は、ヘテロに焦点をあてた好企画だと思います。

    自分たちにはHIVは関係ない、と思って油断しているヘテロの人たちこそ、一番危ないのですから。

    http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20050517sw91.htm

  2. この記事を読むと、夫は感染を知りながら、妻には告知せず感染させた……ということですよね。フランスでは、感染を知りながら、恋人とコンドームなしでセックスをして、感染させた男が刑事罰を受けています。アメリカでもそういった事例があると聞きました。フランスでは、恋人に感染させられた人たちのネツトワークもできているとか。