2007-04-16

楽しかった日曜日!

昨日の日曜日は、とても楽しかったです!

ズザンネ(マックスのママ)と一緒に、16時からのフィルハーモニーでのコンサートに行って来ました。

ズザンネとは、かなり久しぶりに再会しました。マックスと息子との再会のために、いろいろ私たちはメールのやりとりをしていたのですけれども、だったら私たち親の方も会って情報交換しようということになり、急遽約束をしたのでした。

フィルハーモニーの室内楽ホール前で3時半に待ち合わせ。久しぶりに会ったズザンネは、全く変わっていませんでした。

でも私の方は・・・

「淑子! 随分感じが変わったわね。薬のせいでしょ?」とお医者さんらしく、鋭い観察!

そうです。ステロイドをまだ服用している私の顔は、この1年間というものずっと顔が膨らんでいるのです。最初はかなりの量を飲んでいましたので、顔がふぐのようにふっくらしてしまいました。でも、その頃よりは量は半分くらいになっていますので、見た感じは「健康的な顔」のように見えるのです。

「私は、顔も身体もがりがりの時の淑子しか知らないから、その時に比べたら今の方が元気そうに見えるけれど、それは実際ステロイドの副作用なんだものね、困ったね。まわりは、今の方がずっと健康的でいいって言うでしょ?」

「うん、そうなの。前の方がいいって言う人は、S枝さん(美術ジャーナリストで戯曲の翻訳家)くらいかなぁ。もちろん、他の人は私に気遣ってくれているのだとも思うけれど。S枝さんはリウマチで辛い思いをしていて、ステロイドを飲めってお医者さんに言われているんだけれど、それが嫌で食事療法をしているからね。私のように、食事療法だけではまだダメな人を見ると、とても心配してくれるのよね。」そうなのです。食事療法は素晴らしいものなのですが、漢方と同じで、すぐに効果が出るという訳でもなく・・・。甲田先生も、ステロイドを服用している人は、すぐにゼロにするのは危険だから、少食をしながら無理のないようにゼロを目指しなさい、と以前おっしゃっていました。

「もう1年飲んでいるんだっけ? そろそろゼロに近づくようにトライしてみてもいいかもね。自分の身体は自分が一番良くわかっているでしょ。病気になるってことは、それに気づかないか、わかっていてもどうすることもできずに仕事をしてしまったり、無理してしまうってことが原因の場合がとても多いけれども、淑子の場合は典型的な過労とストレスが原因の病気だわよ。私はそう思う。だからね、先ずは自分と向かい合って、リラックスできる時間を増やして、そして薬を減らせそうだったら減らしてみて。」

「うん、ありがとう。かなり減ってきているんだけれども・・。だから、最近は顔の腫れも随分おさまってきていて、少しずついい感じなの。食事療法も効果が出てきているし。でもステロイドっていうのは、一度に沢山の量を減らすと危険なのよね?」

「そう、だからね、一番いいのは、0,5mgくらいずつを数週間かけて減らしていくという感じ。もちろん、人によるんだけれども。やっぱり長く飲んでいると、将来的には別の病気を併発してしまう恐れがあるからね、例えば糖尿病とかね・・だから、できるだけゼロになるように頑張ってね!そうそう、仕事や子どものことなどで、心労も多いでしょうけれども、それは私も同じなんだけれども、なるべく自分を可愛がって労わってあげて。他はもう、なるようになるって思って、先ずは淑子が楽しくいられることを考えてね!」

ズザンネの優しさに触れて、すごく幸せを感じました。ありがとう!ズザンネ!

・・・

日本に行く10月くらいには、かなり自分らしい姿になっていると思います! この1年は、人に会う時も自分的にはちょっぴり辛くて、早く顔の腫れがなくならないかなぁ、と考えてばかりいました。少食療法をしているので、通常の副作用ほどには膨らんでいない、と現代病院のY先生はおっしゃっていましたけれども(すごく驚いていらっしゃいました!)、それでも私にとっては気になることなんですね。

でも、最近は本当に随分と少なくなってきましたので、それに春になってお天気が良くてあたたかくて最高だし、晴れやかな気分でいられるようになりました!(単純です・笑)

・・・

昨日のコンサートは、とても面白かったです。ベルリンフィルのメンバー3名と、他7名の音楽家プラス朗読の俳優さんが加わって、ジャズの歴史をなぞっていろんな曲を演奏するという趣向。ベルリンフィルの奏者が、ジャズも軽々と演奏してしまうというのが凄いです! 私の好きな俳優、オットー・ザンダーが朗読をすることになっていたのですが、病気のために他の俳優(声優でもあります)が代役を見事にこなし、本当に楽しいステージでした。室内楽ホールの方は、大ホールよりずっと小さいのですが、それでも1000人くらいは入ったでしょうか。暖かい拍手に包まれていました。

夏にまた会いましょうと約束して、ズザンネとは別れ、すぐに帰宅しました。息子は、カールとブルーノと一緒に勉強したとかで、まだカールだけ残っていましたけれど、まぁ少しは前向きに勉強に取り組んでいたようです・・・。

「お母さんね、ズザンネに自分のことだけ考えた方が早く病気が治るって言われたから、もう君のことも適当に考えることにしたわ! 疲れるものね~、毎日君の勉強のことで気をもむのは・・・。だから、勉強しなかったら落第するだけだし、お母さんは別にそれでもいいからね~。お好きなように♪」と、ちょっと冗談っぽく言ってみたのですが・・・笑。

「え~!!! ちゃんとやるから見ていてよ!! ねぇ頼むよ~。」などと言います・・・変ですねぇ、子どもって。寄っていくと嫌がるし、突き放すと向こうから寄ってくるし・・・。まぁ、これが親子ってことなのでしょうけれども。
あ、恋愛もそんな感じでしょうか??? 笑

・・・

ささっと息子用にご飯を作って出しました。お菓子は買っていないので、デザートにバナナとりんごを切って、レモンをそこに絞りました。どれもこれも、とても美味しいと言って喜んでくれました。

「お母さん、りんごとバナナにレモンがかかっているだけで、すごく美味しいね~。俺、お菓子よりこれの方がずっと好きだな。」

・・・まぁ、今はそういう時期かもしれないし、そのうちやっぱりお菓子が食べたくなるとは思いますが、それでも果物の良さを再認識してもらえたのは嬉しいです。マクシィとは、東京でさぞかし日本のお菓子を食べあさるだろうとは想像できますけれども、お菓子抜きの日も、こうして果物が美味しいことをちゃんとわかっていれば、できることだと思います。

できるだけ強制しないで、少しずつ、少しずつです。