2006-04-06
CPE(初期雇用契約)の話
シラク大統領が命じたことにより、CPE(初期雇用契約)は修正を施されることになります。政府が修正案を創るのでなく、UMP(フランス国民連合)が主導をとることになりました。漁夫の利とはよくいったもので、ドヴィルパン首相率いる政府と組合・学生が激しく対立する中、ドヴィルパン首相とライバル関係にあるサルコジUMP党首が修正案の主導をとることで、自らの評価を高めようとしています。英米型の経済にすることで国の活性化を目指すサルコジ氏に比べて、ドヴィルパン首相は左派支持者から評価・信頼が高かったのに、今回のCPE騒動で評判はガタ落ちです。シラク大統領はドヴィルパン首相を次期大統領にしたがっていると巷ではいわれていますが、UMP内に支持基盤がない上、国民からも支持されないのでは(支持率は20%台に急落)、その可能性は低いのではなかろうか。来年の大統領選挙は社会党候補 vs サルコジという構図になるんでしょうなぁー。
先週末、NYタイムズ、フィナンシャルタイムズ、スコッツマンという代表的英字紙に、立て続けにS.ロワイヤルについての記事が出ました。次期大統領候補として英米からも注目されているようです。
The New York Times
Is France Ready to Elect a Woman?
By ELAINE SCIOLINO
Published: April 7, 2006
http://www.nytimes.com/2006/04/07/world/europe/07france.html?pagewanted=all
The Financial Times
French jobs law spat aids rising star of Socialists
By Martin Arnold in Paris
Published: April 7 2006 03:00 | Last updated: April 7 2006 03:00
http://news.ft.com/cms/s/4285d7cc-c5d3-11da-b675-0000779e2340.html
The Scotsman
Support could sweep mother of four French presidency
SUSAN BELL
IN PARIS
http://thescotsman.scotsman.com/international.cfm?id=532842006