2007-06-09

フランス下院選で与党が歴史的大勝か?~明日、投票~

オーマイニュース』に【フランス下院選で与党が歴史的大勝か?】という記事を執筆しましたので、転載いたします。

 6月10日、17日に行われるフランス下院議員選挙で、各種世論調査はニコラ=サルコジ新大統領の与党「国民運動連合」が歴史的大勝をおさめると予想している。下院の定員は577名で、選挙制度は小選挙区制。フランス本土に555、海外領土に22の選挙区が存在する。

 下院議員選挙は2回投票制で、第1回投票で過半数に達する候補がいない場合、登録有権者数の12.5パーセント以上を得票した候補者が決選投票へと進出する権利を得る。

 調査会社のCSAが5月30日、31日に有権者852人を対象に、電話で行った世論調査によれば、10日の投票で与党「国民運動連合」候補に投票すると答えた有権者は42パーセントで、野党第1党「社会党」候補に投票すると回答した26パーセントを大きく上回った。

 同社は世論調査をもとに、各党の議席を予想する。それによれば、フランス本土555議席のうち、与党は過半数をはるかに上回る402議席から425議席を獲得する勢いで、社会党は111議席から151議席に留まる見通しだ。

 与党が優勢の背景には、ニコラ=サルコジ政権の高い支持率がある。調査会社のTns-Sofresが有権者1000人を対象に5月23日、24日に電話で行った世論調査によれば、サルコジ氏の支持率は63パーセントと高く、不支持の34パーセントを大きく上回った。

 今回の下院選は政権への信任投票の色合いが強い。与党が圧勝した場合、今後5年間、サルコジ氏は安定した政権運営に当たることができる。