2006-01-16

続々・ノルデナウの水

1月8日〜9日の朝 その3

8日の夕方。私はホテル内のレストランの手前にある、小さなカフェにいました。ちょっとだけ、温かい物が欲しくなったのです。ウェイターさんに、「レストランでいただくほどじゃないんですが、ここで何か注文できますか?」と聞いたらオーケーとのこと。それでスープとパンをいただきました。ナイヨンのところで朝食をご馳走になって、その時はほんの少しだけパンとお茶を摂取したものの、それ以外は何も口にしていないことに気がついたからでした。といっても、空腹感はなく、あとはお水だけ飲もうと決めていましたので(前にも書いたように、2リットルもこの日は飲んだのです!)、とにかくちょっとだけ。

そして部屋に戻り、本を読んだりしていたのですが、少し寒く感じて、しかも眠気がものすごくあり、8時にはベッドに入って寝てしまいました。

でも、その後目が覚めたら夜中の2時半。まぁ、6時間半は寝ている計算ですから、十分なのですけれども、まだ2時半。これは困った! ずっと眠れず、テレビをつけたり本を読んだりして過ごしたのですが、水をいただいてからの体の変化があったとしたら、それは尿意が頻繁にあることと(笑、当たり前ですね、飲みすぎるほど飲んでいましたし・・・)、便通が良くなったことです。気持ちもさわやになりました。

本当は宿泊客は、ノルデナウの水で満たされた室内プールや、サウナ、フィットネスなどを利用することができるのですが、今回はやめておきました。お水をいただくだけで、十分なような気がしたからです。6時になってシャワーを浴びて髪をかわかし、7時半になってから朝食ルームに行きました。ルイボス茶のみいただいて、8時ちょっと前に、2リットルと0,5リットルのペットボトルを持って待合室で待機。・・・誰も来ません・・・。やっぱり8時というのは、さすがにホテル客にとっても早いみたいですね(笑)。私だけでも、洞窟に入れてくださるのでしょうか???

8時ジャスト。洞窟の入り口のドアが開き、昨日とは違うおじさんが「おはよう!」と言って現れました。「おはようございます。あの、私ひとりみたいなんですが、入れていただけるんですか?」「もちろんですよ、さぁどうぞお入り下さい。」中にどんどん入って行きました。3度目の洞窟。澄んだ空気が気持ちよく、本当に心身がさわやかになるようです。

おじさんは、すぐに私のペットボトルに水を入れてくださいました。そして、「あなたはホテルのゲストですよね。ということは、昨日すでに洞窟にいらしたでしょう?」「はい、これで3度目です。」「そうですか、ではここのシステムはわかっていらっしゃいますね。あなたお一人にしてさしあげますので、後は20分まででしたら、お好きなようになさってください。ではごゆっくり!」と言って去っていきました・・・・。え!!私ひとりで洞窟に・・・。まともに考えていたら、きっとちょっと怖いというか、何か異様な雰囲気で、到底ひとりでいるだなんてできっこない、と思っていたかもしれません。でも、この洞窟には、怖い感じは全くなく、薄暗くても本当に清らかな気が感じられたのでした。なので、昨日とは違うベンチに座り、壁に向かわずに洞窟全体を眺めながら、できるだけ瞑想することにしました。

20分きっかり経って、私は外に出ました。おじさんはどこかに消えていました。8時半の回に行くために、何人かの宿泊客がボトルを持って待合室に入るところでした。洞窟を独り占めした私・・・。これって、凄いことなのではないかしら? でも、そう簡単には奇跡は起こらないようです。私の耳は全く変化がありません。けれども、心地よいポジティブな風が、心の中に吹いているような、そんな気分でした。パンフレットを読んでいたら、洞窟を7回訪れた人が完治したとか、40回目で治ったとか、さまざまな報告が書かれていて、興味深かったです。私も、ノルデナウに来て希望がさらに持てるようになり、良かったなぁと思いました。

部屋で少し休んで、別棟にあるマッサージ室まで行き、9時から30分ほど肩から背中のみのマッサージを受けました。とても気持ちが良かったです。19ユーロでした。

10時。約束のタクシーが来て、ヴィンターベルクの駅に向かいました。今日はこれからエッセンにある、自然療法のクリニックで診察があります。ワクワクした気持ちで、「ノルデナウ、また来るからね!」と心の中で言いました。

今日のオーガニック・ライフ・イン・ジャーマニィは:

ノルデナウの奇跡の水を求めて