2005-10-13

仏の国民戦線が書記長を解任

発売日にあわせて「Dr. Kinsey」のDVDを購入しました。マッカーシズムが吹き荒れるアメリカで、性解放の旗手・キンゼイ博士は共産主義者の走狗に仕立て上げられバッシングを受け、晩年は失意のうちにありました。

映画の最期ではそんなキンゼイのもとに高齢のレズビアンが訪れるシーンが出てきます。女性を愛し恋に落ちたが、誰にも話すことができず、孤独の淵にいた……という彼女はキンゼイの著書により同じ境遇にいるレズビアン女性が少なからぬことを知り救われた、といいます。

映画「Dr. Kinsey」をはじめて見たとき、このシーンにとても感動いたしました。DVDすべてを見る時間がなかったので今日はこのシーンだけ繰り返しみました。やっぱりいいですね。

超タカ派『FOX』系のもとで製作された映画で、ゲイフレンドリーなシーンを挿入するとは、あっぱれ。

それはさておき、以下、御仕事で書いた記事です。
カール=ラング『国民戦線』書記長が更迭されるかもしれないな……と予言しましたら、早速その通りになってしまいました。欧州憲法前には、「ドヴィリエ人気が来る」と予言しましたらその通りになりましたし、国民戦線とドヴィリエ氏の衝突を予見して『SAPIO』記事では両者の関係・言い分を載せましたが、いま両者は激突しています。

極右のことに関しては勘が当たります。なんの自慢にもなりませんが……。

★★★★★★★★

【パリ12日=及川健二】フランスの極右政党「国民戦線」の執行委員会は11日、同党ナンバー3で欧州議会議員のカール・ラング書記長を解任すると発表した。 
 
 ラング氏は副党首に就任し、新書記長にはジャンマリ・ルペン党首の娘マリーヌ・ルペン副党首の側近、ルイス・アリオ氏が任命される。 
 
 ラング前書記長は先月、ルペン党首が主導した国民戦線の幹部解任決議に反対したことから、今回の措置は造反に対する「懲罰」とみられる。 
 
 ラング氏は1988年から95年まで書記長を務め、98年に再任されていた古参幹部で、党内穏健派として知られている。