ポット出版

私は朝型の人間です。

仕事が日本とドイツを結ぶことなので、どうしても日本時間に合わせる方がスムーズですから、夜はできるだけ早く寝て、夜中（というか、明け方？）３時半から４時半くらいには起きて仕事をします。今は冬時間ですから、日本との時差は８時間。ドイツが昼の１２時だとすると、日本は夜の８時になります。

ドイツのサルス社は朝が早く、８時半くらいにメールが会社から送られて来ることがあります。ですので、午前中のやりとりは、かなりリアルタイムで日本とドイツとつなげることができるのです。
午後になって、生菜食Ｂを用意して休憩し、日々の買い物や家の雑事をして、息子が帰宅すれば食事を作り、それから夕方の６時くらいまで仕事。息子の夕飯を作っておしゃべりなどして、１０時までには寝床につくようにしています。

そんなふうに１日が動いているので朝型なのですが、息子は夜型です。学校に行かなければいけないのだし、子どもなのだから早く寝た方がいいのに、もうどうしようもないほどの夜型・・・・。

私が寝てしまってからも、ＤＶＤで日本のドラマを見ていたり、コンピューターゲームや漫画を読んだりしているようです。今のこの時期は学校が大切だから、遅刻しないように早く寝なさいと言ってみるのですけれども、なかなか言うことを聞いてくれません。昨今ではＭＳＮなどのシステムがあるので、友達とインターネットを通しておしゃべりしたり、対戦ゲームまでできるのですね。なので、友達が泊まっていなくても、十分一緒に遊べるのです。

ブルーノのママ、アンドレアも言っていましたが、以前はコンピューターの使用制限をしていて、時間が来ると電源を切り、パスワードを秘密にしておいて、ブルーノが電源を入れても作動しないようにしていたのだそうです。「でもね、もうそういう方法では駄目なのよね。言い争いになってしまうし、上から押し付けても反抗する年頃になったのよね。あまりに禁止すると、親の見ていないところで何かもっとひどいことをしそうでしょ。それも良くないし。」とアンドレア。
我が家はもうずっと前からそういう反抗期でしたので、とにかく「息子を信じる」しかなく、息子にもそのように言っています。

でもこの言葉は案外効き目がありまして、「母親が自分を信じてくれる＝嘘はつけない」という心理が働くようなのですね。なので、今のところこの呪文（笑）でなんとかなっています。大喧嘩をすることもありますが、陰湿に隠れて何かするということは、息子の場合はまだないので、目の前でわかることばかりなのはまだ良いのかな、と思ったりします。知らないところで、隠れて怖いことをされるよりはずっといいのかも・・・。

それで夜型のことですが、息子はそんなわけで朝なかなか起きることができないのです。少食をしていれば、しゃきっと起きられるはず。最近はどうやら寝る前に小腹が空いて、何かを口にしてしまうようなのですね。
昨晩は、息子用に作った肉じゃがが少し残っていたのですけれども、朝になったら全てなくなっていました。お菓子の買い置きがあったら、絶対に手を出していたことでしょう。台所のどこかに隠して置いていても、そういうものは目ざとく見つけ出します。でも、買っていなかったので、仕方がなく残っていた肉じゃがを食べたのでしょう。

寝る前に食べるのは、身体に良いはずがありません。寝覚も悪い。どうにかしてやめさせたいのですが・・・。
夜更かしをやめない限り、なかなかそういう悪癖は治らないのかもしれないです・・。でも、できるだけ早く寝るように言い聞かせています。

・・・

「お母さん、俺、朝起きたら目を覚ますために、チョコレートを食べるよ、玉木宏みたいに。」と、訳のわからないことを言い出しました。

「なにそれ？　玉木宏って、のだめドラマの千秋さまだよね。」

「うん、朝食はチョコレートなんだって。今はチョコに含まれているポリフェノールが、身体にいいことが証明されているんだよ。だから、朝食としてチョコを頂戴。」

・・・・汗

言語道断！！！　即却下！！　となりました。

何も入っていない胃に、朝から突然そんなチョコを入れることで、急激に血糖値が上がって体に良い訳がないと言いました。それに、ポリフェノールがとても良いとされるチョコレートは、カカオ７０％以上のものです。ブラックチョコを朝から食べるだなんて、聞いただけで胃に負担がかかりすぎるはず。

それにしても・・・人気俳優の発言の影響力ってすごいですね・・・。

玉木宏さんがもしも少食メソッドをしてくださったら、さぞかし普及率も高くなることでしょう。

・・・

ということで、チョコに頼るのではなく、息子にはできるだけ早寝をして、朝は私がたたき起こすのではなく、ひとりですっきりと起きてもらいたいと思うのでした。