2007-10-30
直島 1
10月21日・日曜日のお話をふりかえってお伝えしたいと思います。
日本滞在3週間の中で、たった1日だけですがオフをいただき、アンゲリカと二人で直島に行きました。
そもそも、アンゲリカの用事で直島方面に行くことになっていたので、アートの島・直島にも寄ろうということになって、急遽決めたのでした。
というのも、アンゲリカはどうしても時間をとって私と箱根の温泉や京都に行きたいなどと言っていて、どう考えてもそんなことできないし、「時間がない」と思ったからです。
箱根は完全に不可能、京都はお世話になっている女性プロデューサーのSさんから、「アンゲリカの用事でH市に行くのだったら、途中下車して東寺だけ見て、そして私の知っている料亭で野菜三昧のコースをいただくのが良いわよ。」とアドバイスをいただき、しかも予約までとってくださったのですが・・・・。
急にアンゲリカの用事が増えて嬉しい悲鳴の彼女は、当然そちらを優先することにしたので、京都行きは全てNGとなり、キャンセルしました。
京都に行く予定の半日は、実質少しお休みができるはずでしたので、それが全てなくなって、私達の休みは直島の1日となったのですが、心は前向きでしたし、アンゲリカにとって用事が増えることは至上の喜び!
私にとっては、通訳の時間が増えるから益々ハードになるのですけれども、頻繁に来日できない彼女のことを思うと、出来る限りのことをしようと決心しました。
私ひとりの自由なオフは、結局ほとんどなくなってしまいましたが、直島はちょっと楽しみでした!
以前から、一度は行ってみたいと思っていたからです。
去年企画した、ヴィム&ドナータ・ヴェンダースの写真展の写真数点は、夫妻に直島まで行って撮影してもらいました。
マガジンハウスのある超優秀な副編集長さんから、事前にいろいろと直島のハイライトを伺っていましたので、アンゲリカも私もワクワクしていました。
・・・
岡山駅から宇野まで電車を一度乗り換えて、そこから徒歩で数分のところに、宇野湾があります。
宇野湾からは、本数があまりないのですけれども、直島までの直行便のフェリーがあり、その船に乗りました。
素晴らしい景色!!
お天気も最高で、神さまに感謝しました。
ぽかぽか陽気の中、私達は最上階のデッキのベンチに座り、海の上のどんどん変わるパノラマを楽しみました。
「ヨシコ、何だか素敵よね~~!
ここって、ちょっと南仏に似ているわ、そう思わない?」とアンゲリカ。
南仏?
「いや、そういうイメージはないけれども、でも自然の中で海の香りを満喫できるのっていいわ~。」とうっとりした目で私は応えました。
「そうね、とにかく1日しかないオフの日曜日ですもの、たっぷり楽しみましょうよね!」と興奮した様子でアンゲリカが言いました。
・・・とはいえ、島に到着したのはもう午後の3時過ぎ。
何が何だからわからないまま、ベネッセの送迎バスに乗せていただき、ホテルに直行。
でも、バスの運転手のおじさまが、「ホテルの部屋に行ってしまうと、もう時間がありませんよ。このままフロントに荷物を置いて、そしてこのバスで一緒に上に行ってしまいましょう。」とアドバイスをくださいました。
え?
ええ???
3時半くらいだけれども、そんなに時間がないのですか???
バスに乗っている間、運転手さんからいろいろと教えていただきました。
「地中海美術館は、午後5時に閉まるんですよ。明日は月曜日なので休館だし、どうしても本日中に見ていただかないとね。ゴールデン・ウィークなどは、島にいらっしゃるお客様がとても多くて、入館するのに4時間待ちだったりするんですよ。」
ええ~~~!!!!
4時間!
「通常でも、ちょっとした休みの日は2時間待ちもざらですよ。今日は大丈夫かなぁ・・・。」と運転手さん。
そ、そんな・・・・大汗。
私達には1時間半しか残っていないのに、待ち時間が2時間とか言われたらアウトです・・・。
何だかドキドキしながら地中海美術館前に到着。
15分後に入館できることになり、ほっとしました。
続く