2006-10-21

笑顔でプチ幸せ

昨日は、前日のブログでお知らせしましたように、息子とインド料理やさんで待ち合わせをしました。

その前に、私はH子さんとあるデザイナーのアトリエに行く用事があり、息子は日本語補習校に行っていました。いつもだったら、7時半にアデナウアー広場で待ち合わせて行くのですが、私の方の時間が見えなかったし、現地集合にしたのです。そういうことは、過去に例外的に1〜2回はあったので、息子も問題ないとのこと。

時々、息子は日本人の先生と補習校でおしゃべりして遅くなることがあるので、まぁ8時に到着していれば問題ないな、と計算して、私はH子さんとアトリエ訪問の後にお茶をして、おしゃべりしてからいつもの小さなレストランに向かいました。

8時をちょっとだけ過ぎてしまったのですが、お店に入ってすぐにインド人のオーナーに「私の息子はもう来ました?」と聞いたら、首をふるのです。あれ、遅いなぁ? 

とりあえず、チャイをはちみつ抜きでオーダーし、待つこと30分・・・。来ない・・・。

最近、携帯電話をひとつ解約したので、息子は持っていますが私のはありません。早く契約しないと、と思っているのですけれど、耳がこの状態ですから、SMS通信に使うだけだし、あまり私は利用することがないしと、ずっとのびのびにしていました。・・・う〜ん、約束を忘れて帰ってしまって、気がついて慌ててこちらに向かっているのかも・・・。そう思ってまたまた待つこと30分・・・。来ない・・・。

9時を過ぎてしまいました。おかしい・・・。私はとても心配になって、どこかで事故にでもあっていたら大変だと思い、でもそうしたネガティブな発想はできるだけ頭に描かないようにして、息子の分をテイクアウトでオーダーし、それを持ってインドレストランを出ました。

住まいの近くにある、地下鉄の駅に到着しました。もう10時近くになっています。早歩きで階段に向かっていたところ、後ろからマックスの声が。

「あれ、マックス、どうしてここにいるの?」彼はツェーレンドルフ地区から別の地区に引っ越したので、息子のところに泊まりに来る以外はあまり家の近くで見かけないのです。

「うん、ちょっと友達とね。でね、今淑子のところのトイレを借りに行ったんだよ。」「え!じゃあ・・・」息子は家にいたのですね。「あの子、忘れちゃったのかな、レストランで待ち合わせしていたのに、来なかったのよね。」「いや、彼も待っていたって言っていて、すごく心配していたよ。」

ええ!!!

どういうことなのでしょうか・・・。慌てて帰宅しました。

すると、息子がドアを開けて飛びついてきました。ハグしたまま、「ああ、お母さん! 良かった、無事だったんだね!」と言うのです。私もほっとしたので、「それはお母さんのせりふよ! 君に何かあったらどうしようって心配しちゃった。でもきっと大丈夫って思っていたけれどね。そうか、家にいたのね、でも来なかったわけじゃないの? インドやさんのオーナーは来なかったって言っていたけれど・・・。」「え!行ったよ、でもお母さんが来ないから帰ったんだよ。」

なんということでしょう!

息子は、とても早く到着してしまい、でもひとりでレストランに入るのを躊躇して外で待っていたのだそうです。(それは全く想定していませんでした。良く知っているお店だし、てっきり中に入ってラッシーでも飲みながら待っていてくれると思っていました。)息子は外にいたから、オーナーは全く気がつかなかったのですね。そして、8時になっても私が来ないので、そのまま帰宅したということなのです。

完全に入れ違いになってしまいました! あああぁぁぁ・・・。

でも、お互いに無事でよかったと言い合って、喧嘩にはなりませんでした。笑

「俺、とっても心配して、お母さんに何かあったんじゃないかって思ってさ、S子さんのところにも電話したり、警察にも電話したんだよ。」

えええ!!! け、警察〜〜???!!! 鬼汗

「そ、そうしたら?」「うん、そういうケースの場合、だからといって捜索するのは難しいって言われて、もうちょっと様子を見なさいって・・・。」

ほ・・・・大ゴトにならなくて良かったです・・・。いやはや、びっくり・・・。

でも、息子のそうした気持ちが嬉しくて、「ありがとうね」と言いました。
君が無事でいてくれてありがとうね。お母さんのことを心配してくれてありがとうね・・・。

S子さんに電話して、お騒がせしましたと伝えて謝り、それから息子はキッチンで遅い夕飯のインドカレーを、それはそれは美味しそうにほおばりました。すっかり安心した表情で、嬉しそうでした。

すっかり遅くなってしまいましたけれども、翌日は土曜日です。たまには遅く寝るのもいいでしょう。しばらく二人でおしゃべりを続けて、それから一緒に息子の部屋でDVDを見ました。

面白いDVDを見ながら、久しぶりに二人で大笑いをしました。

笑顔になって、そしてプチ幸せを感じました。