2006-03-17
仲直り・・・?
沢山の読者の方から励ましのメールをいただきました。どうもありがとうございます! とても心が和みました。何だかじ〜〜んと来て、涙まで出てしまいました! 心より感謝しています!
人間、弱っている時は卑屈になったり、ネガティブになったりすることがありますね。私などはまさしくそれです。随分ストレスをためないようにしてきているのですが、さすがに息子のことになるといろいろありすぎて、疲労困憊の時も多々あります。昨日は特に原稿の締め切りでしたので、すっかり疲れ果てて、どうなるのかな、と仕事プラス息子が頭の中でぐるぐるまわっていました。
午後は、ジャズピアニストの高瀬アキさんのお宅におじゃましたのですが、アキさんも励ましてくださいました。息子がよく育っている、良いお母さんしているのだから、自信を持って、とおっしゃってくださいました。本当に嬉しかったです。そんな私のプライベートのお話をしに行ったのではないのですが、優しく向かい入れてくださるアキさんの、懐の広さに感激しました。
さて、先ずはお知らせです。読者の皆さんは、日本のコンテンポラリー音楽の中で、間違いなくトップのひとりとして活躍している「橋本一子」さんという音楽家をご存知ですか?
彼女は素晴らしい才能を持つピアニストで、80年代はYMOの日本ツアーに参加したり、他著名音楽家だけに止まらず、多くの他のアーティストと競演し、高い評価を得ている方です。
その橋本一子さんが、3月22日に全曲オリジナルのジャズアルバムを発表します。演奏するトリオの名前は「Ub−X」。これ、本当にとても素晴らしい作品なんです!! 私は大興奮、大感激しました。ぜひ皆様にも聞いていただきたいと思いました。ジャズファンは必聴です! そして橋本さんは、そのトリオでドイツ公演を行ないます。5月19日はケルン、20日はデュッセルドルフ、そして22日はベルリン!! 私はベルリンライブのお手伝いをさせていただいています。今から22日がとても楽しみです!多くの在独日本人他、ベルリナーにも聴きに来ていただきたいと思います。そのことをアキさんにご報告したら、あいにくその日はアキさんも海外で公演があり、でも翌日できるだけ早くベルリンに戻って来てくださるとのことで、みんなで会えることになりました! 素適!実はアキさんと橋本さんは、昔ピアノデュオもなさっていたことがあるのです。ピアノデュオだなんて、本当に魅惑的なコラボです!想像するだけでドキドキしてしまいます。「もっと早くに渡独がわかっていたら、何か面白いことが一緒にできたのにねぇ、次回は必ず何かしたいわ!」とアキさんがおっしゃっていました。わ〜〜!! ぜひ実現していただきたいと思いました。
・・・・・そして、次に息子のことです・・・・。アキさんの家から戻る時、帰宅するのがちょっぴり怖かった私・・・息子はまだ家出を続けるのかなぁ・・。悶々としながら戻ったら、それはもう夕方を過ぎた7時だったのですが、いませんでした・・。でも、帰って来た形跡があり、かばんも置いてあるので、必ず戻って来るようです。それで、メール仕事をしながら待っていました。原稿の最終チェックをしていた時に息子が帰宅。7時半でした。
なんでも、その日シュテーグリッツにオープンした大型電化製品ディスカウントショップのメディアマルクトに友達と行ったそうで、先着何名だかにバーベキュー用グッズ4点セットがプレゼントされ、息子がもらってきました。「お母さん、昨日はね、悪いと思ってさ、これお土産。」と差し出しました。
それから実に夜の11時まで、私たちはず〜〜っと話し合いました。息子も真剣に自分の考えていることを話してくれました。家出したことはわるかったと誤り、お母さんと仲直りがしたいんだよ!と言って、ちょっぴりベソをかいているようにも見えました。かなりつっぱったのでしょう。結論は、夜8時まで平日も友達と遊んでいいのかどうか、は保留となりましたが(私は7時までと思っています)、他のことは全てクリアになり、息子もほっとした様子。私もほっとしました。まだまだ不安定な時期ですが、この4時間の会話はムダではなかったと思っています。息子はかなり眠そうでしたが・・・。
そして翌日の今日、朝6時半頃に仕事部屋の私の所に息子がやってきました。私はずっと仕事をしていたので、ふりかえって「どうしたの? 随分早いのね。」と言ったら、抱きついてきたのでびっくり! 「お母さん、俺、すごく怖い夢を見たんだよ。」と言い、私の甲田式(?)の「ほとんど床に寝るような寝床」に入ってしまいました。あらら・・・私はそこに寄り添って、悪夢の話を聞きました。「そうか〜。でもそれって、君がよくやっているゲームの内容に似ているよね。あまり殺人みたいなゲームはしない方がいいと、お母さんは思うよ。」息子はあまりひとりでゲームをしません。友達みんなでするのが好きなのです。でも、時々ひとりで遊んでいるゲームは、私から見れば暴力的に見えるのです。
また反抗するのかな、と息子の頭をゆっくりなでながら返事を待っていたら、意外にも素直に「うん、そうだね」と言いました。14歳・・・子供と大人の入り混じった複雑な時期・・。いろんな事態に直面しますが、母としてできるだけのことはしたいと思っています。
そして、自立の時なのでしょうね。自我も芽生えてきて。遊びと勉強。そのバランスさえ自分でわかるようになれば、楽しい学校生活も過ごせるのだと思います。
さぁ、今日も少食!!! でも明日は脱線!笑
すでに前から決まっていた手巻き寿司をします。H子さんとJ,息子にマルコに私。そして夜はフィルハーモニー! 楽しい1日になりそうです! それまではりきって仕事です!
「いつも温かく迎えてくださるお母様」がいらっしゃって息子さんは幸せですね。
「ごめんよ」っておっしゃってくださる息子さんはとてもお母様に対して思いやりがあると思います。
「聖母像」・・・息子さんの大切な癒しなのでしょうね。
明日はもっと強く賢くなるために・・・(うまくゆかない)笑
「必ずうまくいくと信じています!」
とおっしゃる淑子様のお言葉に「そうだ!」と同感。
息子さんの心を洗い流すのは、母親の涙しかないかもしれません。
あまり、お叱りになられませんように。
淑子さん>>
息子さん、マルコも来るんですね!
楽しみにしています〜!
久しぶりに日記をチェックしたら、家出・・というのも書いてあってびっくりしましたが、良かった・・。
母子家庭というのは関係ないと思いますよ。
そういう時期なんですよ、きっと。
私も家出をしたことがありますが、
それは、家出というものをしてみたい、という気持ちからでした。家出って、家を出たいからする人も居るかも知れませんが
ちょっとだけする時って、家を出る事によって、自分が置いて来たものの大切さを知りたいから、ということもあると思います。
あ、1日家に帰らないと、さみしいじゃない、って。
息子さんも、そういうことだったのかもしれませんよ〜
何にしろ、仲直りできて良かった!
バーベキューセットも良いですね。かわいいです(笑)
さとっち28号さま
いつも温かいコメントをありがとうございます!
優しいお言葉がしみます。
息子はある意味、健全な(?)思春期なのかもしれませんね。
まだ話し合いができるだけ、良いのかもしれません。
コミュニケーションができなくなったらオシマイですし。いえ、何事も諦めず、おしまいってことはないのだ、と思って前向きでいることが、もしかしたら幸せにつながるのかもしれません。
本当にありがとうございます!
お元気でいらしてくださいね!
kio さん!!
メールをありがとです〜!!!
そうなの? kioさんも家出したことがあるのね?
その辺のことを、明日じ〜〜っくり教えてね!笑
我が家で待ってま〜す!
これは、「思春期の男の子に当てはまる一般的な教育論」として読まれたらよいかと思います。
思春期の子供さん、特に男の子というものは異性への憧憬と本能的な衝動がぶつかり合い一致ししはじめる年頃というのはよくご存知ですね。
黙って息子さんのやっておられることをよく観察推測し、こちらに対して「隠し事をしようとしているな」と感じたら、ダイレクトに咎めるよりは、知恵を持って対処し「母親をだまそうと思っても、何でもよくわかっているな」と思い至らせることが最良の方法です。
特に優しくしてくるのは、「自分なりに内緒で脱線してみよう」という心の現われかもしれません。ワルになりきっているわけではなく家族愛と力試しを両立させる時期なので、方法がよくよく考えてみると稚拙なのです。「お母さんのことは愛しているけれど、それでも彼の世間では自由にやらせてよ。お母さんに心配かけたくないからさ。」という秘密のメッセージなのです。
あわただしい思春期の彼の心持ちを最大に監視する環境が、学校と母親なのですから、彼は絶対にうまくやらなければなりません。
それでもまだまだ経験が浅く、思考も子供に毛が生えたようなものですから、「どんなに誤魔化しても母親が本当のことを察している」という自覚が最大のブレーキになるのです。
学校の先生についても同じことが言えますね。彼の「自分世界への挑戦」ということでご理解ください。賢明に母親や教師が対応することが、彼の正しい成長に最大に役立ちます。
うまく行けば、彼にもいいアドバイスを与え、自主的な自覚を持った考え方に直接命令せず誘導できます。
けっして強い態度や激しい言葉は禁物で、折に触れてお母様の考え方や人生観を具体的にはっきりと示してあげてください。強制や命令的な形にならないように。生活態度に対しても、上手に駆け引きを。
決して簡単ではありませんが、淑子さん「あなた自身の人間としての真心こそ、彼の彼一流の脱線を救うものはない」と思っていただいてちょうどよいということなのです。
男女平等教育が進んで、これは今日(こんにち)の女の子(←私たちだったりする・笑)にも結構当てはまることがあるかもしれません。
「母親探しは自分探し」