2008-03-29
小旅行4
小旅行2日目。カッセルの後は、アイゼナッハに行きました。
街の外れにあるヴァルトブルク城は、それはそれは絵に描いたような中世のお城で、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」の舞台になった所ですが、それだけでなく見どころ満載。
ガイド付きで中を見ることができます。
4時まででしたが、ぎりぎりに行ったら最後のガイドツアーに入ることができました。
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いやぁ、ここは本当に・・・泣きそうなほど辛かったです・・涙。
何が辛いって、もうじゃんじゃん雪が降ってふぶいて、外はものすごく寒いというのに、このお城に辿り着くには、随分前の所に車を駐車して歩いて登っていかなければならないのです。
足元は雪でびしゃびしゃしているし、凍えるほど寒いし、帽子をかぶっていても先が見えないほどの吹雪のため、どこをどう歩いているのかもわからず・・・。
私はぜーぜー言いながら歩いていたのですが、Kちゃんはけろっとしてさくさくと登っていきます。
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途中で休みながら、少しずつ上がっていったのですが、まわりの私より年寄りのドイツ人が、平気な顔をして登って行くので、やはり私だけが弱いんですね・・嗚呼~~!
もう、何だか情けなくなりました。
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ガイドが終了し、ルターが聖書の翻訳に従事した部屋やクラナッハの絵などを見た後、お城を出た時はもう5時を過ぎていて暗くなっていました。
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「ねぇKちゃん、もう5時過ぎてしまったから、バッハハウスもルターの家も中に入れないよ。
どうするの?」
「いや、私は別に中はあまり興味ないからいいのよ。
でも、外観は見てみたいし写真撮りたいから、とにかく街中へ行こう。」と信じられないほど元気なKちゃん。
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エアフルト・・・大丈夫かな・・・。
不安な気持ちのまま、私たちはアイゼナッハの街の中に車で向いました。
あたりはすっかり暗くなっています。
雪が冷たい雨に変わり、人々もあまり歩いていません。
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バッハハウスに到着しました!
もう、私は精魂尽き果てて、車から出ずにKちゃんを待つことにしました。
バッハハウス・・・車の中から外観見たからもういいです・・笑。
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ゆっくり時間をかけてバッハハウスの外観を眺め、そして写真を撮るKちゃん。
一体、あの小さな体のどこからあそこまでのエネルギーが生まれるのでしょうか???
Kちゃんの肉体と精神力は、考古学以上に謎です・笑。
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やっと車に戻って来たKちゃん。
もう6時過ぎていました。
「さぁ、もうエアフルトに移動しないと・・・ホテルに行かないと・・・。
どこだかわからないんだし、夜になるとナビも難しいし。
通りの名前が見えなくなるから、自信ないしね・・・・ルターハウスはどこにあるかわからないし、もういいよね?」と言ったら、
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・・・
「う~~ん・・・
ここから遠くないはずなのよね。
ルターハウス・・・。
ね、ちょっとだけ、
外観見るだけだから、ちょっと行ってくるから、車で待っていてよ。
ささっと写真撮ってきたら戻って来るから!」
とKちゃんは言って、車のカギを持ったまま傘もささずに暗くなった街の中に消えてしまいました。
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え・・・汗
大丈夫かな・・・。
まぁでも、すぐに戻って来るでしょう。
私はそれよりも、アイゼナッハからどうやって高速に乗ってエアフルトに行くのか、地図とにらめっこしていました。
ホテルは、エアフルトの郊外のようです・・・グーグルの地図もチェック・・・
う~~!わからない!! 汗汗
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ふと気がついたら、もう30分以上経っていました。
どうしたんだろう???
Kちゃん、遅い・・・。
アイゼナッハの街はとても小さいですし、ガイドブックを見てもルターの家はそんなに遠くのように見えません。
外は真っ暗、人もほとんど通らないし、ひんやりした雨が降り続いています。
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7時過ぎになりました。
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どう考えてもおかしい!!!
かれこれ1時間近くになるのに、まだ帰って来ないKちゃん・・・。
そんな馬鹿な!!
それに、ルターの家の外観を見るだけで、そんなに時間がかかるものでしょうか???
・・・
こうしている間も、もしかしたら私はトイレに行きたくなってしまうかも、という気持ちを封印し、トイレのことを考えないようにして、とにかくKちゃんを捜しに行かないとだめかな、と心配になってきました。
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どこかで倒れているのかも・・・
怖い人に遭遇してぼこぼこにされてしまっているとか???
・・・
わ~どうしましょ!!!
でも、車のカギがないので、車から離れらないし・・・。
携帯電話もかかって来ないし、というか私は携帯ではちょっと聞こえないので、でもとにかくこちらからかけようかな、と思った時、
遠くの方から小柄な人が、雨でずぶぬれになって近づいてきました。
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Kちゃんでした。
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「ど、どうしたの!!??
そんなに濡れてしまって・・・
ずっと外を歩いていたの???」あまりに驚いて私は叫びました。
・・・
「いやぁ~~~
ごめんごめん。
何かさぁ
どうしても見つけられなくて、でもせっかく来たのに見られないなんてしゃくじゃない?
こうなったら絶対に見つけるぞって思って歩いていたドイツ人のおばさんに聞いたらね、わかったんだけれども遠かったのよね。
で、よっぽど戻ってきて車で移動しようかとも思ったんだけれども、すぐに見つかると思って・・・。
そうしたら、ちょっと迷っちゃったの・・・。
本当、ごめんね。」
・・・
・・・
鬼汗
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Kちゃん・・・・
1時間もかけて、
ずぶぬれになって、
それでも
そんなにそんなに
ルターの家を見たかったんですか~~!!
・・・
研究者の頭の中は・・・わかりません!!
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やっぱりKちゃんは・・・
かなりの変人です・・・汗。
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エアフルト近郊のホテルに到着したのは、とても遅かったのは言うまでもありません・・・。
その後、ホテル近くの小さなお店で、
Kちゃんはビールとシュニッツェルを、私は水とサラダをいただきました。
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2日目も、かなりボロボロでございました・・・。
でも、小食はしっかりとできましたね・・・笑。