2005-12-02
【Mouvement Pour le Japon】速報!国際エイズデー。すべての人にAIDESを!
大寒波が襲う厳寒のパリで国際エイズデー・12月1日にデモ行進が行われた。2000人ぐらい参加者がいたかな。交通止めされた道路をゆっくりと叫びながらあるいていく。もっとも気に入ったシュプレヒコールは「サルコジは社会のクズだ、エイズとの闘い」(Sarkozy, La Racaille! Le SIDA, la Bataille)というもの。「Racaille」と「Bataille」で韻をふむ。わたしも絶叫した。急進活動家グループ『Act-Up』の「アクトアップは怒っている」(Act-Up, en Colere)ってのもなかなか迫力があってよかったけど。
顔見知りにもたくさん会えたし、とても楽しかった。
娼婦がふだんは立ち並ぶサンドニ通りを通ったのだが、ひとりとして姿が見られなかった。デモ隊に恐れをなしたのか、寒くていないのか、サルコジ内相の街娼規制に締め付けられ完全に排除されたのか。
ところで、フランスのHIV対策は若年層を対象にしたものにしても、人はセックスをするものである、という前提に立って行われる。日本の純潔主義的施策のように「セックスは危険。だから、やるな」ではなく、「人はセックスをする。では、どうするか」が問われる。だから、ゲイの感染率が上昇している理由をその生態に求める……のではなく、コンドーム使用率の低下に焦点を当てている。ゲイがノンケ(異性愛者)に比べてパートナーを代える周期が早かろうが、セックスの回数が多かろうが、そんなのは問題なのではない。ゴムの使用が問題だ、というのが、フランス流解決法だ。
国際エイズ週間に合わせて、予約投票プロジェクトにあげたわしの企画『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』の予約を募っています。