2005-12-22

ゲイ・フレンドリー三銃士

フランスで名の知れた政治家の中で、とりわけゲイ・フレンドリー(同性愛者のよき理解者である)政治家は三人いる。私は「ゲイ・フレンドリー三銃士」と呼んでいる。

①:ベルトラン=ドラノエ・パリ市長(社会党)
②:ジャック=ラング元文部大臣(社会党)
③:ノエル=マメール・前大統領候補(緑の党)

ドラノエ氏は云わずと知れたゲイであることを宣言しているパリ市長である。

ミッテラン前大統領の秘蔵っ子・ラング氏は同性カップルの権利をも保護する法律PACSの立て役者であり、同性愛者の権利擁護論をもっとも古くから展開してきた政治家の一人である。マメール国民議会議員は自身が市長をつとめる市で、同性カップルの結婚を市長として認めた人物だ。

ラング氏やマメール氏という、ゲイであると宣言しているわけではない政治家がなぜ、ゲイフレンドーリーなのか。それはフランス共和国の理念「自由・平等・博愛」と「連帯」をこの分野で実践しているからであろう。

フランスは日本ほど当事者主義をとらない。「当事者にしか痛みは分からない」云々の議論がさして出てこないのは、差別・不平等は共和国の絶対不可侵なる「自由・平等・博愛」に反するから共和国全体として是正すべき問題だという意識があり、良き社会を目指す為にいま辛酸をなめている人たちとの「連帯」が強調されるからだ。

マメール氏には年明けインタビューする。ラング氏からは取材受諾の返事を頂いており、只今、日程を調整している最中だ。いずれのインタビューも100人予約が集まれば出版化?!という予約投票プロジェクトにあげた私の著書『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に掲載するつもりだ。

そこで、読者の皆様に御願いがある。

予約は93人集まった。あと、7人で目標達成になる。
取材の際に「日本で将来、出版される『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』のなかで、貴方のインタビューを掲載させたい。そのあかつきに、日本人に向けたメッセージをいただけないだろうか」と堂々といえるために、もしこの企画に好意をもっていらっしゃるのであれば、仮予約してやっていただけないだろうか。

あと、7人の好意でこの壮大で当初は無謀とも思われていたが成就する。企画書を見たい方・予約したい方、ともに『こちら』から。