2007-03-27

気づいたこと

とても当たり前なことなのかもしれませんが、気づいたことがあります。

それは、食と嗜好についてです。でもこれは、あくまでも私の場合だけであって、一般的なお話ではありません。私の人生のスタイル、考え方などに関係していることなのです。

考えてみれば、食と物欲というのは、私の場合は一致しているように思います。

少食を意識する前、つまり病気になる前も、私は食事に気をつけていた方です。肉はもともとほとんど食べなかったですし、脂っこいものも好きではありません。贅沢で高い食事より、和食で納豆とお豆腐や野菜があれば満足、というタイプでした。でも、食事よりも何よりも、甘い物をいただくのが大好きだったのです。このことは、甲田先生は初めての診察で1分もたたないうちにすぐさま見事に言い当てました。ものすごく驚きました。しかも、小さな時からずっと甘い物が好きで沢山食べていたことが良くなかった、とすらおっしゃったのです。

大当たりです。
ベルリンに来てからも、仕事が忙しくてどうにもならない時に、息子にはちゃんと食事を作って食べさせても、私は板チョコを食べておしまい、などということをしょっちゅうしていました。それで血糖値を一時上げて、ハードワークをこなしていたんですね。今思えば、そういった無謀なことで、病気になってしまったようにも思います。もちろん、ストレスと疲労が最大の原因なのですけれども・・・。

甘い物は、本当だったらなくても生きていかれます。まぁ、言ってみれば(あくまでも私の場合ですが)、ファッションで言えば装飾品、アクセサリーの部分です。あったらすごく素敵で、気持ちもウキウキしてプチ・幸せになるけれども、絶対になければいけないものではない・・・。なかったら不幸という訳ではないけれども、少しはあったら嬉しいかな、という感じ。

最近私は、服装にしても生き方にしても、どんどんシンプルになってきています。物欲がなくなってきているんですね。もともと精神性を、マテリアルなものよりも重視するタイプなので、この流れでいろいろ浄化されて、前より自分のやりたいこと、創造(精神)の世界をもっと広げていきたいという気持ちになってきています。

それなのに、なかなかシンプルな食事ということが、できないでいたんですね。ダメと言われると、魅力的な味覚がよみがえってきて、あれも食べたい、これも食べてみたい、という気持ちになっていたこともありました。

甲田先生にお会いした時も、ものすごく頑張って生菜食Bをしていたのは良いのですが、無理をしていたために、「先生、治ったらまた別の食事をしてもいいのでしょうか?」などと愚かな質問をしてしまったことがありました。今思うと恥ずかしいです。

先生は、その時「ああ、いいんですよ、治ったら少食をしながら好きな物も食べられるようになる。大丈夫だから。」とおっしゃってくださいましたが、本当はそういう方向では真理にはたどり着けないのですね。

感性の中で、味覚も大事な部分です。でも、私のようにシンプルに生きようと思っている人間であるならば、服やアクセサリーをそんなに必要としないのと同じように、食も十分シンプルであってもいいはずです。

それで私の人生が枯れたものになるのではなく、そうやっていろんな部分がそぎ落とされ、研ぎ澄まされてクリーンになっていくことで(最もクリーンになるのは胃腸ですが!)、自分が求めている創造の世界により近づくことになるのではないかな・・・

そんな風に思ったのでした。

そう思ったら、何かポーンと抜けた感じになって、生菜食Bが楽しいものになってきたのです!

空腹は、前よりなくなりました。まだまだ完全ではないものの、どうしてもこれが欲しい、これが食べたい!という欲望がなくなってきました。

そうしたら、今日は肌の調子も前より良くて、発疹が少なくなってきました! 

息子も、学校の勉強を少し前向きにやろうという気持ちになっています。(ブルーノのママからもメールがあり、ブルーノもものすごく問題をかかえていて、みんな同じだから一緒に頑張ろうと励ましてくれました。ありがたいことです。)なので、悩みもそれほどシリアスではなくなりました・笑。

メンタルな部分って、私にはすごく大事です。気持ちを落ち着けて、ゆったりとかまえて、自分のスタイルを確立できた時、きっともっと健康になれるのではないかな、と思いました。

心が豊かであること・・・そして健康であること・・・

そんな幸せを描いています。

このエントリへの反応

  1. ストレスがあったり、何か不満を抱えているときに、食べ過ぎてしまったり、
    要らないとわかっていながら、無駄遣いの買い物をしてしまうのは
    きっとたぶんそれが一番簡単に手に入る快楽だからだと思います。私の場合。
    生活が充実してれば、そんな安易な快楽を求める必要もないんですよね。

    このあいだ、すごーく節約していて、食事も買い物もとってもシンプルにしていました。
    やってみたら意外に苦痛はなく、それでもあまりに質素だったので
    ちょっと高級なスーパーで、ちょっと高くておいしいものを少し買い。。。それがとても
    幸せな感じでした。
    私にとっては、このようなやり方が一番精神的にベストなのだな、と思いました。
    といいながら、仕事が忙しくなるとすぐ、美しくない生活をしてしまうのですが。

    青木さんの日記を読みながら、自分を振り返って、そんなことを考えました。
    (もちろん、ご病気のこと、大変だと思います。私の食生活なんかと一緒にしてはいけないというか、一緒に考えているわけでは全然ないのですが、ただ、この日記がきっかけで自分を振り返ってみたのです・・)

    あ、それから、昔の日記にコメントするのも変なので、
    2つだけ、ここに書かせてください。

    *三平師匠の歌を歌う息子さん、爆笑です!PCに向かって夜一人で声をだして
    笑ってしまいました!!

    *大人のベルリン、東京の本屋さんで、結構目立つ場所に陳列されていますよ!
    立ち読みしましたが(買わなくてすみません)、素敵でした。
    私にとってベルリンは未知の場所。いつか行ってみたいです。

  2. sayokoさま

    いつもあたたかいコメントをありがとうございます!

    そうですよね、ネガティブな波動の中での過食や贅沢は、決して幸せにつながらなくて、後味が悪いことが私の場合もあります。それと、好きで少食や粗食をするのと、そういう状況で強いなければならない少食では、気持ちも中身も違いますね。

    私の場合は、一石二鳥なんですが(笑)、たとえ大金持ちになったとしても、飽食をすることはないと思います。単に病気治しとしてだけでなく、続けてみると今の食事は、本当に理にかなっているんですね。

    もちろん、健康になったら、いくらかの味覚の楽しみっていうのはあると思います。でも、基本はやっぱり奥深い味わいのある玄米やお豆腐、そして青汁です。身体がそれらをちゃんと摂取している時、もっとも豊かな反応をしてくれるからです。

    それがわかったのですから、なるべく脱線をしないように(普通に生きていると、なかなかそうもいかないこともあるのですが)、とにかく少食であることは守っていきたいなぁと思います。

    sayokoさんと私は、病気の重さ云々に関わらず、目指すものは同じはずです。
    プチ幸せを感じながらの少食は、きっと大きな幸せを運んでくれるって信じています!

    それから、息子の歌や河内秀子さんの「大人のベルリン」の話に触れてくださって、ありがとうございます!

    息子は大喜びで、ウノをしながらまた歌っていましたよ・笑。「俺、ちょっと有名になったの?」って・・・汗。あは

    ベルリンは、とても面白い街ですよ! ぜひぜひ遊びにいらしてくださいね~~♪