2007-07-02

ドラマチック!!

昨日も、息子に付き合って脱線してしまいましたが、さほどひどいものではありませんでした。

インド料理が食べたいという息子のために、行きつけの安くて美味しいレストランに行きました。
ここは、本当に安いのです!

チャパティやナンが、1ユーロ!(150円?)
チャイも、1ユーロ!

カレーが、ライスにミニ・バトゥーラ、野菜付きで6ユーロ!(1000円以下?)

今回は、息子も少食にしたいということで、ライスなしにしてもらったところ、バトゥーラが倍出てきてびっくり!

結局息子が大喜びで食べていました・・汗。

息子はチキンのカレー、私はいつものほうれん草のカレーを注文。息子に手伝ってもらい、軽めの食事になったので胃に負担がなくて良かったです。

・・・

仕事のことが気になったので、どこにも寄らずに帰宅してすぐに原稿にとりかかったものの、息子は

「キャッチボールは? 駄目なの?」と聞いてきました。

う~ん・・・大汗。

心の中では、「お母さんはそれどころじゃないんだから、今日は勘弁してちょうだい!」と言っていたのですけれども、口から出た言葉は、

「8時半になったらね、それまで1時間仕事させて。」

でした・・・。

何となく母親の勘が働いて、こういう時は断ってはいけないような気がして・・・

頭の中は、仕事でかなりテンパっていたのですけれども、運動をして汗をかいたらリフレッシュできるし、かえって頭が冴えてはかどるかも・・・などと、ポジティブに考えるようにしました。

・・・

8時30分になって、私たちはいつものように裏庭に出て、キャッチボールをしました。

なんだかとっても気持ちがいい!!

緑がいっぱいで、空気がすごく良くて、程よい気温で・・・。
小鳥がいっぱいいるようで、さえずりが聞こえてきます。
とり達の大合唱です。美しい!

りすもいます。

そして、可愛い9歳くらいの女の子(ドイツ人)が私たちのところにやって来て、すぐそばにある木に登ってキャッチボールの様子を見ていました。

他にも木があるのに、それにものすごく広い場所なので、別のところでもいいのに、女の子は私たちを見ていたかったようです。

ほどなく帰っていきましたが、またやって来ました。今度はパパと一緒に!

そして、近くの場所でバトミントンを始めました。

そうか~。あの子も親と一緒に遊びたかったのね・・・うふ。

・・・・・

今回は、あまり上手とはいえないキャッチボールでした。
やはり、コンディションは大事ですね。

でも、気持ちの良い汗をかいたので、やって良かったなぁと思いながら、二人で帰ろうとした時、

突然、私の耳でも聞こえるほどの、大きく奇妙な音が庭に鳴り響きました。

「ガガ! バキ!」
そしてその後すぐに

「バーン!」という、発砲のような音?

え! 何???
ほんの一瞬「きょとん」とした私でしたが、
息子が
「あ! お母さん危ない!」と言って私の身体に飛び込んで来て、
私はいきなりそのまま芝生に押し倒されました!
何が起こったのかわからず、いきなりだったので、目の前が真っ暗になって、気絶寸前でした!

ドサ!

ええ!?? 何?

誰か変質者が、銃を発砲したとか? 怖い!
でも、ドイツってあまりそういうことがないけれども・・・
ああでも、ありえるかも・・・・ど、どうしよ!!

・・私は、そんなことをちらっと考えましたけれども、あまりそれ以上は何も頭に浮かばなくて、息子と倒れたまま。

すると、すぐさま目の前の大きな木が、
なんと私たちの身長くらいのところから折れて、どど~~~んと頭上近くに落ちてきたのです!!

メキメキ!

ド~~ン!!!

ものすごい音を立てて、その大きな木が地面にたたきつけられました!

・・・怖・・・・

下敷きになっていたら、大怪我をしていたか、死んでいたかも・・・。

気がついたら、私は起きられないほど右足の太ももと左足のひざ下をしたたか打っていて、
痛くて痛くて気が遠くなりそうになりました。
もちろん、木で怪我をしたのではなくて、息子の凄まじいアタックと、地面に倒れた時の衝撃によるものです。

「お母さん、大丈夫? どうしよ・・救急車を呼ぼうか?」と心配そうな息子。

「イタタタ・・・う、ん、でも大丈夫だよ、骨は折れていないみたいだし・・・これは打撲だな・・・・・。

いきなりものすごい勢いで倒れこんだからね。でも、平気よ。君は?
一体何が起こったの・・・??」

「俺は大丈夫。

ほら、この木が突然折れて俺達の方に倒れてきたんだよ。
こんなことってあるんだね、すごいタイミングだな。

1秒前だったら下敷きになっていたかもしれないし、1秒後だったら巻き込まれなかったかもしれないし・・・。

でも俺、木の異変に気がついた時、これがお母さんの頭に落ちてきたら、お母さんが死んじゃうって思ったんだよ。

お母さんが死んじゃう!って・・・・・だから俺、どうにかしてお母さんを守りたかったんだ。

夢中でやっていたから、ものすごい勢いでお母さんを押し倒しちゃった。ごめんね、痛かったでしょ。」

・・・・

じ~~ん。

息子の言葉に感動し、ほんの少し痛みが和らぎました。

「そうだったのね、ありがとう!

これは、愛の打撲だね・・・あはは。 イテテ・・・。笑うと痛い・・・。」

まるでテレビドラマのような動きで、息子は私に覆いかぶさり、木から守ってくれました。

そこまでしなくても、ちょっと横に行けばもしかしたら何とかなったかもしれませんが、それは起こった後だから言えること。

本当に、何があったのか、ものすごい音を聞いた時にはさっぱりわかりませんでした。

ただ、何か恐ろしいことが起きるような、そんな音だったのです。

息子は、大きな木が倒れてくる様子をすばやく感じて、それで私をかばってくれたんですね、ものすごい力で!

すごく嬉しかったです。

・・・

痛みをこらえながら、昨夜は遅くまで仕事をして、少し横になって朝をむかえましたが・・・・

なんだか、全身打撲という感じ・・・汗。

痛いので、あまりちゃんと歩けません、とほほ・・・。

でも、

息子が必死になって私を守ってくれたことが、私の心をものすごくあたたかくしてくれるのでした。

思春期でいろいろあるけれども、私のことをちゃんと大切に想ってくれているんだなぁ・・・。

痛いけれど、幸せをかみしめています。

このエントリへの反応

  1. !!!

    青木様、大変でしたね!!!

    本当にドラマの様ですね。。。大きな怪我なくて本当に、本当に良かったです。。

    息子さん、、すごいですね!

    読んでいて、息子さんの青木さんに対する愛情にじんときてしまいました。

    お体、全身打撲、大変ですよね。。。
    お大事になさってくださいね!!

    お仕事もあるから、なかなか。。大変かもしれませんが、くれぐれもお大事に!

    今日は驚きの内容でした。(@@)

  2. ひとみん さま

    あたたかいコメントをありがとうございます!

    おかげさまで、今日はかなり身体が戻りまして、ゆっくりですが歩けるようになりました・汗。

    生きていると、いろんなことがあるものですね。

    でも、こういうことがあって、息子の気持ちが伝わってきて、痛かったけれども嬉しいです・笑。

    今日もいろいろと仕事の邪魔をしてくれる息子ですが(汗)、昨日のことを思い出すと、今のところ、あまり叱れません・・・あは。