2011-10-05
なんでも左翼
フランスには左翼の陣営に国家主権至上主義政党『共和国市民運動』がある。
党首は超一流の文化人で、国防相・内務相・教育相といった要職を務めてきたジャン=ピエール=シュヴェヌマン上院議員だ。彼は社会主義を信奉する。そして、何よりも共和国の価値を重視し、国家主権を護らんとする。
大川隆法・総裁とその長男・3男、長女との対談を読んだが、何ら定義づけることなく、「左翼」の言葉を口に出す。
安全保障の巨人で、重量級の国防相ともいわれたシュヴェヌマン氏は、左翼故に批判されるべき対象なのか?
あるいは、フランス社会党の重鎮・ジャック=ラング教育相(当時)は小学校で国家『La Marseillaise』を覚えさせることを義務付け、その歴史を学ぶカリキュラムを創った。
この政治家も左翼故に批判の対象となるのか?
幸福実現党にしてもその母体の宗教にしても、左翼という言葉を濫用しすぎているのではないか。
対立軸はパトリオティズムかナショナリズムか……というほうが有効であろう。