2006-12-02
フランスとHIV・エイズ
12月9日(土)のシンポジウムでは、パネル・ディスカッションで以下の3点について議論しようと思っている。
①ライフスタイル
②同性愛と人権
③HIV啓発と性教育
今月12月は世界的にエイズ月間といわれている。エイズ/HIVが出現してから、世界で約6500万の人々が今までHIVに感染し、2500万が死亡した。3950万が現在、HIVと共に生きている。日本でHIVの新規感染者が年々、増加している。HIV/AIDS予防のために、どのような政策が必要なのか。核心を議論したいと思っている。
フランスでは2005年のHIV新規感染者は約6700人。前年が7000人だったから、2000年代に入ってからのピークは越したのかもしれない。しかし、ゲイの間で感染が拡大しているのは懸念材料の一つである。男性のうち、男性との性行為が原因で感染した人は43%と推定されている。
フランスではエイズ/HIVとどのように闘ってきたのか。
拙著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)の第7章で「フランスとHIV・エイズ」と題して、闘いの記録・足跡をつづった。小見出しは以下の通りである。
1 フランスのHIV新規感染者は7000人
2 フランス最大のHIV啓蒙・市民団体『AIDES』とは何か
3 フェラチオでHIVに感染するか
4 HIVと闘う政治家
5 ロメロさんの勇気ある行動
9日のイベントでは入場料を考慮して『ゲイ@パリ』を310円割り引いて2000円で販売する。ちなみに、『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)は1500円で販売する。