2003-07-30

甲田医院の青汁はすごい!

今日は五分粥。入院中、最も多い食事がこの五分粥です。
つまりものすごい少食(1日1000カロリー)ってことですけれども、これが身体に良いのですね。弱った胃腸を安め、再び元気な胃腸に戻す、宿便を排泄する、身体の自然治癒力を目覚めさす・・・。さまざまな効力があるのです。その五分粥、豆腐の他に摂取するものが青汁。三分粥の時は飲みません。(回復食だからです)
この青汁、甲田医院では、裏庭にある菜園の葉を使って患者が自分で作ります。朝8時の診察を終えてから、ざるを持って葉っぱを取りに行きます。一人およそ150gで、5種類以上の葉を必要とします。甲田医院の植物の葉は、無農薬だからとても良質なのです。
例えば100g中の硝酸性窒素量を調べ、スーパーの葉と比較した表があります:
コマツ菜(甲田医院75mg、スーパー150mg)、ホウレンソウ(甲田医院300mg、スーパー750mg)、シロ菜(甲田医院300mg、スーパー750mg)、そしてケールは150mg(これはさすがにスーパーにはありませんね)・・・というように、とてもクォリティが高いのです。もちろん甲田先生も毎日飲んでいらっしゃいます。今日は私とM野さんだけが五分粥なので、(他は三分で明日からまた断食なので、青汁は飲まない)二人で300gほどの葉っぱを取りに行きました。野菜によっては根っこまで使います。写真は取ってきた葉っぱです。太陽のエネルギーをいっぱいもらっている見事な葉でしょう? これに人参と少量の水を加えてミキサーにかけ、絞ってかすを取り除いて液体だけ飲みます。アルカリ性が強いので、塩を入れて飲むのですが、飲みにくい人は、少々ポンジュースやレモン汁等を入れてもOKだそう。私はベルリンで、どうしたことか勘違いしていて、青汁をどろどろしたかすと一緒に食べていました。そう、飲むのではなく、食べていたのです。幸い短期間だったので胃を荒らすこともなく、大丈夫でしたけれども、本来は絞って飲まなければなりません。胃腸が充分回復したら、先生の指示で青どろ状態でもいただくことができますが、A子さんの話によれば、かなり回復している患者さんでも、まだまだ青汁を飲んでいて、青どろっていうのはあまり聞かないそうです。
昔、青汁の宣伝で、ごくごく飲んでいる俳優さんが最後に飲み干してから「うー、まずい!」って言っていましたけれども、すごく美味しいものではないですけれどもまずくないです。特に人参を入れると、とっても飲みやすい。
甘くなるからです。断食をした後の青汁などは、特に美味しく感じられます。
野菜が持つ最高のエキスだけを摂取するのですから、とても贅沢なジュースです。これを飲むと、頭が冴えてしゃきっとします。だから私は青汁を毎日飲むのが好きになりました。
習慣ってすごいですねー。

それから、甲田先生のご本「マイナス栄養のすすめ」(春秋社)を読み終えました。この本、とっても面白いし、勉強になります。この本は、昔入院中に、先生が朝礼を毎日行って、その際に患者さんに語ったお話で構成されています。少食健康講話という、サブタイトルがついています。
患者さんがテープなどで先生の話を残し、後に文章化して先生にチェックしていただいてできた本なのだそう。よどみなく語られる甲田先生の力を感じさせる、心にプラスの栄養をいただける本です。とても精神的な内容になっていて、でも講話なのでわかりやすく、感動します。22のお話があって、どれも興味深く、先生のお人柄を感じさせます。イラストレーターのKさんのオススメの本ですが、私もとってもオススメです! 今は、そのような朝礼は残念ながら入院中にありません。先生があまりにもお疲れになってしまうからです。でも、この本があれば大丈夫! 現代がいかに飽食で、それゆえに宿便を皆がためてどれだけの病気を生んでいるか、そしてその対策は少食や断食で、それはただ自分のためだけに行うのではなく、もっとグローバルな視点を持って、全ての生き物に対して愛と慈悲の心で接することが、これからの時代を乗り切って健康で暮す方法なのだ・・・そのようなことが、本当にすんなり頭に入ってくる本です。

今日は甲田先生にドイツのことを質問されました。玄米は手に入るのか、ドイツの甘い物は日本に比べてどうなのか、黒パンはどんななのか、等・・。
玄米を食べられない状況の場合は、代用品として黒パンを食べてもかまわないそうです。ビタミンC豊富な柿の葉茶がなかったら、ハーブティを飲むのではなく、天然のアセロラなど、自然のものでビタミンCが摂取できる錠剤などを飲むようにとのことでした。私の場合は生菜食Bなので、蜂蜜が毎日60gついています。時には玄米を黒パンに代えて、蜂蜜をつけて食べると良い、とおっしゃっていました。少しはバリエーションがありますね・・・良かった!

甲田医院の菜園 ケール 採りたてのケールの葉っぱ 絞る
甲田医院の菜園  ケール   採りたてのケールの葉っぱ  絞る

青汁のできあがり
青汁のできあがり

このエントリへの反応

  1. 母親が糖尿とc型肝炎で病院に通っていますが、甲田先生の御本を拝見してからなんとか治療の方法がないかと思っております。治療費用も限られておりなおさらそう思うところでがざいます。

  2. ドイツ(フランクフルト近郊)在住の57歳の女性です。膠原病の一種全身性ル-パスを患って30年になります。少量のステロイドでほぼ普通の人と変わる事のない生活を3年前まで送ることができましたが、母が倒れた時からル-パス腎炎になりました。現在免疫抑制剤である程度コントロ-ルできていますが、このままではよくないと思っていたところ、友人の知人から甲田療法のことをききました。ドイツでは難しいかもしれないと諦めかけていた時に青木さんの経験をインタ-ネットで見つけてメ-ルを書かせてもらいました。私の場合、長年の持病と薬の使用のため、自分で勝手に試さずに、まず甲田先生に見ていただいた方がよいとと思われるのですがどうでしょうか。甲田式小食実践道場などもあるようですが、経験されたことがおありでしょうか。お仕事でお忙しそうですが、日本での連絡先等お教えいただけたらありがたいです。 前谷-アペル 潤子