2007-09-29

仏国民はサルコジ改革を支持

日刊ベリタ』に【仏国民はサルコジ改革を支持】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。

【本文】

調査会社LH2が9月21日、22日にフランスの有権者1001人を対象に電話で行った世論調査によれば、ニコラ=サルコジ仏大統領の支持率は66%と依然高く、不支持の30%を大幅に上回った。フランソワ=フィヨン首相の支持率は59%で不支持の34%を上回っている。今月に入って、サルコジ氏は公務員の年金優遇措置の廃止や公務員の大幅削減、さらなる民営化などサルコジ流構造改革を断行すると発表した。一連の改革には野党第一党の社会党や労働組合が反発しており、10月18日には仏全土でゼネラル・ストライキが決行される。しかし、今回の調査によって国民がサルコジ改革を支持していることが分かった。 
 
  同調査では「左派のリーダーに誰が相応しいかと思うか1人名前をあげよ」という設問もあり、ドミニク=ストロス=カーン元財務相が人気トップで27%、ポワトゥー=シャラント地方圏知事のセゴレーヌ=ロワイヤル前下院議員が次いで15%、パリ市長のベルトラン=ドラノエ氏が3位で12%だった。 
 
  ただ、カーン氏とロワイヤル氏が過去の調査に比べて人気を下げているのに対して、ドラノエ氏の名前をあげたのは8月の同調査で7%、6月調査で6%というように、ここにきてドラノエ人気が上昇している。社会党支持者に限定すると、ロワイヤル氏が人気トップで25%、カーン氏が次いで22%、ドラノエ氏が3位の16%だった。社会党支持者の間では未だにロワイヤル氏の人気が根強いことを証明している。 
 
  2008年秋の党大会では社会党の新党首が選出される。ロワイヤル氏が社会党支持者の間でこのまま人気を保てれば、党首に就く可能性は高い。