2005-04-09
先生からのお手紙+アンゲリカ
バタバタしていましたので、甲田先生からいただきましたお手紙について、ゆっくり書くことができませんでした。今日もまだ忙しい状態なのですが、それでも少し早起きしたので更新したいと思います。
私の方から、もう甲田先生が入院のシステムをおやめになったことに触れ、今年入院させていただいて本断食にチャレンジするお話はなくなってしまったけれども、診察だけでもぜひお願いいたします、というお手紙を前に書きました。そのお返事でした。もちろん、再診は誰でもしてくださいます。ただ、海外で暮らす患者は、なかなか電話での予約ができないので、こうしてお手紙でお願いする形に通常はなります。
そしてお返事をいただきました。いつものように温かい、そして美しい文字で書かれていました。甲田先生は診察をしてくださるとのことでした。そして、私が生菜食Bを始めたことを喜んでくださり(とはいえ、今は中断していますが)、できるだけ途中に脱線がないように、続けて行なうように心がけてください、と書かれていました。なので、この一連の多忙が落ち着いたら、早速生菜食Bに入ろうと思っています。明日の日曜日まで、あと少しです。前向きなので、できるとイメージしています。先生には、いつも励ましていただいていると感じます。とても感謝しています。
・・・
アンゲリカがやって来ました。今回は仕事の打ち合わせがメインなのですが、週末の2泊だけだというのに、飛行場に迎えに行ったら、ものすごい荷物。「ど、どうしたの、その荷物?」とびっくりして尋ねたら、私と息子へのお土産が入っていると言うのです! まるでサンタクロース。ありがたいことですが、過剰かも・・・(笑)。でも、一番嬉しかったのは、彼女が私の住まいに着いたらすぐに、手技をしてくれたことです。実は昨日、アンゲリカを迎えに行く前に、ちょっと用事があったのでミッテまで行ったのですけれども、その時に突然左の脇に激痛が走りました。息をするのも、そしてもちろん咳をするのも(大動脈炎の関係で、疲れると血管が縮んで咳が時々出ます)、ものすごく痛みが伴い、もう歩くのもきついほど。それでミッテからクーダムに戻って来て、近くのどこでもいいからカフェで休もうと思ったのですが、急に外も寒くなり、けっこう着こんでいたのにぶるぶる震えてしまって、一番近いスターバックスに入りました。考えてみればこれは正解。というのも、チァイ・ティの豆乳バージョンがあるので、身体に優しからです。それを頼んでしばらく座って呼吸を整え、休みました。よっぽどそこからタクシーで飛行場まで行こうと思いましたけれども、動物園駅が近くだったので、贅沢は慎むことにして、そこからバスに乗って行きました。乗り換えなしだったので楽でした。でも、飛行場に着いてからアンゲリカをゲート前で立って待つのがしんどくて、近くのベンチに座って脇に手をあてて縮こまっていました。
アンゲリカがゲートから出て来て、久々の対面でハグしていたら、「イタタ!!」と私。「どうしたの?」「いや、ここがすご〜く痛くて辛いの、呼吸するだけでも痛いのよ。」と言ったら、アンゲリカはすぐに反応。「とにかくタクシーで淑子の家に行きましょう、それからすぐに手技してあげるわよ。」
この手技、前にも書きましたが、ドイツで民間療法の専門家で治療師である彼女が、ドイツの学校で針灸を習った時の延長で、日本にミニ留学して著名な先生に師事して取得したメソッドです。ちゃんとお免状まで持っていて、ヨーロッパでは初めての手技師ということになります。彼女は指にものすごいエネルギーがあって、しょっちゅう自分の家の電話やファックス、そしてパソコンまで壊してしまうのですが(笑)、その指で手技をしてもらうと、本当に気持ちが良いのです。早速居間で時間をかけて手技をしてもらいました。これは、優しく体に触れて、いろんなテクニックがあるのですが、それらを駆使して背骨をまっすぐに矯正することを目指す方法です。ちっとも痛くなくて、気持ちが良いのです。
いや〜、これは本当にびっくり!! あれほど痛かった左の脇が、完全とまではいきませんが、かなり痛みがとれてすっきりとしました。少なくても、息や咳をして痛むということはなくなりました! もう大感激!! しかも、その痛みがどこから来ているのかさえも彼女は教えてくれました。なんと右の肩からだったのです。「淑子、ほら、自分でもわかるでしょ? ここにこりこりがあるよ。これが左の脇を刺激している。」と指で触って教えてくれました。本当だ!! そして、この手技を受けると、すぐにトイレに行きたくなるのです。「そうよ、このメソッドは、要するに横隔膜や胃腸を刺激するものなの。そして基本は背骨をまっすぐにすることで体の中心に気が流れるってことなんだけれども、それにはやはり排便が大切なのよね。」そうか!! こうしたメソッドも、かなり甲田療法の基本に似ています。胃腸がキーワードなんですね。あと、背骨。これも、木枕で寝ている間にまっすぐする努力をするわけですから、非常に似ています。ただ、手技はアンゲリカのような上手な先生にしていただくことになるので、限りなく他力ですが、甲田療法は、先生のお力を借りて自力で頑張る部分が大きいですね。
手技をしてもらっていたら、息子が帰宅。夕飯はアマランサス入りの玄米にたっぷり野菜を煮込んで作ったソースと、息子は鶏肉、私とアンゲリカはサーモンでいただきました。彼女は美味しいと言ってくれて、野菜もご飯もおかわりしていました。そう、アンゲリカは少食ではありません(笑)。でも、お肉は一切食べないので、体調は良いのだそうです。「私もドクター甲田の教えのように、少し食事制限できればいいんだけれどもねぇ。う〜〜ん、こればっかりは時間がかかるわ。」と言って、ちょっぴり恥ずかしそうに笑っていました。
さて、その後息子が友だちの家に泊まりに行き、二人で仕事を始めましょう、と言っていたら、「淑子、テレビ見てもいい?」と言うではありませんか!!! え、テレビ? いつも見ないのにどうして? 「だって今、とってもすごいことになっているのよ。世紀の葬儀なのよ、ローマでは!! あ、ほらほら!!」とすでにテレビに釘付け。
そう、ローマ法王の葬儀のことです。彼女のかばんの中には、飛行機で読むために買ったという、沢山の「法王に関する特別号」の雑誌が入っていて、ものすごく分析しているのです。「私はカトリックじゃなくてプロテスタントだけれども、それでもやはり興味があるわね。ヨーロッパの人間にとっては、とても大事なセレモニーなのじゃないかしら。」と言って、なんと延々続く葬儀の模様を、夜中の12時まで見ていました。私はもうふらふら。「アンゲリカ、悪いけれども私は先に失礼して寝てもい・・・」「あ! ほらほら、あれは00の00よ! 知っている?」とすでに人の話を聞かずに興奮状態。
・・・まぁ、こんなことでもなければ、そこまでのめりこんでローマ法王の葬儀中継を拝見することはなかったかもしれない、と良いように考えて、最後までお付き合いいたしました(笑)。
ということで、お仕事は今日の土曜日にいたします。できるでしょうか・・・・。