2007-06-18
心とからだのバランス
私は、コーガン・シンドロームという病になるまで、心とからだのバランスがひどく悪かったと思います。
そのことに気づいたのは、現代病院に緊急入院した時でしたが、まさか自分がそんな聞いたこともないような難病になってしまうだなんて、全く思いもよりませんでした。
その時までは、私は「精神」と「肉体」の両方を同じようには扱っていなかったのです。
体は、それなりの食事をして、睡眠をとってちょっと運動すれば悪くならない。
でも精神はとても重要だし、いつも気にかけていないと、という感じでした。
つまり、精神の方をずっと大事にしていたのです。
だから、いつも倒れるまで仕事をしていました。
本当に、倒れて寝込まなければ治らないという状態になるまで、私は必死になって働いていました。
息子が小さかったし、生きていくためにはそれしか方法がありませんでした。
自分のキャリアに対する野望など微塵もなく、ただひたすら「息子と一緒に生きていくため」に、目の前にある仕事に没頭し、限界を超えて働いていたと思います。
たまには、自分の時間を作ってゆっくりしたいと思いましたが、なかなかできませんでした。
寝る前に、横になってほんの少しだけ本を読むのが、私の唯一の楽しみでした。
毎日15分くらいの読書・・・。
あの頃、それが自分へのご褒美だったのです。
でも、それがひどくアンバランスだということに気づいたのです。
実際、身体を酷使した後、必ず体調が悪くなりました。
そして、いつしか耳鳴りが聞こえ、めまいや痛みが激しくなって、ひどく咳こむことが多くなり、最後には目が充血して痛くて開けられなくなったのですね。
もう、八方ふさがりでした。
休む以外方法がないような状況に追い込まれたというわけです。
逆に言えば、それほどにならないと、私は精神力でずっと頑張ってしまっていたので、身体が悲鳴をあげていたのでしょう。
身体からの完全な赤信号でした。
2001年の緊急入院の時、私はもう少し入院が遅かったら、死んでいたかもしれないのです。
・・・
今、私はまだ薬を飲んでいるものの、少食療法でかなり良くなってきています。
現代病院のY先生も素晴らしいお医者様で、とても的確に診察してくださいます。
甲田先生には、なかなかお会いできないでいますけれども、基本は少食や生菜食Bだと思っていますので、脱線しながらも続けています。
耳は、悪くなることがあっても、良くなることはないと、以前ある耳鼻科の先生に言われました。
でも、最近は前より少し聞こえが良いのです!
だから、きっと治ると信じています。
前のように、身体からのSOSを無視して働いてしまうと、耳はもう私の願いをきいてくれなくなるでしょう。
耳が、治ろうという気持ちをなくしてしまうかもしれません。
だから、今は身体に聞くようにしています。
「ここまでやってしまうけれども、大丈夫? 無理だったらやめるよ。」と・・・。
・・・
最近、私は本当にあまり無理をしなくなりました。
いえ、集中して仕事をする必要もあります。そういう時はちゃんとします。
でも、何が何でも頑張らないと!というがむしゃらな気持ちは捨てようと思ったのです。
自分の身体を犠牲にするのではなく、そして必死になるのではなくて、自分の肉体のキャパシティの中でできる限りのことをする。
でも、それ以上はかんばってしまわない。
そうやって仕事でも何でも進めていくと、自然と無駄な動きや言動、関係性などが減っていきました。
だから、逆に前以上にちゃんと仕事もできるようになったと思います。
頑張り過ぎないこと・・・・
本当にこれって大事なことだなぁ、と実感しています。