2007-01-13
それでも、良いこともあります!
昨日は、読者の皆様には若干不快な日記だったと思います。申し訳ありませんでした。
私は基本的には、日常の仕事に関するいや~~なことは、あまり具体的に書かないことに決めているのですが、さすがに昨日はひどすぎる!と思って、弱音を吐いてしまったかなぁ、と反省しています。
昨日は、あれからどうしようかなぁ、ギャラリーのオーナーと直接お話しようかな、と思ったりして、少しだけ悩んでいました。雑誌の編集者さんは、とても優しい方でしたので、ショックを受けながらも素敵なお返事をくださり、感激しました。
そもそもこのお話は、雑誌の方からのオファーではなく、ギャラリーからのお願いから始まったのです。私は奈良さんもグラフさん(グループ名です)も応援したいので、文化交流のお手伝いのつもりで、いろんな雑誌に声をかけてみました。いつもだったら、これほどのビッグニュースは、いくつもの雑誌が喜ぶのですけれども、今回はちょっと違います。というのも、奈良さんとグラフさんは青森で大きな展覧会をなさったばかり、つまり雑誌に記事が掲載されたばかりだからです。となると、同じアーティストは、たとえ世界的な知名度があっても、なかなか続けての掲載はできません。編集者の皆さんは残念がっていらっしゃいましたけれども、ニュースとはそういうものなのですね。ですので、今回はあまり記事にならない可能性が高いのです。
でも、そんな時に、ある女性誌が名乗りを上げてくださったのです、しかも3ページで!
編集部の皆さんは、奈良さん+グラフさんの大ファンで、自腹で青森まで展覧会を見にいらした方もいて、ぜひいつかは取り上げたいって思っていらしたそうなのです。皆さん、今回取材ができるとあって、本当に心から喜んでくださっていたんですね。読者の皆さんも、奈良さんのファンは多いですし、とてもいい記事になると、それはそれははりきっていらしたんです。本当にすごく良い気が流れていました。それなのに・・・・。
こちらからギャラリーにお願いして、無理難題をおしつけたというのであれば、それはこちらがいけないのだと諦めもつきます。でもそうではない。本当に誠意を持って接し、ギャラリーからの提案で作ったページだったのです。それなのに・・・。
・・・考えれば考えるほど不条理を感じ、昨日はしばらく悶々としてしまいました。
でも、とにかく深呼吸をしよう!と気持ちを切り替えて、負のエネルギーを取り込まないようにしました。
私のポジティブなストレス解消法
その1=深呼吸をする(できれば窓を開けて換気するか、外に出る)
その2=相手の不条理な態度を深刻に受け止めない、できるだけ悪く思わない
その3=とりあえず問題を寝かせて、翌日になるまで待ち、寝る
その4=楽しいことをする(笑う)
その5=お風呂で漫画を読む
笑笑笑
そんなところでしょうか・・・。食に救いを求めないように訓練しています。笑
・・・
脱線しないように(みかんは口にしてしまいましたが・・・汗)、生の玄米粒にお豆腐を切って入れて、塩をかけてゆっくりいただきました。これがとっても美味しくて! 噛むとポリポリ口の中から音がして、それがなにやら快感で・笑。
気持ちを他に飛ばすことができて、リフレッシュしました。さすが玄米+お豆腐コンビ! 素晴らしいです。
・・・
ドイツ人がいつも悪いというわけではありません。でも、日本人とは考え方が全く違うのですね。全ての人ではないですが、細部まで気を配って仕事をするというタイプには、あまり遭遇しません。日本のような、サービス業が徹底しているわけではないし、人々自体があまりサービス精神を全面に出したりしません。サービス精神がある場合でも、さりげなくスマートにする方が多いですし、あっさりしているので、それがかえって場合によっては気が楽でいい、ということもあるのです。
滅多に謝らないというのも、日本と違う点ですね。自分の非を認めない。でも、だからこそ、謝る時は「本当に悪いと思っている=責任を感じている=できるだけ責任をとる」ということになります。軽く謝罪するということはあまりないのです。表面的なお詫びではないということですね。重い言葉なのだなぁと感じます。それは、ドイツ的な誠意なのだと思います。
日本の場合は、相手がきっとここまでしてくれるだろう、こう言ってくれるだろう、という予想がある程度つくことが多いですし、それゆえにこちらも「期待」してしまう部分があります。でも、ドイツ人の場合は、それほどしてくれるとは思えないので、最初から「期待しない」わけです。だから、ちょっとやそっとのことではショックを受けなくなりました・笑。そういうものなんだろうなぁ、という感じです。
そうやって仕事を進めていくと、こちらもストレートに聞いたり意見をはっきり言わないと通じませんから、どんどんあいまいな言い回しが減っていって(それは日本では気配りだったりもするのですが、それをドイツではやめて)、白黒はっきりさせる内容になったり、Ja Nein (Yes No)をきっぱり言わないといけなかったり・・・。そうすると、かえってスムーズになることが多いのですね。これは、あくまでもドイツでの仕事の仕方なのですが。
以前はそれがとても苦痛でしたけれども、それは私がいつまでも日本的に仕事を進めようとしていたからなのだ、と気づいてからは、フレキシブルに対応するようにしています。結果随分楽になりました。とはいえ、私はいつまでたっても日本人なのですし、私らしさは捨てたくありませんし、ドイツの色に染まるつもりもないのです。私は私らしく、でもドイツにいるのだから、ドイツ的なるものも尊重し、日本の良い方法も残しつつ、ドイツと日本の良い部分をミックスしてプレゼンテーションする・・。そういうことを心がけています。
ドイツが素晴らしい、日本はダメ、あるいは日本は素晴らしい、ドイツはダメと決めつけるのではなく、どちらにも良い面、悪い面はあるのだから、日々学ばせていただいていると思って受け止めています。
・・・
さて、そんなこんなで、昨日はギャラリーのオーナーに連絡しようかなぁ、と思っていたところ、何とオーナーからメールが来たのです!!
申し訳ないことをしました、とものすごく謝ってくださいました。
ちゃんと心のこもった、丁寧な内容でした。それに、1ヶ月遅れてでも、何とか取材が実現するように努力してくださるようでした。
私は、オーナーの文章を読んで、誠実にこの問題や私達日本サイドと向かい合ってくださっていると感じました。
良かった! 本当に嬉しくなりました!
なので、私はもう怒らないことにしたのです。ネガティブな空気は追い払って、明るく前向きに過ごしたいですし、楽しい時間は多い方がいいに決まっています。
すぐにオーナーにお返事を書きました。
この騒動は、もちろん嫌なことではありましたけれども、それでも何か相手と響き合えたように思います。
・・・
そうしましたら、またまた良いことが!
サルス社のハーブティをご購入くださったお客様から、写真付きのメールが送られてきました。その方は、昨日の私の日記を読んで、へこんでいる私を励まそうとしてくださったようです。感激です!
ありがとうございます!!
ハーブティを気に入ってくださって、「アンゲリカのお茶、とっても美味しく気に入りました。抽出時間に冷めないよう残った毛糸でカバーを作りました。ぶんぶく茶釜みたいですね( ^-^)」と書いて、その手作りポットウォーマーの写真を送ってきてくださったんです!
それがとっても可愛くて~~!! ポットさんが暖かそう!美味しいお茶が、もっともっと美味しくなるような、そんな気持ちのこもったラブリーなカバーで、本当に嬉しくなりました。しかもすごくお上手なんですよ。
ひとりでニコニコしていました♪ 息子がもしもそんな私を見ていたら、気持ち悪いと言っていたかも・・笑。
・・・ということで、いやなこともありますけれども、それでも良いこともあります。だから生きているって素敵なことだなぁと思いました。病気になって死にそうになった時期もありましたけれど、こうして少食をしながら生きていられることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当によかったですね! 日本的対応、ドイツ的対応 うんうん 納得です。日本では人間関係においては(場所にもよりますが)はっきり言うのは 敬遠されがちですよね。誉めことばでさえも照れとかがあって 素直に言えない人が多いです。反対意見を言いたい時などは、 言い回しに気をつけ批判的にならない様に気をつける人が 人格者と認められたりするわけです。そう思うとmachiなどはドイツに住む方が劣等感もたずにすむのかもしれません。ドイツ気質多すぎです。(笑) 淑子さん こういう問題書くこと反省しないでくださいね。決して弱音じゃないです。これからも 辛いこと腹立たしいこと 悲しいこと 何でも書いてください。一緒に悩んだり 考えたり出来てうれしいです。そして今度のことは私も又勉強させてもらえたのです。一緒に前向きに生きていけること 嬉しいのです。(私も平成5年に甲田医院にお世話になりました。途中挫折して もう病気治し諦めていましたが、淑子さんのおかげで 再び頑張れています。感謝しています。)
そう、日本人って、すぐ謝りますよね。でも、それが単に儀式的なかたちだけの場合も往々にしてある。謝ったからといって、心から悪かったと思って相手に埋め合わせをしようとしているのか、というと、そうしないで済ますための逃げであったりもするのですよね。
作家の田口ランディさんが、ブログの過去ログに、こんな体験談を書いておられます。
http://runday.exblog.jp/4839912/
考えさせられます……。
とにかく、その担当者の方が、心から謝ってくださって、本当に良かったですね!
machiさま
あたたかいコメントをありがとうございます!
とても嬉しいです!
まだ解決したわけではないですが、大事な部分はコミュニケーションがとれたのではないかな、と思います。そこから始まるんですよね、きっと。
だから、ちゃんとなるようになると信じてイメージしています。
machiさんは、魅力的な方なのだと思います。ドイツ的というより、きっと個性あふれる方なのでしょうね。だから、良い面がまわりの方に理解されて、素敵な波動が伝わると最高ですね!心からそうなるようにお祈りしています♪
そして、甲田先生の診察を受けていらっしゃるんですね! メソッドを再開されたようで、私も嬉しいですし、励みになります。ぜひ一緒に前向きに取り組みましょうね!♪
きっとうまくいくと信じています!!
それではまた!
お元気でお過ごしください。
MTさま
メールをありがとうございます!
とてもためになる情報をくださり、嬉しいです!
田口ランディさんのHPは、以前は読んでいたのですけれども、最近はすっかり
忘れていました。早速クリックして読みました。興味深いですね!!
うんうん、そうだな~って、頷きながら読んでしまいました・笑。
日本の場合は、「すみません=お願いします=強要」だったりする場合もあり、
心から申し訳ないと思ってどうにかしてくださるという状況とは、全く違う
展開もありますね。それは感じます。こちらでは、謝る時にお願い的な要素は
あまりないですから、その辺は意味合いがはっきりと違いますね。
どちらの場合でも、こちらがそのことさえわかっていれば、さほどのダメージ
も受けないのでしょうけれども・・・わかっているけれども、精神的に厳しい
ということもありますが・・・。汗
日々これ修行と思って、精神を鍛えるしかないのかな、とも感じています。
災い転じて・・・というイメージを持って、きっとうまくいくと信じて過ごします。
本当に素敵なコメントをありがとうございました!
お元気で、楽しい週末をお過ごしください。