ポット出版

週末もバタバタとして、ずっと仕事を続けていましたが、心を入れ替えて（笑）少しは自分のために休むことも大切だと思うようになっていますから、自分のための安らぎの時間を意識してしっかりとリラックスタイムをとるようにしています。これこそが、心身を元気にする素なのですね。

そこで、会員になっているフィルハーモニーのコンサートに行って参りました。今回はぺトラとです。というのも、コンサート直前まで彼女と仕事をしていたからです。3時間もかけて、私がドイツ語に翻訳した文章を入念にチェック。公表される可能性があるので、ミスは許されません。仕事を終えてすっきりしたところで、ご褒美の演奏会！　これは最高です！　ウキウキしながら行って参りました♪

指揮はSir Roger Norrington で、ベルリンフィルの演奏＋リアス室内合唱団による、バッハのミサ曲 h-Mollでした。

私の席はいつも決まっていまして、（つまり会員は同じ席を年に6回の演奏会の分だけキープできるようになっているのです）通常の観客側ではない、指揮者の顔が見える演奏側。フィルハーモニーには、オーケストラの奥にも席があるのが面白いですね。ハンス・シャローン建築も素晴らしいですし、毎回楽しんでいます。

さて、演奏ですが、この曲はとても長くて、友達から聞いた話によれば、バッハの生前には演奏されなかったとか。とても壮大な素晴らしい大曲でした。指揮者の音楽性に関して言えば、大好きというより、好き！の方でしたけれど・・・。

良かったですし、今回も楽しめましたし、バッハは大好きなので心にも響いたのですけれども、何せ指揮者のノーリントン氏がものすご〜〜く個性的なお方でして！　いやはや、本当にびっくりしました。

あの、大ヒットコミック「のだめカンタービレ」に実名で出てもおかしくないほどの、ユニークなキャラクターなのです。

先ず、正装ではなくて、マオカラーの黒の上下。それも、上は長めに作ってあって、ぽっこり出たお腹をすっぽりを覆うような格好でした。（少食すればいいのになぁ、と思いました・笑）そして、楽譜台も楽譜もなく、シンプルな椅子が置かれていました。要するに、あの長〜いミサ曲の全パートを暗譜しているってことですよね・・・すごい！

演奏が始まると、かなりのオーバーアクションで、あたかも俳優さんのような動きで、笑顔だったり顔をひきつらせたり、はたまた悲しそうな表情をしたり・・・踊っているかのようなジェスチャーもありました。口も時々パクパクしていたから、一緒に歌っていた？・・・もちろん、声は出さなかったでしょうけれども・・・・。

さらに、途中でその用意された椅子に突然腰掛けたり、挙句の果てには、両手をぶら〜〜んと下ろして静止状態・・・、つまり全くリズムを刻まなくなってしまって・・・。もちろん、指揮棒などは持っていませんでした。

あまりに奇抜な指揮でしたので、純粋に音楽に集中できず、唖然としてしまって、すっかりノーリントンの動きに見入ってしまいした。強烈な個性の持ち主でした・・・。もっと落ちついた心で聞きたかったので、ノーリントン氏のような指揮の場合は、通常の観客側で彼の顔を見ないで聞いた方が、もっともっと音に集中できたと思います。

面白いステージを見てしまった！というお得感はあるにはあったのですけれども・・・・。

やはり、私はバッハが好きですから、もっと音だけに心を寄せていたかったなぁ、と思いました。

聞くところによると、ノーリントン氏の指揮は賛否両論とか。皆さんとても楽しんでいらっしゃいましたけれども、ブーイングもなければブラボーもなく、リアス室内合唱団への拍手が最も多かったのは印象的でした。

・・・ということで、土曜日はしっかりと仕事もし、そして音楽も聞いて、素敵な1日でした。それに、少食がとてもうまくいったのです！　いただいている時間がなかったということもありますが、ぺトラは他人と一緒に食事をしたがらない人でして、特に夕飯は食べないそうなので、土曜日は私は半断食の状態になりました。でも、全く空腹感はなく、気持ち良く過ごせたので、嬉しかったです！

この調子で少食を続けていきたいと思います。