2005-05-07

ブリュッセルに到着!

只今、最終電車でロッテルダムからブリュッセルまで行き、ホテルに到着したところです。明日、ゲイパレードです。欧州時間の本日は、朝の七時に起きまして、朝九時から夜七時まで、オランダで暗殺されたゲイの政治家、ピム・フォルタインのイベントを取材していました。フィルムが36枚撮りで、8本もつかってしまいました。

心にしみるイベントで感激しました。

食事をする間もなく、動物園でハンバーガーを一つ昼食に食べ、夜食はバーガー・キングのハンバーガーとポテト。旅行しているのに、なんつー食生活でありましょう。

その前日はデンマークからアムステルダムに飛行機で飛びまして、売春街をほっつき歩いていました。いわゆる、「飾り窓」地区ってやつです。オランダの売春事情はいまさら、わしが説明するまでもないでしょう。

「多文化共生」先進国のウルトラ・リベラリズムのオランダですが、フォルタインが殺されてから危機が露呈し、深刻な亀裂が社会に走っています。今後は彼の国のリベラリズムは修正されていくに違いありません。

だいたい、イスラムを批判している女性政治家が、身を守るため、身を隠さなければならなくなっています。これは参加者の二人からきいて、まだ確認したわけではありませんが、移民排斥を唱える政治家の一人は、身の安全を確保する為に監獄の中にいる、ということをききました。彼らは、

「テロリストが野放しで、政治家が監獄にいなければならない。なんて国だ、ここは」

と嘆いていました。

ちなみに、フォルタインを殺したエコロジストの刑期は12年だそうでして、あと9年で娑婆に出てくるとか(これもまだ、確認していません。フランスに戻りましたら、資料・文献にあたります)。

支持者の中には、

「あと、9年、待っているからな」

と息巻いている人もいました。