2006-03-18
雇用促進策反対!この怒りを政権交代へ
パリ大学ソルボンヌには機動隊・警官隊が大挙している。
学生と機動隊との衝突が毎夜ニュースで報じられる。
襲撃される店や焼かれる車が相次いでいる。
全国各地で学生は怒り、デモを展開している。
今週木曜日夜、ソルボンヌ近くのマクドナルドで勉強していた女性から聞いた話だが、そのマクドナルドはガラスを割られ、閉店時刻前に店を閉めたという。グローバリズムの象徴マクドナルド、郊外暴動のときもどこかの店舗が襲撃されたっけ。
ところで、私が来週ブリュッセルで取材する『欧州緑の党』代表の赤毛のダニー、ダニエル=コーンベンディット欧州議会議員はフランス大統領選挙2007で共和国初の女性大統領か?といわれているセゴレーヌ=ロワイヤル国民議会議員(社会党)を支持すると表明した。ロワイヤルさんに私は先月お会いし、同性結婚・同性カップルの養子縁組に関する意見を聞いた。
社会党の中で同性愛者の人権政策にたいして穏健な立場をとっているロワイヤル氏ではあるが、各種世論調査を見る限りニコラ=サルコジ内務大臣に太刀打ちできるのは彼女しかいない。
昨年秋・冬の郊外暴動、今回の学生の大規模デモ。
この怒りの渦が政権交代につながればいいのだが。
ロワイヤルさんに希望を託したい。
フランスデモ その現実と声の幼さ
ドビルパン首相の思惑
フランスの雇用環境を強固に固定化しているのは、一旦職を得ると終身雇用となる「CDI」という期限の定めの無い契約。これが企業の採用を慎重にさせていると…