2006-05-26
ナイヨン宅 3日目(最終日)
ナイヨン宅最終日の今日は、夕方6時からのピナ・バウシュ公演。お天気はまだ悪く、でも夕方は傘をさすほどではないくらいに回復したので、とても嬉しかったです。ナイヨンは、今日の公演については、特別午後4時から楽屋入りとのことで、午前中に行く必要がなかったため、ゆっくり起きておしゃべりして、ランチを一緒に作ってアンナと3人で食べて楽しく過ごしました。その後4時にナイヨンの車で公演会場に行き、それから一子さんご一行と待ち合わせをしている5時30分まで、会場近くをぶらぶらすることにしました。
お散歩は気持ちよく、時々小雨が降っていたものの、楽しく歩きまわることができました。途中カフェで休んだりしてリラックス。でも、時間になって慌てて会場に戻ろうとしたら、なんと迷子になってしまいました!大汗・・・そうです、私はものすごい「方向音痴」なのです!! それで、あまり遠くに行ってなかったにもかかわらず、方向性を失ってしまったので、とにかくヴッパータールの中央駅まで人に聞いて行くことにしました。会場のシャウシュピールハウスは、中央駅から近いのです。
駅の中を急いで歩いていたら、なんと一子さんご一行に遭遇! 丁度デュッセルドルフから到着して、会場に向かうところでした。迷ってうろうろしてしまったと話したら、一子さんに大笑いされてしまいました・・・恥ずかしい!! 一子さんご一行は、全員で10名! 2名当日に増えたのですが、ピナ公演は大人気なので、当日券はほとんど入手不可能。でも、ナイヨンが2枚ダンサー枠で用意してくれていたため、予約しておいた2枚分が残って、偶然にもばっちり全員が見られることになったのです! あ〜よかった!! 素晴らしい!! みんなでナイヨンに感謝して、そして6時からの舞台を観ました。「Keuschheitslegende」という、およそ27年くらい前の作品で、それはそれは素晴らしく、3時間があっという間に過ぎました。彩りも鮮やかで、本当にぐっとくる、リズミカルでオーラを発する作品! とにかく大感動だったのですが、あいにく一子さんとお琴の音楽家さんが具合が悪くなってしまい(きっと疲れが出てしまったのでしょう)、途中で4名が脱落、先にデュッセルドルフに帰りました。ちょっとお気の毒でした。でも、明日のベルリンライブに差し支えますので、とにかくゆっくり休んで欲しかったし、お大事にと伝えました。治ってくれれば良いですが・・・。お琴の方は、翌日帰国でした。
それでも本当にピナ公演は素晴らしく、終ってからみんなでカンティーネ(楽屋にある食堂で、みんな舞台終了後にそこで飲んだり食べたりしているのです)に行って、ナイヨンとアンナ、そして他の人たちとおしゃべり。一子さんのマネージャーM氏は、ピナさんの大ファンなので、そこにピナさんが来たら絶対に一子さんのCDを渡すのだ、とはりきっていました。
そうしたら、案の定、ピナさんが現れました! すかさずナイヨンがちゃんとリード、そして私がピナさんにM氏をご紹介しました。ピナさんは私との再会も喜んでくださって、自ら握手を求めてくださって感激!そしてM氏もCDを渡すことができて大満足。感動していました。よかった〜〜!!!
さらに、ピナのコスチューム・デザイナーで、世界的に評価されているマリオンがいたのですが、マリオンが突然私のスカートを見て、「あら、そのスカート素適! どこの?どこの?」としつこく聞くので、「これはね、MUJI(無印良品)のよ。」と言ったら、大勘違いして、「え! YOJI(山本耀司)!!」と言うので、みんなで大笑い! 無印のことを説明してあげたら、とても興味を持っていて、「とにかくね〜、その、あなたのスカートは素適よ、うん、いいわ〜〜。」と欲しい光線をバシバシ放ってくるではありませんか! う〜ん、う〜〜〜〜ん、これは、私にしては珍しく、色モノだったんです。いつもは黒、白、グレー、紺くらいしか買わない私が、無印の春の新作で、モスグリーンのふわふわスカートを買ったのです。(安かったし・・・笑)まだ2回しか着用していないスカート・・・う〜ん。
で、決心しました。「マリオン、ではね、あなたが、私に合っていると思うあなたの持っているスカートの中から選んだものと交換だったらいいわよ。」と言ったら、大喜びでオーケーのお返事。その場で脱ぐことはできなかったので(笑)、ナイヨンに渡すから、後はマリオンもナイヨンに交換のスカートを渡してくれることになりました。どんなスカートを選ぶのか、とっても楽しみです!(すごい色だったらどうしよ・・・汗)
その後、M氏たちはデュッセルに帰りました。ナイヨンは、翌日からオフになるので、すっかり元気! 久しぶりに再会したブレーメン・ダンスシアターのダンサー達や、同じカンパニーのナザレス達に誘われて、ご飯を食べに行くことになりました。ひゃ〜、もう夜の10時半になっていましたけれども、まぁ私は何か飲む程度でもいいかな、と思って、とにかく一緒に行くことに。
メンバーは、ブレーメン・ダンスシアターのダンサー2名(Thomas, Mirek)、ピナのところのナイヨンの仲間のダンサーで、ピナの初期メンバーとしてとても人気のあるナザレス、そしてそのご主人のヤヌシュ(は、昔ピナのところで踊っていたダンサー。今は踊りを教えています)、その友達のダンス関係者1名、ケルンからかけつけた台湾のピアニストとそのご主人、そしてアーティスト夫妻。み〜〜んな底抜けに明るくて、すごく楽しいひとときを過ごしました!! ナザレスとヤヌシュは、すでに30年も結婚生活を送っていて、面白いエピソードも聞きました。「あのね、私たちは、ピナのところで踊る前から一緒だったんだけれども、同時期にピナのオーディションを受けたのね、そうしたら、偶然というか、彼と私が合格したのよ〜。ピナってすごいよね、夫婦を無意識に合格させてしまうだなんて。」へ〜〜!! それはすごい! というのも、ピナのカンパニーは大人気なので、オーディションに合格するということは、実に至難の業。ナイヨンもアンナも、オーディションで合格して入団したのですが、なんと200人以上の中からたった1名しか選ばれないとのこと。ものすごい狭き門なのですね!!! そんな中で、男女ひとりずつ選ばれたのが、ナザレスとヤヌシュだったそうなのです。う〜〜ん、唸ってしまいました。
それにしても・・・皆さん、すごい才能と実力があるってわけで・・・。素晴らしい!! みんなきさくな人たちで、優しくて、そしてにこやかで、とてもあたたかい波動を持っていて嬉しかったです。幸せを感じました。
ナイヨン宅に戻ったのは、もう1時過ぎ。すぐさまベッドに直行〜〜! でも、その前に息子のことが!!!
翌日の火曜日に学校でテストがあるというのに、勉強したけれども具合がにわかに悪くなったので、学校には行かないと携帯SMSが入っていました。・・・・うう!! どうして!!??? 私がいないと、必ず具合が悪いと言い出すのです。遊びすぎでしょう! とりあえず、大事な時だから、勉強して準備したのだったら、できれば学校に行った方がいいと
思うけれど、明日の様子を見ましょう、7時に電話するから、とSMSを送っておきました。
なかなか落ち着かない私です・・・。