2005-02-11
『Gay @ Paris』の予約状況 ……フランス、パリ、ゲイ事情……
何人かのご厚意により、『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』がメルマガ・Webで紹介されまして、予約も少しずつとはいえ、確実に集まっています。微かながら、100人まで到達するのでは……という予感めいたものを持ち始めております。といっても、「目安として100名の予約があったら本にします。『さすがにこれは出せん……』と判断してしまうこともあります」とのことです。
詳しくはこちら
に掲載されております。
予約が増えることは筆者にとって良いプレッシャーになっています。とっとと、取材を始めようという気にさせます。6月中頃にパリでは数十万人(50万人という説もあり)の市民が参加する『Gay Pride』が開かれます。関係者にいまのうちからあたり、どのようにGay Prideが創られていくのか、その過程を追おうと考えています。
パリで知り合った何人かのゲイやトランスジェンダーは、無償で情報を提供してくれたり、御助言してくれたりと、親切にしてくれています。そういった御厚意に報いる為にも、 どこに取材しようか思案しながら、依頼文を書いては発送しています。取材が完了したところから、原稿を書いていきます。今後、当ブログではこれまでのように身辺的な雑記を書く一方で、書き終えた原稿のさわりを随時、紹介していこうと思います。
フランスのゲイ雑誌で、長く活動してきたゲイを募集…というコーナーがあったので、東郷健氏のことを売り込もうと思っているのですが、そこまで手がつくか。健さんの活動について短くまとめた仏文をつくり、ゲイ雑誌に売り込もうと思いつつ、まだ手がついていません。
アメリカ留学とは違い、フランス留学に関する情報は語学留学や料理学校、デザイン学校などについては整っているものの、国立大学やグランゼコールで学ぶ……という形態の留学については豊富とはいえず(志望する人が少ないからでしょう)、留学生活がどんなものになるのか知りたい……という声がございます。身辺雑記的なものに有用であろう情報を散りばめながら、紹介いたします。
『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』の出版をのぞんでいるのに、まだ予約をなさっていない方は、ぜひとも御予約ください。宣伝・リンク、大歓迎です。予約はこちらから
コメントを書く人がいないと盛り上がってないみたいなんで、たまには書いておきましょう。
どうやら及川君は、「予約投票」の趣旨を正確に把握してなかったようなので、またまたメールで注意をしてしまいましたが、今回書いているように、「予約投票」は「予約が百冊に達したらポットが必ず本にする」というものではなくて、「前向きに出版を検討する」というものです。そのことは「予約投票プロジェクトの説明に「(たぶん)出版します」となっている通りです。あくまで「たぶん」です。
予約1号の高さんのように、私の書くことをずっと読んでいた人たちは誤解していないとして、このブログの読者は半分以上、「黒子の部屋」には馴染みがないでしょうから、長くなりますが、改めて正確な「予約投票」の意味をここで説明しておくことにします。
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もともと「予約投票」は、複数の候補がある場合に、著者と出版社が判断して出す本を決定すると、読者のニーズとズレてしまうことがあり得るのではないかとの危惧から始まっています。
そのために選択権を読者にあげてしまおうというのが「予約投票」の第一の目的です。
この意味では、「どれを読みたがっている人が一番多いか」がわかればよくて、「百册」という目標がある必要はないのですが、ゲームとしては到達地点がはっきりしていた方が楽しいじゃないですか。
しかし、どこまでもメドでしかないことには変わりがなくて、百に達しなくても出すものもあり、百に達しても出せないものがあります。
実際、このままだと、「予約投票」なんて思い付いたがために今春には出せていたはずの新刊が今年中に出せないということになりそうなので、ポットの沢辺さんは「百にならなくてもいいんじゃないか」と言い出してまして、たぶんそうなるかと思います。
また、一方では、「この本は百部の予約があっても、内容が薄いので、半年で千部も売れそうになく、印税よりインタビューの掲載謝礼の方が高くなる」という事情で著者が躊躇することがあり得ますし、こうなれば当然ポットも躊躇します。
「だったら予約の意味がないじゃないか」と思われましょうが、こういう本でも引き続き予約を受けますから、やがては3百冊の予約が集まるかもしれません。
予約が3百にもなれば、「千部しか売れないということはなさそうだ」と判断できますから、さすがに出すことになりましょう。
こうして、今までだったら、「売れないよ」で終ってしまったかもしれない企画が救済されます。
ということから、本になるだけの原稿が腐るほどある、てか半分腐りかけている私のような著者のものに限らず、ポット出版が「出すべきかどうか判断がつかない」といった本の企画もここに放り込むことで、市場の反応が予測できにくい本、著者の実績のない本でも、ある程度のリサーチができます。
その第一弾が及川君の本というわけです。
及川君の本は、今まで候補に出ているものと違って、原稿がすでに完成しているものではなく、内容はまったくの未知数です。それだけに期待と不安が相半ばするといったところでしょうか。
にもかかわらず予約している人がいるわけで(オレもだ)、そのことの意味を及川君はもっと認識をしてがんばりましょう。
ということですので、本にならない可能性もゼロではないということを前提にして、皆さん、予約してください。
そうじゃないと、百冊に達しても本にならなかった場合に、「話が違う」とか「予約投票の意味がないじゃないか」と言われてしまいそうです。
及川君はまだ説明していなかったと思いますが、この予約はあくまで仮予約です。本の発売が決定した段階で、ポット出版からメールがいきますので、その段階で「今は金がない」「興味をなくした」「思っていたものと違いそうだ」「及川正通の本と間違って予約した」という方は正規の予約をしないこともできます。いちいちその旨を申告しなくても、メールを無視すればいいだけですから、そう深刻に考えて予約する必要はありません。
仮にほとんどの人がキャンセルをしたところで、ひとたび出すことが決まれば、発売中止ということはまずないでしょう。「キャンセルしていいから予約してよ」と知人に頼んだのではないかと疑われて、以降、その著者は予約投票に参加できなくなる可能性はありそうですけど。
それから、この「予約投票」に、候補を出したいという方がいましたら、ポットに連絡をしてみてください。
及川君はポットで仕事をした実績があるために特例扱いですが、ポットで仕事をした実績のない方は、「原稿ができていること」が絶対条件です。100パーセントじゃなくても、全体がわかるくらいの原稿ができている必要があります。
じゃないと、どんな企画でも出せてしまいますし、手取り足取り原稿の書き方を指導するほどの人員がポットにはいませんから。
もちろん原稿があったところで、「ポットでは出せない」というのも当然ありますから、なんでもいいってわけでもないです。
あと、及川君になんですけど、「仮予約特典」に「サービス原稿」あるいは「サービス・フォト」とあるじゃないですか。あれって、「予約特典」とした方がいいのではないでしょうか。
というのは、私の場合、仮予約をしてくれた段階で原稿を送ってまして、「仮予約特典」というのは、本が出ようと出まいと、仮予約自体に発生する特典だと解釈しているのですよ。
今までそれを受け取ってきた人たちの中には、及川君の特典も同様のものだと思っているのがいるんじゃないかな。私自身、最初、そう誤解してまして、写真もメールされるんだとばかり思ってました。すぐに気づきましたけど。
実はもうひとつ大きな誤解をしてまして、今の今までブログに書いたことがそのまま本になるんだと思っていたんですよ。「これが本になるのか?」と日に日に不安になっていたのですが、別物なのね。
でも、出し惜しみしないで、ここで公開して、読者の批判に晒された方が、本のクォリティが高まるでしょう(批判するにもエネルギーがいるので、わざわざ批判するのは私を含めて2人か3人でしょうが)。今の内容よりも、ストレートに予約を喚起すると思うがな。