2007-01-14
盛り沢山の日
昨日の土曜日は、午前中に仕事をしてからブルーノのママ・アンドレアに会い、その後定期会員になっているフィルハーモニーのコンサートに行って来ました。盛り沢山の1日でした!
一昨日、息子は日本語補習校の後に、ダニーとジミーの3人でカラオケに行って(汗・ハマっているようです・・・自己陶酔型?)、そのまま我が家に泊まりました。息子の部屋にはベッドはもちろんひとつしかないのですが、キャンプ用のマットレスがひとつ、そしてテレビを見る時に使う長いソファがあります。つまり、3人までは何とか寝られる感じではありますが、寝心地から言えば、もちろんベッドが最高。いつも泊まるダニーとジミーは、息子が常にベッドで寝ることを不服とし、ゲームで勝負して勝った順にベッド、マットレス、ソファに寝ることにしようと提案。息子もそれを受け入れて、真剣(?)勝負をしたようです。
ダニーがあっさりと勝ち、次に息子、負けがジミー・・・。ということで、3人はぐずぐずと寝ていて、昨日の12時くらいまで部屋から出てきませんでした。一応ゲストの場合は、朝食を出すことになっているので、簡単な用意をして(黒パンにハム、チーズ、卵、トマトジュースなど)、私はアンドレアのところへ。
ちゃんとご主人も迎えてくださって、3人でお茶をいただきながら、ギムナジウムの話をしました。とても親切でまじめなご夫妻で、本当にちゃんと子どもの教育に取り組んでいるので、私には勉強になることばかり。アンドレアは環境庁内の法律家だし、ご主人は裁判官ですから、使う語彙がちょっと他のドイツ人と違って難しい(汗)のを除けば、とても楽しい会話でした。
「今うちのクラスで問題になっているのはね、ラテン語なの。淑子も聞いて知っていると思うけれど、非常に厳しい先生になってから、子ども達のほとんどがひどい成績になってしまって、このままでは落第点ばかりになってしまう。それでもう一度テストしてみたら、今度は大勢の子が落第を怖がって、勉強する代わりにカンニングをしたと。それで良い点とった子たちは、全員じゃないにしても、かなり疑われているのよね。」とアンドレア。
幸か不幸か、息子の点数は悪かったので(大汗)、カンニングはしていないようですが、それにしても・・・何処も同じなんですね、こういうことは・・・。
「ブルーノは数学が悪いのよ、だから家庭教師をつけようか考えているところ。フランツィスカ(ブルーノのお姉さん)の知人のお兄さんが大学生で、安く勉強を教えてくれるようなので、お願いしようかな、と思ってはいるのね。」と言うので、息子はラテン語と生物などがよくないので、一緒に勉強する時間を作り、お互いに教えるのはどうかと提案したところ、喜んでくれました。息子とブルーノはしょっちゅう一緒に遊んでいるので、その時間の1時間でもいいから、勉強にあてて二人で教え合ってみるのがいいと思ったのです。もう今回は、落第騒ぎはごめんです。寿命が縮まりましたし、精神的にきつかったですし・・・。それに、今回主要科目で落第点をとったら、息子には追試はありません。そのまま落第となります。なので、もっと真剣に今の状況を受け止めるべきなのですが・・・。な~~んだかのほほんとしています。
「ブルーノは、お父さんのように裁判官になりたいって言っているでしょう? だから、もうギムナジウムの後は大学に行くのは必須だし、それなりの自覚があるでしょう? でもうちは違うのよ。幼稚園の時から言えば、先ずはウルトラマンになりたいってところから始まって(と言って、ウルトラマンを説明し)、宇宙飛行士になって、次にコックさんになり、そしてゲームプランナーになったかと思えば、今度は歌手+俳優だなんて言い出したのねー。つまり、はっきりとは未来のビジョンがないってことなのだと思うわ。」と私。
ドイツ人の子どもは、日本より早く将来のことを考えます。というのも、小学校を卒業してから、将来に合わせた学校を選ばなければならないからなのです。ギムナジウムに通う子どもは、通常は大学を目指すわけです。
・・・まぁ、しばらく様子を見ましょうということになりました。怠けている子どもの話にはあったものの、それでも「他のエリアでは、ドラッグだの飲酒や喫煙、それに夜遊びなどの問題が沢山あるけれども、この地区は他に比べたらそういうことは少ないし、なにより私達の子どもはまだそういうことに目が向いていなくて、コンピューターゲームやカラオケ、ボーリング程度だから、それは良かったよね。」とポジティブな思考で〆ました。
とにかく、後は子どもが自覚して勉強に打ち込むなり、好きなことに才能を伸ばせる可能性が見つかれば良いのですが、見守るしかありません・・・。
そんなお話をした後に、いったん帰宅して、それからフィルハーモニーに行きました。息子はカールと家で遊ぶとのことで、留守番でした。
指揮者はクリストフ・エッシェンバッハで、ベルリンフィルによるチャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」でした。
もう1曲は、フランスの現代曲でかなり難解だったのですけれども、チェロのソロがなかなか良くて楽しめました。
でも、何と言ってもチャイコフスキーの「悲愴」です! 生では初めて聞いたので、圧倒されました。何がすごいって、「悲愴」というよりものすごいエネルギッシュでダイナミック、そしてドラマチックな音楽で、ベルリンフィルが完璧な演奏をしたことです! すさまじいまでの音の洪水で、ベルリンフィルが一糸乱れず音を紡いでいくのです。もう、見ていて心を揺さぶられました。それに、エッシェンバッハの指揮も独特で(彼も、「のだめカンタービレに出てきてもおかしくないほど、すごい形相で役者のようなオーバーアクションで表現していました)、指揮者の表情を見ているだけでも伝わってくるものがありました。エッシェンバッハは、大昔にピアニストとしての演奏を聞いたことがありますが、指揮は初めてでした。ベルリナーには愛されている音楽家らしく、満員でしたし、演奏後の拍手もすごかったです。
とにかく素晴らしい演奏でした!
やっぱり、たまに生演奏を聴きに行くのはいいですね~。あと4回ほど残っているので、楽しみです! 贅沢とは、こういうことを言うのかな、と思ったり・・・・。私にとっては、美味しい食事を高級レストランでいただいたり、高い服やバッグを買うことではなく、健康でいられること、そして精神が自由であることが、最高の贅沢なのです。でも、こういう生演奏のように、余韻が心にだけ残るものも、すごい贅沢なのだなぁと思います。
・・・ということで、盛り沢山の一日でした!
帰宅してからすぐに寝ようと思ったら、息子がてぐすね引いて私を待っていて、一緒にウノをしようと・・・・汗。
眠かったのですが、息子から言い出したので、5回戦やることに。私が勝ちました!笑
いい日でした!
青木様、こんにちは、ひとみんです。だいぶ遅いですが。。あけましておめでとうございます。
先日の「日本人の、謝る」の件は、結構考えさせられますね。慇懃無礼っていう言葉がありますが、田口ランディさんのブログではそれに近いものを感じました。。汗 人生そういうため息が思わず漏れそうになることも多々あるんですよね。。もちろんうれしいことも。
現実はそうもいかないことも多いですが(笑)淡々として受け止めて生きたいなあと思います。
青木さんはきちんと食事以外のストレスの出し方を編み出していらっしゃいますね!!見習いたいです。。(^^)何事も無理せず、こつこつですね~。
わたしは子供はいないのですが、息子さんとのやりとりはとても興味深く読まさせていただいてます。
わたしもよく親から心配されたな~と、思い出します、(^^;)
ウノやろうよなんて、かわいいですね。
新しいパソコンにしたら、画面がみやすくなりなかなか良い感じです。
ひとみんさま
こちらも遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
ひとみんさんにとって、素敵な1年となりますように! そして健康でありますように!
コメントをありがとうございます。
新しいパソコン! いいですね~! 私のも決して古くないのですが、性能のもっと良い方が、仕事をする時は安心ですね・・。何となく、変な時があって怖いです・笑。
食に行かないようにするストレス解消方は、若干逃避みたいなところもあり・・・汗。つまりは、まだまだ「食」を意識しているからなんですよね。極めるのは難しいものです。でも、それが私なのだから、弱い部分も受け入れて、等身大で進めていくしかないです。それでも続けることに意味があると思っています。
やっぱり治りたいですし、健康になって社会にもご奉仕させていただければ、と思います。精進いたします!
息子は・・・まだまだやんちゃでして・・・。ウノしようなんて言ってくるのは、滅多にないんですよ。でも、言ってくる時は、私を必要としているのかなと思って、できるだけ相手をしています・笑。というか、相手をしてくれているのは、息子の方なのかもしれないですね。
これからも、どうぞよろしくお願いします♪
お元気でお過ごしくださいね。