2007-10-31
セレモニー
26日、日本で過ごす最後の1日となりました。
結局あまりにも慌しく3週間が過ぎ、気がつけば最終日・・・。
せめて3日間くらいはひとりの休みが欲しかったのですが、そうもいきませんでした。
でも、全てがとても良い形に進んでいますし、責任ある立場で仕事をしている以上、今回はこれでよかったのだと思っています。
ただ、私は自分の肉体の限界を知らず、ついつい頑張りすぎてしまう癖が今だに抜けきらず、どうしても無理をして体調を崩すことが多々ありますので、その辺はもう無理が利かなくなってきている年齢なのですから、もっと自分を労わってあげようと思います。
先ずは、良いご縁はあった仕事でも、いろいろな都合があるため、サルス社の仕事以外は当面は積極的にかかわらないことになりました。
そして、来年もしもアンゲリカが再び彼女の(サルス社以外の)用事で来日することがあれば、その際の通訳も他の人にお願いすることにしました。
これにより、私はしばらくサルス社の仕事に専念して、できる限り優良な経営を目指したいと思います。
そのためにも、心身の健康はとても大事ですね。
なので、ベルリンに戻ってからの健康管理をきっちりしようと思います。
・・・
さて、日本最終日の26日。
まだ何もパッキングをしていない私でしたが、その前にやることが沢山あって、まだまだパッキングができないでいました。
朝食はせず、でも他の人はみんな朝食をして出発。
雨の中、朝9時に車で両親とアンゲリカ、私の4人は先ず病院に向いました。
母の定期健診があったからです。
母を9時半までに病院に連れて行って、その後父とアンゲリカと私は、とある神社へ・・・。
すでに予約していた、商売繁盛と健康の祈願のために、祈祷を受けることになっていたからです。
これは、先日アンゲリカが神社にお参りに行きたいと言うので、家の近所の神社に仕事の前ちょこっと行った時、丁度3歳児さんのご祈祷があって、そのセレモニーをたまたま目撃したアンゲリカが、
「どうしてもあのセレモニーを受けたい! 私達の会社の将来のためにも、ぜひ行いたい!」
と強く希望したので、父と私にとっても初めてのことではありましたが、会社の繁栄を願うご祈祷を受けることにしたのでした。
もちろん、そうは言ってもお布施は会社からではなく、個人でさせていただきますので、それぞれがしっかりといたしました。
ドイツ人のアンゲリカにとって、このセレモニーはとても神秘的で厳粛な雰囲気があったのでしょう。
実際、私や父もそんな気分になっていました。
こういう機会がなければ、セレモニーを受けることなどありません。
息子のお礼参りで受けたことはありますが、仕事のためにセレモニーをするというのは、私の頭の中には全くありませんでしたので、アンゲリカのアイデアにはびっくりさせられました。
でも、父も私も、良い機会を与えてもらったと今は思っています。
ご祈祷を終えて、再び病院へ。
母をピックアップし、今度はマーケットに買い物に行きました。
夜に、妹の家族がやって来るからです。
姪のNちゃんがAOシステムで大学に合格し、そのお祝いも兼ねての最後の夕餉。
アンゲリカも、やっと妹達と会えると、それはそれは大喜び。
そのために、手巻き寿司用のお刺身を買いに行ったのでした。
その後、母と荷物を家におろして、3人は車で駅前の銀行へ。
アンゲリカが弊社に入金することになっていました。
ところがこれが、とっても難しいのです!!
外国人が入金する場合は、パスポートはもちろんのこと、現住所(アンゲリカだったらドイツのバイエルン)の証明をしなければならず、大変でした。
彼女はスイス人と結婚していて、現在使っているパスポートはスイスのものなのですが、新しくなったパスポートには、住所を記入する箇所がないのです!
免許証やその他もろもろをひっぱりだしましたが、どこにも住所が記されてなくて、困惑しました。
いろいろとすったもんだがあって、やっとクリアになり、入金完了。
入金するというだけで、40分以上もかかってしまいました! は~~、本当に難しいものですね。
その後、私は再びコンピュータを買いに街に出て、アンゲリカと父は郵便局に行きました。
・・・
やっと購入し、荷物を友達の事務所に置かせてもらい、再び街へ。
息子の面倒をみてくださっているベルリンのY+Oさんご夫妻は、
「お金はいらないから、生の和菓子を買ってきて欲しい。」とリクエスト。
その願いを叶えるべく、私はデパートや和菓子の専門店をまわりました。
でも、これがどうも難しい!
賞味期限が「本日まで」とか、27日までというのが多く、私は27日に成田からベルリンに飛びますが、到着はその日の夜ではあるものの、日本時間ではすでに28日。
う~~ん、微妙です・・・。
・・・ということで、いろいろあれこれ悩んでいたら、にわかに体調が崩れてきました。
寒気があり、だるくなり、身体が動かなくなって、トイレに行きたくて仕方がありません。
デパートで何度もトイレに駆け込んだのですが、体調はどんどん悪化するばかり・・・。
どうしよう・・・。
大きな荷物を2つもかかえて、雨の中途方に暮れた私は、結局友達の事務所に電話をして、迎えに来てもらうことにしました。
SOS発信です!
びっくりした友人は急いで迎えに来てくれたのですが、事務所に戻るまでに、何度も立ち止まってしまい、ついには途中のデパートでトイレに駆け込む始末。
ああ、いっそ吐いてしまえればもっと楽になるのに・・・・。
言いようのない疲労感が身体全体に押し寄せて、途方に暮れました。
「もしかしたら、このままだったら私は明日、飛行機に乗れないかも・・・。」
そんなふうにも思いました。
すぐにタクシーに乗って帰宅しようと思ったのですが、途中でどうなるかわからず、とにかく1時間ほど友達の事務所で休ませてもらうことにしました。
とっても迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
・・・
でも、おかげさまで横になったのが良かったようで、少しだけ回復し、そのまま急いでタクシーで帰宅。
すでにやって来ていた妹や姪、それに両親やアンゲリカにも心配をかけてしまいましたけれども、どうにか家に戻ることができました。
でも、顔は真っ青だし、お寿司など食べられる感じではなく・・・。
しばらくお茶を飲んで過ごしました。
とっても温かいムードだったので、私の身体も癒されて、少しずつ調子を取り戻し、何とか少しだけでも食事ができるようになりました。
でも、どちらかというと、やっぱり血糖値を上げる甘い物が欲しくなってしまうんですね・・・。
これには本当に困りました。
「まぁ、あんこ物だからいいかな?」などとあまり根拠のないことを口走り、結局は少し脱線をしてしまいました。
あまり良いことではありませんね・・・。
・・・
後から妹の旦那さんもやって来て、みんなでにぎやかに過ごし、妹の家族が帰ってから荷物詰めをし、なんだかんだであっという間に27日の朝になってしまいました。
なんと、私は1時間しか睡眠をとることができませんでした!
連続で睡眠不足・・・飛行機がちょっと怖かったです。