2010-11-17

お部屋2129/津田大介の140字

2128/ノーギャラ時代の続きを書こうとしたのですが、ここ数日、「マツワル」の原稿書きにハマっていたので(正確には古い原稿をまとめ直していた)、すっかり「黒子の部屋」のことがどうでもよくなって、何を書こうとしていたのかも忘れました。

思い出したらまた書くかもしれないですが、数日前に、津田大介@tsuda『クズが世界を豊かにする』を名著とツイートしてくれたおかげで、久々にアマゾンの順位が3000位まで上がってました(私が確認した時点の数字なので、もっと上がっていたかも)。

『クズが世界を豊かにする』は現在ほとんど動いておらず、たまに5桁に入るだけで、6桁が定席です。おそらく一度に5冊くらいは動いたのでしょう。ツイッターなので持続力はなく、すでに定席に戻ってますが、ほとんど動かなくなった本が一度に5冊も動くのはものすごいことです。

ちなみに2104/緊急開催!! ありがとう東京三世社2105/続・「週刊ポスト」掲載「懐かし昭和の『エロス雑誌』大全」のデタラメ2121/エロ雑誌と実話雑誌(加筆あり) などで繰り返し『エロスの原風景』をリンクした効果はたぶん2冊くらいだったと思います。半月で2冊だと、この効果かどうかもわからないのですが、やらないよりはやった方がいい。金がかかるわけではないんですから。

著者の私が万を越える文字数を使って売れるのは2冊程度、津田さんが140字で書くと5冊くらいは売れる。8万人超えのフォロワーがいること、今旬の書き手であることの力はすごいなあと実感します。

もちろん、ツイッター自体のすごさでもありますが、私がツイートしても、数字は全然動かないです。私の熱心な読者はすでに買っているとか、私の読者が私に求めるのは今なおエロであって、インターネットの本なんて読みたくないとか、そういった事情も関わってますが、やはりフォロワーの数の違いと、書き手の力の違いでしょう。

前に書いたように、雑誌や新聞の書評の力は落ちる一方で、数字に出るほど動く書評は少ない。本にもよるんでしょうが、週刊誌に1ページ大に出たりしない限り、アマゾンの数字は動かないです。印刷物の場合はリアル書店で買う率が高いため、動きが見えにくいということもあるにはあるんですが、ツイッターで見てリアル書店で買う人たちもいますから、津田さんの140文字はほとんどの書評よりも効果があると言っていいでしょう。

で、ツイッターもギャラが出るわけではない。そういう時代なのだなあという話でお茶を濁して、前回の続きとしておきます。

でも、私はやっぱり長いものを書いている方がカタルシスがあります。さ、また「マツワル」の続きをやろっと。