2007-09-23
パリ市長のドラノエ氏を社会党重鎮が賞賛 党再建でも期待集まる
『日刊ベリタ』に【パリ市長のドラノエ氏を社会党重鎮が賞賛 党再建でも期待集まる】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。
【本文】
フランスのテレビ局「フランス2」(22日、電子版)によると、フランス社会党の最古参の幹部であるリヨネル=ジョスパン元首相が9月21日に同局の報道番組に出演し、パリ市長のベルトラン=ドラノエ氏について「ドラノエ氏は市長として素晴らしい。来春のパリ市長選挙で彼が再選するために私は全力を尽くす」と述べた。また、「社会党の中で最も優秀な人材だ」と述べ、2008年秋の党大会で選出される社会党の新党首としてドラノエ氏を推薦すると語った。
17日付の日刊紙フィガロによると、ダニエル=ヴァイヤン元内務相は16日、「ドラノエ氏は党の実状を良く知っているし、社会党を心から愛している。本来であれば、今春の大統領選挙でドラノエ氏が候補者になるべきだった」と述べ、新党首にドラノエ氏が相応しいとの考えを述べた。フィガロは党内でドラノエ待望論が高まっていると報じた。
今春の大統領選挙で、ニコラ=サルコジ大統領に敗北したセゴレーヌ=ロワイヤル前下院議員は、社会党の新党首の座を狙っているといわれる。
英日刊紙インディペンデントは8月末、ドラノエ氏と仏社会党に関する記事を掲載し、党内では、ロワイヤル氏の“乗っ取り”を防ぎ、分裂状態にある社会党を救えるのはドラノエ氏しかいないという待望論が党内で高まっているという。
世論調査機関イフォップ社が9月6日から8日に有権者1005人を対象に電話で行った政治家の好感度調査では、ドラノエ氏に好感を覚えると応えた人が76%で、人気ナンバー1だった。
2位がベルナール=クシュネル外相の75%、3位がドミニク=ストロス=カーン元財務相の74%で、ニコラ=サルコジ大統領は7位の66%、セゴレーヌ=ロワイヤル氏は23位の49%だった。ロワイヤル氏に人気を大きく引き離しているドラノエ氏を新党首に推す声は益々、高まってくる可能性がある。