2007-05-03

ベルリンの天使たち

昨晩、ヴェンダース監督作品「ベルリン天使の詩」が誕生してから20年!という節目のイベントに行って来ました。

ベルリンの旧東エリアである、プレンツラウアーベルク地区の映画館での再上映。大画面はとても迫力があり、何度も観た作品なのに、また新たな発見や感じる部分があって、本当にとても楽しめました。大感激して戻って来ました。

大きな映画館が満杯状態になって、さらに階段にも座り込む人が沢山いたほどの大盛況でした。あまりにいっぱいだったので、これではヴェンダース達に会えないだろうと思っていたのですが・・・。

どうした訳だか、映画館に入る時にバッタリドナータに会い、さらに会場入り口に行ったらヴェンダース監督に会い、トイレに行ったらアシスタントのカロに会い・・・・汗。結局みんなとさっくり再会いたしました・笑。
ドナータは、時々フォトジャーナルをメールで送ってきます。先日は、初めて韓国に行ったということで(ヴェンダースは2度目)、興奮していろんな写真にコメントをつけたシリーズを何度か彼女からもらいました。その後日本に行く予定を変更したそうで、オフになったら行くようなことを言っていました。日本が大好きなんですよね、監督とドナータは。

ヴェンダースは、髪を伸ばして後ろで結んでいました。まるで「ベルリン天使の詩」の中の天使たちみたい。
1日の新聞に出ていましたけれども、ヴェンダースは映画の中の天使を設定する際、いろんなスタイルを考えたのだけれども、最終的に残ったのが「髪を後ろで結んでいる」ことだったとか。
いろんなエピソードがあるんですね。

オットー・ザンダーは、10年前にご自宅に伺って取材をさせていただいたことがあるのですけれども、あの時からあまりにも老けてしまって、本当にびっくりしました。どうも体調が良くないようで、丁度私の席の脇の階段を下りて行く彼が、「舞台挨拶が終わったら、私はもう帰るからな!ここにはいられないよ!」などとブツブツ言っているのが聞こえて、あらら、と思っていたのですが、本当に舞台挨拶の後に、奥様(も、女優さんです)と一緒にそそくさと退席なさいました。

「あれはね、お酒の飲みすぎだからよ、ものすごいんだもの。」とぺトラ。

確かに、オットー・ザンダーはかなりの酒豪です。10年前に取材した時も、ベルリンのベルクグリューン美術館前で撮影+インタビューをすることになっていたのに、待てど暮らせどやって来ず・・・。2時間待ってどうしようもなくて、何とか連絡をしたら奥様が電話に出られて、「そうですか・・・彼、行かなかったのね・・・。何とかさがしてあなたに連絡しますから。」と言われ、え~~!! 奥さまも居場所がわからないって??と心配しました。すると数時間後に電話がかかってきて、平謝りの状態で、「君ね、私の自宅に来て撮影してくれていいから。インタビューも、何時間でも何でもするからね、ごめんね。」と言われ、日を改めてご自宅に本当に伺ったのでした・汗。

その時も、飲んだくれてどこかに行ってしまっていたようなのですね・・。

大丈夫でしょうか、オットー・ザンダー・・・。

それでも、ちゃんと今回の再上映イベントに顔を出すなんて、結構律儀だなぁと思いました。

スイスの俳優、ブルーノ・ガンツも出席しました。日本と違ってこうした俳優さんたちは、会場に入る前に控え室にいらっしゃるでもなく、ロビーでふらふらしているんですね。時々サインをお願いされて書いたり・・・。
とても自然体でした。

・・・上映後に、ヴェンダースが当時のスタッフを舞台にあげて、アットホームな雰囲気でしたが、いや~あまりに時間が長かったので、もうその紹介が終わってから、ヴェンダース達にあいさつもせずに帰って来てしまいました。帰宅したのは、何と夜中の1時近くでした。
は~。私にしては珍しく、午前様でございました・・・。

洗顔して寝る前に、一応念のためにメールチェックをしたところ・・・仕事でちょっとしたトラブルが発生していて、慌てて日独双方に連絡を入れて、翌日朝早く起きてフォローアップしました。

先ほど何とかなって、ほっとしています! これで日本サイドはゆっくりとゴールデンウィークを過ごせますし、サルスサイドも安心してデータを印刷にまわせます。
良かったです~~。

ということで、これからマーケットに買い物に行ってきます! 今日は私はもちろん、生の玄米粒とお豆腐、青汁だけですが、息子には、軽くアボガドと海老のお寿司を作ってあげようと思っています。

今日もとても良いお天気のベルリン! 

元気な天使が舞い降りてきそうな晴天です。