2007-03-13
やっぱりポゴレリチ!
この週末、何が最高だったかと言いますと・・・・。
やっぱりポゴレリチ!です!!!
いや、ヴッパータールでの、ピナ・バウシュ公演も素晴らしかったです! ナイヨンもアンナも舞台で踊ったし、21年前の作品「Viktor」だったので、一般のおじいさんが沢山出演していて、すごく味のある内容でした。3時間15分という長さにも驚かされましたけれども、ピナ・バウシュという天才の、若かりし頃の作品に久しぶりに触れて、あらためてその凄さ、光と影、人生の悲しみと喜びなどを、舞台を通して感じることができ、幸せでした。
でも・・・
やっぱりポゴレリチ!です!!!
は~~。す、すごかった・・・・。あれほど深く枯れて渋く、そして何か言葉にできない世界を構築できるとは・・・・。
ベルリンのフィルハーモニーで聞いたのですが、本当にびっくりしました。鳥肌が立ち、ポゴレリチの表情に釘付けになってしまいました。
そうです、ステージ中央に設置されたスタンウェイの目の前、最前列かぶりつきの席でした。もう、ポゴレリチがすぐそこにいて、顔をじっくり見てしまいました。指の側ではなかったので、どんな弾き方をしたのかはわかりませんが、ピアノや椅子の位置を調整する際に、ちょこっと指が見えました。
アーティストの指・・・ピアニストの指・・・・。感動でした!
若い頃と、現在のポゴレリチの外見は、あまりに違います。どうしたわけか、すっかり「太って」しまったのですね。太ももがものすごく重そうに見えました・・・。
できることなら、私が甲田療法や少食療法を、ポゴレリチに紹介したいとすら思いました。健康食品やハーブがお好きだと、どこかのサイトで読んだことがあるので、きっと健康管理はしていらっしゃるでしょうけれども、最愛の恩師であり奥様が亡くなってからは、時々不安定な状態になっているようです。あの変貌は尋常ではありません。
でも、音楽は信じられないほどの衝撃と感銘を受けました。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番・・・・あれほどゆっくりのテンポで、しかもタメた感じの表現を聞いたことがありません。一体どうなるのか、オーケストラ(ベルリン・シンフォニック・オーケストラ)がさぞかし困ったでしょう。決して一体感があったわけでもなく、むしろオーケストラは戸惑いを感じているように聞こえたし、完璧ではなかったのかもしれません。でも、ポゴレリチの表現したいと思っている何かは、確実に伝わってきました。それがとても凄かったのです。心に迫ってくるものがありました。
9日に聞いたのに、まだ余韻が残っています。
そのせいでしょうか、ずっとその後1日パンひとつで生きながらえることができていたのかも・・・汗。
でも、私はとにかくとってもとってもちゃんと聞きたいと思って、集中して聞いていたので、耳の調子がすごく良かったのですね。これは素敵なことでした!
やはり、私自身が前向きに強く「聞こえたい」と思う気持ちも、確実に聞こえに影響していますね。
これからも、もっともっと「聞きたい」という気持ちを大切にしたいと思います!
こんにちは! 日記いつも楽しみにしております。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番というと、
「のだめ」で千秋さまが弾いた曲でしたよね(確か…)
ポゴレリチさんという方は知らなかったのですが、
素晴らしく独創的な演奏のご様子。日記から伝わってきます!
私も、ぜひとも聴いてみたくなりました~!!
つくばのMARIさま!
コメントをありがとうございます!
そうです、「のだめカンタービレ」で千秋様がシュトレーゼマンの指揮で弾いた、あのロマンチックな素敵な曲です!!
ポゴレリチは、美貌の天才ピアニストでして、日本のテレビCMにも出演したことがあるほど、日本でも人気があります。でも、奥さんが亡くなってから、かなり太ってしまったんですが・・・(そしてスキンヘッド!)。
ポゴレリチのラフマ2番は、1999年にアメリカツアーをした際、あまりにスキャンダルな演奏方法だったので観客が騒然となり、賛否両論なのですね。その表現をそのままに、今回フィルハーモニーで再び演奏されたのです。なかなか弾かないレパートリーなんです。
何か、心に残る演奏でした。ぜひCD化して欲しいですが、ポゴレリチは創作を「奥さんとの共同作業」としていますので、奥様が亡くなってから彼女にささげたCD以外は、発売されていないんですね。
でも、そういうところも、ポゴレリチの魅力です!(ちなみに、亡き奥様は、ポゴレリチよりずっと年上で、お母さんくらいの年齢だったそうですよ!)
興味深いラブストーリィだと思います。
ではでは
お元気でお過ごしくださいませ!