2007-04-06

カフェ・アインシュタイン

昨日は、3つのアポをホテルで行い、その後カフェ・アインシュタインに行きました。メッセをチェックする前に、遅めのランチとして休憩タイムをしたかったからです。やはり、3つのアポを休みなしにクリアするのはハードでしたし、気持ちをやわらかくすることが大事でした。

ウンター・デン・リンデンにある老舗の人気カフェ「アインシュタイン」は、オーナーのUさんがとてもユニークでダンディな方。昔、オノヨーコさんとミュージカルを公演したこともある、俳優・舞台演出もできるマルチなおじさまです。

オリジナルコーヒーがウィーンスタイルでいくつもある他、食事もカフェとは思えないほど本格的で、とても充実していて美味しいのです。

私たちのチーム(笑)は皆少食ですので、レストランではなくてカフェで少しだけいただくのが丁度良い感じ。ギャラリーもあって現代美術のサポートをしているUさんの所有する、雰囲気のある「アインシュタイン」はぴったりの場所でした。(それに、そこからはメッセ会場まで歩いて行かれるのです)

ところが、午後3時くらいだったと思いますが、ものすごい混雑!! 信じられない程いっぱいでした。少しだけ、予約席がありましたが、給仕の方は「そこはダメです」とケンモホロロ。お客さんが出ていく気配もないし、これはもうどうしようもない状況になってしまいした。

あ~~困った・・・。

奥の部屋まで行って見回してみたら、あ、いましたいました!! Uさん!! 片隅のテーブルで、ひとりコンピュータを開いてお仕事をしている様子。

私は、久しぶりにUさんのカフェ・アインシュタインにやって来ましたので、ご挨拶をしました。すでに何度も取材などをしているので、すっかり顔なじみなのです。それに、私がヴェンダース夫妻の写真展の企画をしたこともご存知です。

「やぁ、元気かい?」とにこやかにUさん。

「ええ、お蔭様で。今、東京からお客さまのご夫妻がいらしているんですよ。それで、このカフェが素敵だからご紹介したいと思ってお連れしたんだけれども、一杯で席がないって言われてしまって・・・。」と伝えたところ、

「おお、それはいけない! あなたは私の友達なんだから!」とおっしゃって(汗・・・と、友達ではないんですけれど・・)、ウェイターさんを呼んで、「君、この方たちは私の友達だから、すぐにテーブルをご用意するように!」と頼んでくれました。

素晴らしい!!!

でも、ちょっと裏技ですね、申し訳ない・・・汗。

戸田さんとも名刺交換をして、Uさんも楽しそうでした。ご紹介できて嬉しかったです。こういうことが、私的には小さな日独文化交流だと思うので、ちょっぴり幸せな気分。

私は前菜の温野菜をオーダーしました。前菜で十分なのです。ぺトラと戸田さんの奥様はサラダの盛り合わせ、戸田さんはメインのみでお肉を注文。私以外の3人はワインを美味しそうに飲んでいましたね。

・・・

ということで、大きな脱線はしませんでした!

その後、メッセをちょこっと覗いて、デザイナーのSさんにも会い、会場前でご夫妻とはお別れしました。

実質、これで今回のベルリンでのお仕事は終了。プロジェクトは続きますけれども、ご夫妻は大きな収穫を持って土曜日に帰国します。

・・・

今日は、ぺトラと4人でサシャ・ヴァルツ公演に行ってきます! ベルリンを拠点にした、コンテンポラリーなダンスのコリオグラファーであるサシャの新作。戸田さんご夫妻に、きっと気に入っていただけると思います。

その後のお夕飯にH子さんと一緒に誘われているのですが・・・H子さんは急だったので予定が入っているし、私もあまり夜に脱線するのは良くないし、それに息子が春休み中なので、そろそろ息子のことも気にかけないとですし・・・。ぺトラはすでに、「夜8時以降は食事しないので」と言って断っています。

なので、ご夫妻をちょっと素敵なオーガニックのレストランにお連れして、私はいただかずにそこでお別れしようと思っています。

ゆったりした午後・・・イースター休みで本日は全国的に祭日です。

戸田さんご夫妻には、ベルリンを楽しんでいただきたいと思います。