2010-10-19

お部屋2110/ツイッターでの議論まとめ

以下はツイッターでの議論を整理したものです。トゥギャる手もあったのですが、この議論は第三者に説明すべき点が多いので、こういう方法をとりました。それにしても、本来は同じ条件で議論すべきであって、別の場に拡大するのはためらいもあるのですが、そもそも彼はこちらがひとつツイートすると、その3倍ツイートしてくるので、配慮する義理はないでしょう。

では、第三者がこれを読む価値があるかと言えば疑問でありまして、内容はどうでもいいです。なりゆきでこうなっただけ。「くだらないものを読ませるな」などとあとになって文句を言わないでください。

私の一方的な見方も含まれていましょうから、疑問のある方はyamachin_nuさんのツイート私のツイートをご覧ください。また、yamachin_nuさんの反論をお待ちください。
 
 
 
せっかく無事に「ありがとう東京三世社〜総天然色の夢」を終われたのに、イヤな気分であります。

最近ツイッターを見ないことが多く、見ても飛ばし飛ばしなのですが、一昨日は、秋葉原で国辱団体によるデモがあったので、その情報をチェックしている過程で、たまたま以下を見ました。

yamachin_nuさんのツイート

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エロ本ライター(編集者)の終焉1阿佐ヶ谷ロフト『ありがとう東京三世社』。「得ろ本はお終い」(松沢呉一)。そうなのかなあ。取材(取材協力者)、制作(費)、印刷、販路。全てのファクターで既存のビジネスモデルは瓦解してるので確かに終わりそう。でもそうなのかなあ。

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誤字は原文ママです。

このyamachin_nuさんは他の仕事をしつつライターをやっている人物ですが、共通の知り合いがいるだけで、よくは知らないです。何度か顔を合わせたことがありますが、じっくり話したこともないし、ツイッター以外、文章を読んだこともないです。

彼は会場に来ていて、その感想がこのツイート。

イベントの最終パートである第四部で、東京三世社に限らないエロ本の現況を語ったのですが、「エロ本は終わり」あるいは「すでに終わっている」という話をしたのは事実。これは私が語っただけでなく、他の出演者もほぼ同様の話をしていたと思います(印刷費についてはカラー印刷が安くなったことで文字ページが減ったという話はしましたが、これがビジネスモデルの瓦解にどうつながるのか不明。「取材」は、部数が減って宣伝力がなくなり、取材がしにくくなったといった話のことかな)。

それに対して、yamachin_nuさんは「そうなのかなあ」と繰り返す。異論があるらしい。

ツイートはこのあとも続きますが、「おいおい、それはあの会場でワシらが語っていたことだろ」「おいおい、異論になってないだろ」って内容です。

http://twitter.com/#!/yamachin_nu/status/27624452017
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エロ本ライター(編集者)の終焉2 ケータイやIT端末(いわゆる電子書籍)に活路を見出すというのはあるけどそれは全くの別モデルのような気がする。文字ベースではなく、動画ベースになるのは必然だし、結局AV制作会社のようになるしかないのではなかろうか。

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これは私らが語っていたことです。エロ漫画の配信がうまくいったのは印刷物とは違う見せ方ができていたためで、写真の配信はビッグネーム以外、なかなかうまくいかない。すでにエロ雑誌はDVDを入れるパッケージになっていて、編集者がDVDの製作までやっている。つまり、エロ雑誌はかつてのエロ雑誌とは別のものになっている。

まして、電子書籍や携帯配信になれば、「気がする」のではなく、別に決まっているじゃないですか。

業界の人間だったら誰でもわかることですから、「真似すんな」なんて言うはずがないですが、私に対する疑義の内容が、私らが語った内容そのまんまって、どういうこと?

http://twitter.com/#!/yamachin_nu/status/27624504857
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エロ本ライター(編集者)の終焉3 『CAM4.com』(オナニーライブチャット)というのがある、下手すると次代ベースになる動画自体も“制作”する必要がなくなるかもしれない。編集者、ライターの終焉どころかクリエティブルな作業が終焉する。“現場”に出る必要はなくなる(集めればよい)。

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クリエティブルって何? クリエイティブのこと? 検索したら固有名詞でわずかに「クリエイティブル」(クリエティブルでなく)の使用例がありますが、意味不明。

CAM4も、私が話したことです。CAM4は、無料のエロチャットで、世界各国のオナニーやセックスがタダで見られるアメリカのサイトです。かつて津田大介さんは「Ustのエロ版」と評していて、そう表現した方がわかりやすいかもしれない。

イベントが終わったあとか、休憩時間に、yamachin_nuさんが「カモーですか」と聞くので、「シー・エイ・エムに4で、カムフォーだよ」と教えてあげてますから、それまで彼は聞いたこともなかったらしい。この日、彼と話したのはこれだけだったと思います。

あの場では語る必要がなかったので壇上でも詳しくは語らず、「こういうものが出てきたら、エロ本は勝てない」という例として挙げたのと、アジア以外では陰毛を全剃りしているのが圧倒的に多いという話をしただけですが、CAM4で金をゲットできるかの実験を以前「実話ナックルズ」でやりましたし、CAM4の仕組みや可能性については、メルマガでも延々と書き続けていて、今まで誰もやっていないであろうCAM4の利用法を考えていたりします。エロのために見えにくいですが、これはインターネットの特性を見事に体現しています。ある意味、YouTube以上かもしれない。

私が言ったことに対して「そうかなあ」と否定的に書きながら、前夜私から聞いたばかりのことを前から知っているかのように書くのがよくわからんです。「オナニーライブチャット」と書いているのは、私がもっぱらそのことを口にしていたために誤解したのでしょうが、セックス中継もありです。ロクに観てもいないみたい。あの全貌を把握するためには1日や2日じゃ無理ですが、ライターとしてはどうなんですかね、この姿勢。

そう明記はされてはいませんが、ここまではあの日語られたことを報告しているだけなのかもしれない。

以下がこのシリーズの最後。

http://twitter.com/#!/yamachin_nu/status/27624675841
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エロ本ライター(編集者)の終焉4  “性”の諸々はとかく不可視化したい圧力がある。が結婚も恋愛も“性(行為のみならず)”無しで成り立たんし基盤となる家族や社会の媒介に“性(性的なもの含む)”は無くならない。媒体や方法論が変わってもそれら伝える人、内容を編む人は必要と思うんだけど…。

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この続きはなく、「エロ本は終わり」という私の発言に対する疑義は以上らしい。たしかに、あの場ではこんな話は語ってないです。エロ表現がなくならず、書き手や編集が必要とされることは自明のことなので。

では、彼は「性はなくならない。だからエロ本は残る」と言いたいのでしょうか。それが他の媒体にとって代わられている現実を踏まえて「エロ本は終わる」と言っていたことを聞いていなかったんかな。媒体が変わったら、印刷物のエロ本は終わるわけで、だから、現にエロ雑誌がこうも売れなくなっているって話をくどいほどしたはずなんですけどね。

それに、一体誰が「編集や執筆という作業は今後必要がなくなる」と言ったのでありましょうか。私は「エロ雑誌が終わる」あるいは「終わった」と言っただけです。

当然今もエロ雑誌の編集者たちは奮闘していて、一時的には売れるものはなお作れましょう。事実、利益を出している雑誌もあります。あるいは、元東京三世社の編集者で、現在フリー編集者の福原豊さんは、自分が作りたい雑誌を熱く語ってました。実現するかどうかはともあれ。

そういった試みや意欲があったところで、構造的にエロ雑誌やエロ出版が終焉に向かっていることは否定できない。これは前回まとめた通りであり、イベントでもそういう話として語りました。

だから、あの日、壇上で福田光睦さんが語った「面白い編集者が今はいなくなった」という発言に対しても、すかさず「どんな才能があったって、この現状は変えようがない」と私は反発。エロ雑誌がこうなった原因を編集者の質に求めるべきではなくて、仕事が増大するばかり、余裕はなくなるばかりのエロ出版の現状では、能力が高くても、面白いことなんてできないですよ。

それと、せっかくこの先どうするかも決まっていない東京三世社の若い元編集者にも来てもらっているのに、「無神経なことを言うなよ」という気持ちもありましたし、「最近の若いモンは」と根拠なく言うのが嫌いでもありまして。

yamachin_nuさんの一連のツイートも「最近の若いモンは」と同類で、他者を貶めることで「それに引き換え、自分はよくわかっているぞ」と誇示するものにしか見えない。これは本人もやりとりの中で認めていました。でもさあ、言っていることが正しいんだったら、思い切り胸を張っていいとして、内容がなさすぎでしょう。言っているのは「エロはなくならない」「執筆や編集はなくならない」ってだけ。こんなん、ネットや電子書籍の現状を語っているだけじゃないですか。

私は以下をリプライ

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誰もそんなことを否定してないですよ。印刷物であるエロ本の終焉と、そこに書いているエロライターの役割が終わったという話です。 RT @yamachin_nu 媒体や方法論が変わってもそれら伝える人、内容を編む人は必要と思うんだけど…。

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ここまで私の書いたものを見ると、いかにも腹を立てているようですが、それは整理する過程で改めて腹が立ったためで、この時点ではちいとも腹は立っておらず、このツイートの通り、諭す程度の話です。ここで「メモのつもりで、いい加減なことを書いてしました」とでも言ってくれれば、それまで。

しかし、それに対するyamachin_nuさんのリプライ

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呉一さんの言説リプライでなく、自身TLで電子書籍新時代みたいなこと語る人が以下のようなことホントに分かってんのかなあと思ってです。RT @kureichi 誰もそんなことを否定してないですよ。印刷物であるエロ本の終焉と、そこに書いているエロライターの役割が終わったという話です。

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「言説リプライ」ってなんだか知らん。このあと、「シニフィエ」「シニフィアン」なんて言葉も書いているんですけど、私が知っている言語学での用法と違うべさ。「媒体」と「そこに掲載された情報」という意味で、広くこの言葉を使うのかどうか私は知らないですが、なんにしたって、そんな用語をなんで使うかな。言っている内容はたいしたこっちゃないのに。たいしたことがあっても「媒体」と「情報」でいいじゃん。「クリエティブル」もそうですが、自分勝手な用語を使うと、正確に意味が伝わらなくなりますから、物書きとしては問題ありです。

このツイート程度の話がわからずに電子書籍の新時代なんてことを書いている人もたしかにいるでしょうね。「電子書籍の時代になれば、編集者はいらなくなる」と言っているような人たち。プロの編集者やライターは今ほどは必要とされなくなるのもまた事実ですから、間違っているとまでは言えないにせよ。

しかし、これと、「エロ雑誌は終わった」という話は関係がないし、一般論としたって、多くの人が指摘済みです。わかっている人はとっくにわかってます。つうか、現実にライターは編集者の元でネットの原稿も書いているし、編集者の元で電子書籍を出しているわけで。

これ以降、論旨不明で、今までツイートしてきたことを平気で覆すようなことを書いてきて、「苦言を申せば壇上編集者にちょっとその認識充分だったのかとか思っちゃった」とも書いて、一連のツイートは、壇上編集者たちに向けたものでもあったらしい。自分でも誰に向けたのかわからなくなっているみたいですが、ライター専業を除いて、壇上にいた編集者、元編集者は、末井昭さん、安田理央さん、福原豊さん、福田光睦さん、青木隆介さんです。このメンツに「認識が足りないのではないか」と苦言を呈したわけです。

あのイベントは東京三世社を偲ぶものであり、第四部でエロ雑誌全体の話をしましたが、「電子書籍時代の出版社と編集者」なんてテーマの会じゃない。少なくとも何人かは、語れと言われれば、yamachin_nuさんよりはるかに的確に語れると思いますけど、なんでそんなことまで語らなきゃならないんだ? 

もちろん、「そういう話もして欲しかった」という希望を語るのはいいとしても、そんなもんを求めて、あの会に来る方が間違ってます。どこにもそんな告知はしていませんし、そこまで語るんだったら、あと2時間は必要です。終電がなくなります。本題ではないことを語らなかったことをもって「認識が足りない」と判断されてはたまったものではないです。

あの時壇上にいた人の中には、こういったテーマについてどう考えているのか、ある程度私が把握できている人もいますが、初対面の人たちもいますから、その認識が十分か不十分か、私は知りようがないし、知る必要もない。なのにyamachin_nuさんはわかったらしい。たいしたものだ。

このイベントは阿佐ケ谷ロフトの奥野テツオさんがセッティングしたのですが、たまたま集まったメンツであっても、同志意識みたいなものがあって、最後に末井さんが心から東京三世社にお礼を言っていたことにジーンと来ましたし、末井さんは、イベントが終わったあとで「呼んでくれてありがとう」とも奥野さんに言ってました。私も最後の最後に、東京三世社とちょっとだけ関われて幸せでした。私も奥野さんに感謝してますし、参加してくれた皆さんにも感謝してます。

その思いを誰もが共有すべきだなんて思わないですが、イチャモンはやめてくれ。批判するなら、ちゃんとやってくれ。

例えば「まだ残っている出版社と、消えた出版社の差はどこにあったのか」「なぜ東京三世社は整理という選択をしたのか」といった話が十分に語られなかった点を突かれると痛いです。突かれてないうちから弁明しておくと、東京三世社の内部事情は、楽屋で聞いていたのですが、「オーナーはどの程度の資産を残しているのか」「会社全体でどの程度の赤が出ていたのか」といった点については正確なことがわからず、そのために触れなかったということもあります。語れる話もあったのですが、偲ぶ会、お別れ会でありますから、生々しい話は避けてしまったところもあります。とは言え、この批判には甘んじます。すいません。

しかし、「電子書籍時代の出版社と編集者」といった話を勝手に期待されて、その期待が叶えられないからと、認識不足であるかのように言われてもねえ。こういうシンポやセミナーはいくらでもあるんだから、そっちに行けばいいのに。実際、書いていることからすると、こういったテーマについてさしたる興味がなかったんじゃないのかな。文句を言うための後付けのニオイがするんですよ。

yamachin_nuさんは「そもそも業界の怠慢だったような気がするから書いたのです(自分も一緒なんだけど)」ともツイートしていて、業界全体のことも言っているらしいのですが、話の流れからして、私や壇上にいる編集者たちも怠慢だと言っている。

私自身、以前から言っているように、出版業界全体、長年築き上げたシステムに乗ってしまって、怠慢になっていたところがあることは否定しませんし、繰り返しそのことは指摘しています。これまた多くの人たちがわかっていることで、あの場でことさらに出すようなことでもない。自分が書いている程度のことさえ考えられないライターや編集者としか会ったことがないのかな、彼は。だったら不幸すぎます。進行中の話はそうそう公開したくないということもあって、最近はほとんど書かなくなってますが、ここ2年くらいメルマガでこれでもかと書いていたので、購読すればよかったのに。

この辺りからさすがに私も苛つき始めます。ここではひとつひとつ取りあげてしまってますが、その具体的な内容に苛ついたというより、次から次と話を拡大し、論旨がどんどん変わっていくことに対しての苛立ちです。

ここでおはらんが登場。彼もエロメディアについては一家言あるわけですが、揉めているのを見て、「なんとかしなきゃ」と思ったのかも。

私としても、yamachin_nuさんと対照的に論旨明快なおはらんとやりとりしていた方がずっと建設的で楽しい。実際、合意しつつ、異を挟みつつ話はスムーズに進み、話が少しも前に進まないyamachin_nuさんは無視していたのですが、まだグチグチ書いているのでムカついて再開。

これ以降はグチャグチャなので、ツイッターの方を見ていただくとして、具体的にどこがどうだったかを示さずに形だけの謝罪をし、そのあともその弁明をしてくる。それを指摘すると、今度は「謝罪した」と言う。謝罪したあとで言い訳すんなよ。いきなり無関係としか思えない話を自分で書いておきながら、それを指摘すると、「揚げ足取り」だと言う。だったら、書くなよ。「怠慢」は否定的な意味ではないとあとになって言い出す。言葉の意味を自分勝手に作るなよ。

おそらく彼は全体の論旨なんてものは見えてないでしょう。だから、指し示す対象が、いともとやすく松沢になったり、電子書籍新時代みたいなこと語る人になったり、壇上の編集者になったり、業界になったりする。その場その場で都合のいいことを言っているだけ。

最初から確固とした自分の考えなんてどこにもなくて、人から聞いた話をすぐさま自分で考えたように錯覚し、そこに毛を生やして「自分はもっと考えている」と思い込む。提示されるべき場ではないのに足りないものを探し出して不満を言う。そこに行きつく確固たる思考過程がないので、突っ込まれるとすぐに破綻して、今までと違う話を持ち出して逃げる。申し訳ないですが、そうとしか思えないです。
 
 
 
yamachin_nuさんがツイッターから離脱した間に、議論を継続するつもりで整理したのですが、改めて読んだら、これ以上、議論をする価値なしと判断。わかる人はわかるでしょうし、わからん人はわからなくていいや。私の方はこれで終わりにします。

yamachin_nuさんがこのブログにコメントをつけたいならご自由に。どんな罵倒もOK。「死ね」もOK。もちろん、他の場所で、やっていただいてもかまわないです。私はこの件についてはもう触れないです。

私の書いたことに明らかな間違いがあれば訂正を入れますし、デマの類いを書き始めたら反論したり、削除することもあるかもしれませんが、あとは原則放置とします。

このエントリへの反応

  1. >言説リプライ

    多分リプレイの打ち間違いじゃないかと

  2. 返信の意味のリプライなんでしょうが、「言説」をどうしてつけるのかよくわからないです。

  3. あっ、この件については触れないと言いつつ、さっそく触れてしまった。こういう場合はいいのか。誰がいい悪いを決定するのかよくわからんですが。

  4. 多分…ですけど、言説リプレイの打ち間違いで、

    >呉一さんの言説リプライでなく、

    「呉一さんの仰ったことをそのまま繰り返しているわけじゃない」と
    ただそれだけのことを勿体ぶって言ってるだけだと思います。

    この文脈で「言説」という語を使用するのが適切とも思えませんし
    ちょっとインテリぶりたいライターさんにありがちな間違いって
    いうところではないでしょうか

  5. これ以上踏み込むと、彼に対する批判になるので、ノーコメント。お察しください。

  6. このイベントでAV関係の若い子がエロ本(メディア)で「これから何かできないか?」という質問がありましたが結局その答えは壇上からはありませんでした。呉一さんはテーマは提示してるから「語る場でもない」「関係ない」とおっしゃいますが、お金を払って来場していた、まだエロ本(メディア)が魅力のあった頃を知っている(そう思っている、思いたい)若い編集者や関係者に対して何も提示しませんでした(ここまで最新ツイートと同内容)。

    壇上におられた末井昭さんをはじめ、安田理央さん、福原豊さん、福田光陸さん、青木隆介さん、松沢呉一さん(途中退席雨宮マミさん)という、雑誌時代を作った(生きた)私も尊敬する人たちです。その人たちがいらして同様何の答えはなく(合コンしようというのはあったけど)。それは個人的に寂しかったという感想はあります。

    別に誰かの言葉を借りてるわけではないし繰り返しなぞってしまうようですが、経済事情(本が売れない、販路が無い)や法規制(エロ規制、自主規制バイアス)やメディアの多様化(進化)により、印刷物としてのエロ本(メディア)が終焉を迎えたのは事実です。
    でも、本当は作り手側にも一端の責任があったのではなかったか。

    という思いはあるんです。

    壇上と自分も同業社として魅力を感じている若者になんにもしてやれないですから(そんな責任はないと言われるかもしれませんが)。

    と思ったのが「怠慢」という言葉に続くんです。

    なくなっていく媒体に次の世代に何かを用意する義務があるかどうかは、三世社の解散とは関係ないですけが、せっかく集まったエロ本界の偉人と、見に来てくれた人たちに何も提示できないのはやはり私には寂しかったです(それは電子出版の話をしろということではないです)。

    三世社の最後の編集者さんが、名物でもあった『千人斬り』編集長さんの動向を辞めてから知らないというのも意外でした。繋いで次の企画を考えて売込むとか、新しいビジネスモデルを考えるという発想も見られず。多分、人が人を繋いで何かが起きるといったような展開はなく、そうした人材が人材を呼び、人材を育てるということも晩年の三世社にはなかったのだろうと思います。これは三世社だけには限りませんが。

    現在の出版業界の状況がそんな余裕がないほど膨大な作業量を編集者に求めているのは私も理解しています。面白い企画を考える魅力ある本を作れる、魅力ある編集者になるなんてことよりも目先の作業を片付けないといけない毎日が続くというのも分かっています。呉一さんはその責任(原因)を「編集者の質に求めない」といわれますが、それでも「何かできなかったか?」と私は思うのです。

    が、この辺が上手く説明できなかったのは私の力が及ばないからです。。

    おはらんさんもご挨拶程度のお知り合いなのですが、肯定的に私のtwitterで見てくれているので助け舟をいただいのは分かっています。そのおはらんさんが言う魅力のある媒体、編集者、ライターになるというはその通りだと思います。

    twitterは自分の考えをまとめるために使っているので、発言が全て自分の考えだということはなく、報告や伝聞、それに連想した話と広げていく使い方をしています。誰かの考えを自分の考えのように喧伝したいとは思っていないのですが

    「人から聞いた話をすぐさま自分で考えたように錯覚し、そこに毛を生やして「自分はもっと考えている」と思い込む。」

    と認識されたのは残念です(やり方が悪いし力量も足りなかっんでしょう)。

    ブレストのように(肯定意見も、否定意見も)思いついたまま書き、考えを最後にまとめる方法をとりたいのでtwitterはどちらかというとメモ書きのように使っています。

    自分のことはまあいいです。

    「自分勝手な用語を使うと、正確に意味が伝わらなくなりますから、物書きとしては問題ありです。」

    反省・申し訳ないです。
    メモ書きのつもりで使っているので、誤字脱字、そのときの気分で言葉を選んでしまいます。

    呉一さんにわざわざお手数頂き場をいただいたことを感謝します。
    批判批評は受けますのでどうぞ(恐喝恫喝など不法行為には対処します)。

  7. 私は「デマの類いを書き始めたら反論したり、削除することもあるかもしれません」と書きました。にもかかわらず、冒頭からさっそくやらかしてくれてます。

    ツイッターはまだしも「文字数が少ない」という言い訳ができますが、文字数を使ってもこれですか。ライターなんだから、せめて事実を正確に書くことはできないのでしょうか。できないんだろうけど、だったら文章を書くなんて大それた行為はやめた方がよろしい。迷惑です。

    実際にはどういう話だったのか。現場にいた人間にどうして説明しなきゃいけないのかと苛立ちつつ説明してあげますよ。

    AVメーカーの広報をやっている女性が手を挙げて発言。彼女は現在自分が働くメーカーの窮状を語り、AV業界もエロ雑誌と同じであるとした上で、「危機に瀕しているAVと出版で一緒にできることはないだろうか」といった質問をしました。

    ここでは若いかどうかなんてどうでもよくて、同じエロでも別業種で働く人が、「手を組めないか」という話です。

    広報担当ですから、編集者やライターとの付き合いはありましょうが、さほど密な関係ができているわけではない印象もありましたので(できているんだったら、あの場でこのような質問はしないでしょう)、これに対して「AVの動画やスチールの提供という形の連携はある」「現場のレポートいう形で雑誌で取材することはできる」「しかし、雑誌のプロモーション力が落ちているので、その効果は期待できない」といった話を安田君や私がしています。

    人にもよりけり、雑誌にもよりけりですが、現実には、AV業界とエロ本業界は横のつながりがありますから、ここに述べた以外に、人を紹介し合ったり、情報を交換しあったりすることはよくあって、何かアイデアがあったら、すでに実行しているわけで、今まで誰もやったことのないことなんて、そうそう出てきません。

    それでも、別業種からの報告と、提案を含めた質問に対して、出版側からの実情とできることの説明を複数の人がしたわけです。記録は残っているので、すべて正確に出せというなら出さないではないですよ。

    これ以上の話は彼女が働くメーカーがどこで、どういう状況にあるのかという個別の事情かわからなければ検討もできない。いいアイデアがあったところで、どこの誰かもよくわからない人に無闇なことは言えません。

    どこのメーカーなのかは、イベントが終わったあとで彼女に聞いてますし、名刺ももらっております。「すぐにできることは合コン」というのは半分本気で、ネットワークづくりをして、そこから一緒にできることを模索するのはいたって正しい姿勢かと思います。

    広い世の中、その程度のことも理解できない人がいるのはしょうがないですが、それをこちらのせいにしないで欲しい。yamachin_nuさんの理解力が「寂しい」だけのことですよ。

    「彼女がわかっていなかったことを教えられたかもしれないが、今まで誰もやってきていないであろうことで、これから出来る有効な手段をその場では出せなかった」とは言えましょうね。しかし、これを「答えなかった」「何も提示しなかった」とするのはムチャクチャ。何を聞いていたんだ、一体。「答える」という言葉をまた自分勝手な解釈で使っているのでしょうか。

    また、「AV業界と出版とが今後連携してできることはないか」という内容をどうして「エロ本にできること」という内容にすり替えるのでしょうか。これもムチャクチャです。

    そうしないと自分の論を支えられないからでしょうけど、そのために、こちらはこのようにいちいち訂正をしなければならない。

    結局、ここまで私のやっていることは、もっぱらyamachin_nuさんの杜撰な記述を指摘し、訂正をしているだけです。yamachin_nuさんが正しく記述をしてくれれば、最初からこんな話にはなっておらず、それを一体どこまで続けるつもりなのでしょうか。

    yamachin_nuさんにできることは自分の正しさを誇示するためのイチャモンだけ、対して私ができることは添削だけです。

    続いてもうひとつ添削してあげましょう。

    【twitterはどちらかというとメモ書きのように使っています】と書いてますが、これは私が書いた【ここで「メモのつもりで、いい加減なことを書いてしました」とでも言ってくれれば、それまで】という記述を受けてのことでしょう。言い訳するんだったら、私が書いたこととは別の視点で言い訳すればいいのに。

    ここでyamachin_nuさんは大きな勘違いをしています。私がこう書いたのは、一連をツイートに対して、私が最初の突っ込みを入れた段階の話です。その段階で「すいませんでした。メモ代わりに使ってました」と書いていれば、それまでにしますよ。

    しかし、現にyamachin_nuさんはそれをせず、あたかも自分の書いたことが間違っていなかったかのように、「シニフィエ・シニフィアン」とワケのわからないことを言い出し、それを撤回することなく、さらに新たな論点を持ち出した。それが怠慢という話ですね。しかし、その怠慢という思いつきの論を支えるために、今度はまたいい加減な根拠を書いてきた。ツイッターでなくても、いい加減。ブログのコメントもメモ代わりなんですかね。

    つまり、yamachin_nuさんの書くことがいい加減なのは、「ツイッターだから」ではなく、自身がいい加減だからです。

    「ツイッターをメモ代わりにしていた」と言えばそれまでにするしかないのは、たしかにツイッターは、書くことの責任を見失わせるところがあるからです。やってはいけない「ついうっかり」をやってしまいやすい。私もそうです。

    「本来はやってはいけないこと。しかし、起きてしまいやすいこと」であって、「やっていいこと」のわけがない。

    このブログに書けば実数で数千の人が読みます。1万を越える人が見ることはたまにはありますが、ツイッターではリツイートされることであっさり万を越える。その人数、影響力に伴った責任はある。

    その責任を見失ったことに対して反省すれば、「今度から気をつけて」って話ですが、yamachin_nuさんはツイッターであることを言い訳にしか使っていませんし、具体的に「申し訳ない」と書いたのも、用語の問題だけ。

    つまり、今後もいい加減なことを書くと宣言しているに等しく、事実、今回もそれをやってきました。

    たいがいにしてくださいよ。

  8. エロ本というか、エロ出版界という意味では小中学生の水着ムック本
    (高いので中を見たことはないんですが)が書店棚を見る限り、一人気を
    吐いてるように思うのですが、そっちの方面についてはどう評価されている
    のでしょうか?

    このジャンルも既にピークアウトしてる(最近勢いがあるのはむしろ
    女性向けの男性アイドル誌のように見える)し、大手出版社に次第に
    席巻されてる面もあるので、エロ本業界と無関係というスタンス?

  9. 全然フォローしていないです。実際、大人であっても、水着ものは版元がエロ出版社じゃなかったりします。ロリは、エロ系の出版社でも、私らが仕事をしている版元とはまた別なので、事情がわからないです。
    これはエロ小説も同様。フランス書院は三笠書房傘下で、エロ出版社との横のつながりはほとんどないです。
    イベントの時もエロ小説の話がチラリと出てきて、そちらの可能性はまだしもあるかもしれないですが、フランス書院も部数が低落傾向にあることくらいしか私は知らないので、詳しくは語れないです。

  10. コメントありがとうございます。
    エロ小説は去年ちくま新書から出た官能小説入門によると、今絶好調であるかのように
    書かれてましたが、二次元系に部数で押され、かつ内容的にもズルズル二次元系に
    引き寄せられる一方ですから読者として行き場がなくて困っています…
    やっぱり時代はアキバ系なんでしょうか・・

  11. フランス書院もそうですが、エロ小説は電子書籍への移行が進んでいます。本は買いにくく、家に置きにくいので、電子書籍で生き延びる道はあるかもしれない。でも、写真は難しいんですよね。横並びにした時に動画に勝てないですから。

  12. 三週間ほどのタイムラグがありますが反論のようですね。
    http://twitter.com/yamachin_nu/status/3305329232183296
    http://twitter.com/yamachin_nu/status/3397534819033088

  13. かわさきさま

    すいません、コメントに気づくのが遅れました。

    反論か何かわからんですね。批判されるのが怖くて、「ボクちんのはメモです」と逃げを打っているわけですが、ここのコメント欄でもデタラメしか書けなかったように、どんな場でも、事実を正確に書けず、論理も破綻したことしか書けないくせに、何を言っているんだか。

    さらには、ツイッターでネタを拾って雑誌に売り込んでいる事実をどう説明するのか聞いてみたいものです。しかも、私の名前を勝手に使って、言ってないコメントまで捏造して。

    この件について、是非、yamachin_nuさんは弁明してくださいな。あれも、メモだとでも言うのかな。