2005-02-25

いつもの生活が戻ってきました

ベルリン国際映画祭も終わり、原稿も書き終え、ほっと一息ついています。他にもふたつ大きな企画があり、さらにちょこちょこといろいろあるので、ボケーっとはしていられないのですけれども、前のように、ただただ忙しい日々を送ることは意味がないと悟りましたので、心身を休め、無理のないように少しずつ、自分のできる範囲で進めていきたいと思っています。無理をしなければならない時もありますが、それは一時的な集中力みたいなもので、それがずっと続くと病気になります。私はそれで難病になってしまったので、これからはもっと自分の心と身体を労わってあげたいと思うのです。

さて、いつもの生活が戻ってきました。息子はギターが気に入って、毎日私の仕事部屋にギターを抱えてやって来ては、「お母さん、ちょっと聞いてよ。」と言って椅子に腰掛け、習ったコードをたどたどしく押さえならがら、音を聞かせてくれます。私はギターの音色が大好き! なので、「あら、また昨日よりずっと上達したね。すごいすごい!!」とホメゴロシをし(笑)、どんどんうまくなってもらって、さらにやる気になってもらって、早く私の好きな曲を弾いて欲しいと密かに願っているのです。息子は13歳で、思春期のとても難しい不安定な時なのですが、ギターという音楽に触れて、心が少し良い感じになってきていると思います。そうやって、精神が少し穏やかになって落ち着くとお腹が空くのか、最近はまた前より食事の量が増えています。特に夜が多いのです。観察していると、どうも玄米をしっかり噛んで食べていないような気がして・・・。「ご飯はね、もっとしっかりゆっくり噛んでいただかないとね。」と言うと、面倒くさそうな顔をして、「わかっているよ、ちゃんと噛んでいるよ。」と言いますが、それほどスローフードじゃないんですね。どうしたものでしょう・・・。

夜の食事は、息子にはちゃんとメインを作ります。鶏肉や合挽き、サーモン、野菜の和え物や、和風だったらお味噌汁をつけて。主にご飯は玄米ですが、全粒粉のパスタや、ほうれん草や野菜の入ったパスタなどもよく出します。その時、私はただ作るだけで、玄米とお豆腐しかいただかないのです。これはもう慣れました。前は、妙にみじめな思いをしたものですが、最近はそれがなくなりました。やはり、続けるということには意味があるんですね。甘い物も、前よりは欲しいと思わないし(まぁ時々脱線してしまいますが。週末にペトラといる時など・笑)、少し安定してきているように感じます。

息子も、ファーストフードが食べたいとあまり言わなくなりました。先日、ギターのレッスンに私が見学に行った時、息子が帰りにどうしてもお腹が空いて耐えられないと言い、魚専門のファーストフード店があったので、そこに入りたいと言われて、仕方がなく入ったのですが(私は食べませんでした)、フィッシュバーガーにフライドポテトを頼んだところ、ポテトがあまりに脂っこいと感じたようで、「もうお腹いっぱい」と言って残しました。私は、息子のランチに、オーブンで焼くポテトをたまに出します。あらかじめ軽く茹でておいたじゃがいもを、大きめのフライドポテトのような形に切って、そこにオリーブオイルをはけで塗ってオーブンで焼くのです。少ない油でカリカリの美味しいポテトができあがります。息子の大好物なのです。「おかあさん、やっぱり家のポテトの方がずっと美味しいね。」と言ってくれたので、ちょっと嬉しくなりました。そうですよね! ファーストフードより、時間も愛情もたっぷりかけて作るのですから!

さきほど、アンゲリカと電話で話しました。彼女は優雅なことに、家族でスイスのサンモリッツに、5泊でスキーに行っていたとか。美しい絵葉書も届き、もうびっくり! やっと電話で彼女をつかまえたのですが、「あらぁ、淑子、それはそれは素適だったわよ。我が家は毎年行っているんだけれど、次回は絶対に一緒に行きましょうよね!」と言うのです・・・。う〜〜ん!! 夏は南仏、冬はサンモリッツ・・・。普通の日本人である私の頭では、ちょっと想像できない素晴らしさ・・・。本当は明日ベルリンに彼女が来ることになっていましたが、延期になって3月11日とのこと。その日は丁度ペトラの絵の個展オープニングの日!どうなりますことやら。

そして、その後ペトラより電話がありました。「明日、淑子の家の近くまで行くんだけれど、4時くらいに2時間ほど寄ってもいい?」「いいわよ。映画祭のサイトをチェックしたり、印刷したりしましょうか。仕事の打ち合わせもあるしね。」・・・ということで、明日はペトラが来ます。それまでに、ちゃんと掃除をしなければ!!

本日のオーガニック・ライフ・イン・ジャーマニィは:

アンペルマン