2005-06-11

長い一日

10日は長い一日でした。大きな打ち合わせがヴェンダース事務所であり、ヴェンダース監督のアシスタントにいろいろドイツ語で説明をしなければなりませんでした。ドイツ語の企画書を用意して、かよちゃんに議事録を書いてもらうようにセッティングしたのですが、あらら、かよちゃんが歯のトラブルでキャンセル。かわいそうに、とっても痛くて、何度も歯医者さんに通うことになってしまったのだそうです。仕事もたくさんあるし、責任ある立場にいるかよちゃんですから、体のトラブルがあると本当に大変です。しかも私の仕事には、今の段階ではボランティアで関わってもらっているのです。本当に申し訳ない!! そこで、ピンチヒッターとして、ペトラが一緒に来てくれました。まだまだ私の耳では100%打ち合わせの言葉を拾うことはできないので、私が話をする分には問題ないのですが、ヴェンダースサイドの要望などを間違えて記憶しないためにも、プロトコールはとても大切なのです。それでペトラが助けてくれました! 午前中に資料の最終チェックをし、どう説明するかをいろいろ考えて出発。結果はとてもうまくいってほっとしましたが、夜にドナータのグループ展のオープニングがあったので、そこにも行く必要があり、とにかく一度帰宅して、少し休んでから再び外出しました。

息子はギムナジウムの後、すぐに日本語補習校があって、帰宅は夜の7時半。別の学校に行っている、小学校の時の友だちマックスが泊まりに来るというので、私はちょっぴりお小言。「お母さんが一日中出てしまう日に、よりにもよってどうして友だちを泊めなければならないの? お母さんは食事を用意する時間が全くないし、本当に困ってしまうのよ。ファストフードばかり食べていてはいけないし、青汁だって、できるだけ新鮮なものを作って飲ませてあげたいしね。マックスの家に逆に泊まりに行くことはできないの?」そうなんです、最近は、全く息子は他の家に泊まることがなく、我が家に友だちがわんさか泊まりに来てばかりいるのです。私はまるで下宿のオバサン状態。そんなに青木家は居心地が良いのでしょうか? たぶん、息子が持っているPCゲームなどに魅力があると、私は思っているのですけれど・・・。息子はそうではない、と否定します。「別に理由なんてないよ。来たいからみんな来るんだよ。食事は何でもいいんだよ。お母さんが作っている時間がないんだったら、ケバブでも、うちでピザ焼いても、何でも食べるしさ。」と、なんと言いましょうか、私が玄米などでしっかりと料理するより、ジャンクな物を食べたいって思っているのですよね・・・。嬉々として言われてしまうと、ちょっと悲しい気持ちもあり・・・。まぁ、子供の頃はそれも仕方がないとは思うのですけれど、ジャンクフードがこのところ続いてしまっている感じがするので、う〜〜ん、困りました。

とはいえ、やはりどんなに考えても作っている時間がないので、そのまま出かけてしまいました。玄米と納豆などというメニューはあるのですが、息子だけ食べるのは嫌だというのです。ドイツ人の子供と一緒の時は、いろいろ気を使います。結局彼らはケバブを買って食べたようです・・・嗚呼! 

・・・

ドナータは、ヴェンダース監督の奥さんですが、写真家としてすでに10年のキャリアがあり、今回ベルリンで写真のグループ展に参加したのです。60年代に生まれた写真家というくくりで、彼女は1965年生まれなので、その枠に入ったのです。お天気がひどく、雨まで降って寒い寒い一日・・・。それでも、オープニングには、びっくりするほど沢山の人が来ていて、ドナータをさがすのも苦労しました。やっと見つけて挨拶をしました。「ドナータ、久しぶり! 具合が悪いって聞いているけれど、大丈夫?」髪をアップにして、赤い造花を2つ髪につけて、黒と赤でまとめたドレスに身を包み、ナイキの赤いスポーツシューズといういでたち。風邪の目がいやに潤んで色っぽいドナータ・・・。「うん、淑子来てくれてありがとう! 本当は私は欠席するつもりだったんだけれど、他の写真家も来ているのだし、何とか頑張って来たのよ。打ち合わせがうまくいったってエヴァから聞いたわ、いろいろありがと。・・・あら、それにしても淑子、どうしたの〜? すごく若く見えるんだけれど、綺麗になって一体何があったの? ちょっと〜、何かあったんでしょ!」と、手のひらを私に向けて、私の手とパチンを合わせ、ビクトリーのサイン!♪ うふふ〜〜!! 写真家のドナータにも言われてしまいました〜〜! 恐るべし、生菜食B!(いや、ヨン様効果の方が大、という噂もありますが・・・汗)隣でニヤニヤ視線を感じたと思ったら、先日ルクスで会った写真家のフィリップが、仕事で会場を撮影するためにいて、ハロー、ヨシコと声をかけてきました。ドナータとフィリップをペトラに紹介し、なんだかバタバタ状態! オープニングって、本当にわさわさしています。ヴィムのアシスタントとも話をして、一応会場の全ての写真を見ました。

ドナータは、大勢の人と話さなければならないので、せめて私とは少なく、と思い、早めに切り上げたのですが、それでも、ヴェンダース監督が怪我をしたという話をベルリン新聞で読んだので、お見舞いの言葉を伝えました。何でも、南フランスで転んで耳を切ってしまい、縫ったということでした。ヴェンダース監督自身が、「危うくヴァン・ゴッホになるところだった。」とコメントしていたので、私はドナータに、「ヴィムは大丈夫? ヴァン・ゴッホになりそうだったって聞いているけれど・・。」と言ったら、大爆笑!!「きゃはは! あれ読んだのねぇ、ヨシコ。うん、大丈夫、いろいろありがとう!」と、笑いながら、そして私をハグハグしながらドナータは言いました。ヴェンダース監督には、私は直接お見舞いメールも入れたのですけれど、本当に病気とか怪我をすると、生活のリズムが変わってしまい、大変ですね。でも、それでもそこに何らかの学びがあるから、生きていることはそれだけで素晴らしいって、毎日思います。ドナータには、エキナセナの錠剤をプレゼントしました。ハーブのエキスのタブレットです。「これを飲んで早く良くなってね!」と言ったら、彼女はそういうものが大好きなので、とても喜んでくれました。

戻ったらもう夜の10時・・・子供達は元気に遊んでいました・・・。若い・・・。私はというと、いろいろメール仕事をした後、バタンキュー。当然夕飯などはなしです。一度帰宅した時に玄米と納豆をいただきましたし、ちょっぴり脱線状態ですね・・・。でも体調は悪くなかったです。とはいえ、翌日の11日は、どうしてもしゃきっと起きることができず、ぐずぐずと9時半頃まで横になっていました。でも、その後は元気回復! マーケットなどに行って、まず青汁を作って息子と飲んで(マックスは絶対に嫌だと言います!笑)、それから2人の朝食を用意。すっかりブランチになってしまいました。さぁ、翻訳仕事にとりかかります!

さて、ブログにコメントをいただきました。いつものkioさんです、ありがとう〜!! 田舎はどうですか〜? 週末はゆっくりしてくださいね。

淑子さん、
息子さんばかりではありません、、私も、ホント北朝鮮ツアーじゃなくて、のんびりヨン様ツアーにでも行って頂きたいです〜。
しかし韓国に行ったら美味しいものが沢山あって、誘惑されるのでは?!

*ありがとうございます〜〜! ヨン様ツアーですかぁ・・・汗。やっぱり行くんだったら、朝5時起きして、単独でバスに乗って誰もいない朝の霧が立ち込める中を、しみじみ歩いてみたいですねぇ。それ以外は、ヨン様ツアーものんびりってわけにはいかないような気が・・・。かなりすごい内容だと聞いていますしねぇ・・・笑。でも、心配してくださってありがとうございます!! 北朝鮮内に入る本格的なものは、相当高いようなんですね。ですから、私は観光客用の板門店ツアーに参加したいなって思っているのですが・・・あ、今見たら、なんとジーンズ、Tシャツ、半ズボン禁止とあります!! え〜〜!! 私は6泊だし荷物になるといやなので、ジーンズ1本、スカート2枚、ワンピース1枚にTシャツわんさかで行こうと思っていたのですが・・・・あらら、どうしましょ。スカートはオーケーなんですかね??? ちょっと考えてみます。

美味しい物が沢山ある韓国ですが、ガイドブックを読むと、日本人と韓国人とでは、1日の野菜の摂取量が倍も違うそうですね、つまり韓国人の方が沢山野菜を摂取しているのだそうです。そう考えると、かなりヘルシーな食事ができるような気がします。それに、韓国に行く前に、甲田先生に診察していただくので、その後は多少脱線しても、まぁいいかな、という気のゆるみはすでにあり・・・(笑)。まぁ、自分へのちょっとしたプレゼントということで、美味しいお食事を慈しみながらいただいて来ようと思っています!

kioさん、韓国の「旅の指さし会話帳」を貸してくださってありがとう!! しっかり勉強していますよ〜!

本日のオーガニック・ライフ・イン・ジャーマニィは:

公園でスケッチ!