2006-08-29

血液検査

昨日、クリニックに行って血液検査の結果を聞いてきました。

私の場合、病気が悪化すると血管炎と聴覚障害が最も強く出ます。ひどくなれば聴覚が全くなくなることもある、と日本の現代病院では言われてしまいましたし、血管炎は命にかかわります。2001年に緊急入院した時は、それはそれはどうなるか、全く先が見えない状態でした。ステロイドを大量投与することで、何とか炎症を抑えたのですけれども、その後甲田先生との出会い、そして現代病院でも良いドクターに診ていただくことができて、おかげさまでこうして命を取り留めることができました。

私の場合、数十万人にひとりしかかからないような難病ですから、日本でもかなり稀な症例で、かかったお医者様は全て「コーガンシンドロームの患者を初めて診察した」とおっしゃいました。甲田先生もそうです。でも、現代病院も甲田先生も、方針ははっきりとしています。

現代病院はステロイド
甲田先生は少食(生菜食B)

私はもちろん、薬なしで生きていきたいのですが、去年から春にかけての長く続いた咳を、好転反応だと信じて気にしないようにしていたことは、うかつだったなぁと思います。あの時すぐにでも少量のステロイドを服用し、元に戻していたら、あっという間に薬を止めて(一時的ですから)再び生菜食Bに戻ることができたのでしょう。寒い冬が長く続くベルリンですから、風邪を引かないように、こじらせないように気をつけて、細心の注意を払って生活することが大事だなぁ、と気づきました。そして、甲田メソッドは素晴らしいですが、私の生活はひとりではないので、それに出張などもあるので、なかなか完璧にはできません。ですから、そういう時は現代病院のメソッドを否定するのではなく、最悪の場合には助けていただき、無理をせずに少食を続けることも悪いことではないと思っています。そして私の体がちゃんと甲田メソッドを続けられるくらい安定してきたら、再開すれば良いのだと、焦らないことだと思います。

今日本でのかかりつけのお医者様は、以前の現代病院でお世話になったY先生です。6月に独立してクリニックを開業されてから、民間療法も取り入れて診察をしていらっしゃるので、私にはとても合っています。甲田先生は予約がいっぱいで、私より大変な患者さんも多いので、なかなかお会いする機会は今はありませんけれども、私が続けることは<生菜食B>,これ以外ないのですから、先生の教えを守って進むのみです。ですので、そのためにはステロイドを何とか早くゼロにしたい。Y先生は、私が甲田先生の療法を続けることは良いことだとおっしゃるので、気持ちが楽になってありがたいです。(現代病院の先生の中には、頭からそういうことを否定する場合も多いですから・・・。)

ベルリンでのかかりつけのお医者さんは、友達の女医リーバ。ジミーのママです。現代医学を学び、同時にホメオパシーや自然療法、民間療法をしっかりと学んだ人で、甲田療法に大賛成。でも今はまだ私の体が弱っているから、そこまでハードにするべきではない、とも言っていますが、基本的には少食療法が良いと考えています。「淑子、今回のCRPの結果も良かったわよ!私も嬉しいわ。これだったらステロイドは減らせるわね。もうあと少し減ったら、顔や体のむくみはさ〜っとなくなるから安心してね。」

あ〜良かったです! 早速日本のY先生にご報告しなくては! 最終的に薬を減らすゴーサインを出すのは、Y先生なのです。リーバはY先生が直接できない血液検査などや私の日ごろの管理を、Y先生に代わって担当してくれます。

「でもね、ステロイドというのは、いわばコレステロールなわけで、気を抜いたらよくないのね。食事には十分気をつけてね。特に甘い物は血糖値を急に上げてしまうので良くないわ。糖尿病にもかかりやすくなるし。もしもストレスや疲労で、どうしても甘い物が欲しくなったら、果物やはちみつなどでしのいでね。砂糖はいけないわよ。百害あって一利なし、よ。」

はいはい、わかっております! とはいえ、本当にひどいストレスがあると、どうしても甘い物が欲しくなるものですね。それを何とか回避するためには、生活を変えるのが最も効果的だと、この4年間で気づきました。ストレスをできるだけ少なくする生活。それで私は、ゆとりのある生き方をするように心がけているのです。なかなか思うようにはいきませんが、意識は常に「良い方向」へ!笑

これがとても大事だと感じています。良い気は良い空気を生み、さらにまわりにも連鎖します。そしてそうなると、まわりの良い気が私のところに戻って来て、また良い雰囲気が生まれるのです。この4年でそれがはっきりとわかるようになりました。ですから、イメージトレーニングは重要だな、と思うのです。

それを助けてくれるのが少食です。心が安定している時は、少食もすごくうまくいきます。逆に、不安定な時は、できるだけしっかりと少食を心がけます。そうすると、少しずつ心が穏やかになっていくのです。前向き+リラックスと少食。この3つは、私の病気克服の重要なポイントなのです。

前向きとは、悲観しないことだけでなく、何事もできるだけ「良い方に考える」ことだと思います。こうして病気になったことは、ダメージも大きいですし、仕事面でも私生活でも困ることは沢山あります。でも、病気になったことで、多くの気づきもあります。それにより、さまざまな出会いがあり、人間として素晴らしいことを学ばせていただいています。それら全てが、私の人生をとても豊かなものにしているのです。悪く考えれば、きりがありません。このブログに書いていることは、私の生活の全てではなく、その中の今ここで書くべきだと思うことを、切り取って公開しています。

読者の皆様と、良いエネルギーを交換し、響き合いながら、一緒に健康になり、楽しい気持ちになり、元気になればいいなぁと、ささやかなブログを2003年から書き続けています。

このエントリへの反応

  1. 青木様はじめまして。
    甲田療法、少食で検索しましたら、こちらのサイトに行き着いて、
    何ヶ月が過ぎました。日記の方を読ませて頂いて、
    私も20年前に買った甲田先生の本をまた改めて読んでいます。
    新しく買ったのもありますけれど、でも、なかなか自分では
    少食が出来ずにいましたが、
    この日記を参考に青汁は自分で作れませんが、代用したり、食事も近い物に
    したりと、自分なりに頑張りました。
    私もちょっとした病があって、最近、検査しましたら、まあまあの数字でした。それから、私も悪い場合は、ステロイドと言われたこともあり、
    できれば、飲みたくありません。
    このサイトのおかげで、なんとなく、自分の体が甲田療法をやると
    よくなってくるのではと思えるようになりました。
    私も淑子様と同じように9月から新たな気持ちで頑張りたいと思っています。

    それから、前の事ですが、ゴールデンウィークのベンダース監督の
    写真展にも行かせて頂きました。映画もファンなんですよ。
    淑子様の日記、私にはとってもたのしみです。
    ありがとうございます。

  2. ラベンダーさま

    コメントをありがとうございます!

    ステロイド、できれば飲みたくないですよね。私は少食が効果を発揮したようで、おかげさまで5mgも減らすことができました! ゼロに近づいてきています。

    青汁は、作ってみると簡単ですし、出来立てはとても美味しいですよ。お時間のある時に作ってみてくださいね。

    9月から、ラベンダーさんも新たな気持ちで少食をなさるんですね! 私も励みになります。私もやる気いっぱいです。

    それから、ヴェンダース夫妻の写真展にお越しくださり、ありがとうございました。先日ヴェンダースのアシスタントからメールがあり、本当に素晴らしかった、また一緒に何かしようと書かれていました。楽しいことができたらいいなぁ、と思っています。ヴェンダース監督の映画は最高ですよね。私も大好きです。

    いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。