エッチなお仕事なぜいけないの? 売春の是非を考える本
希望小売価格:2,500円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-86642-005-9 C0036
A5判 / 344ページ /並製
[2017年09月刊行]
印刷・製本●萩原印刷株式会社
ブックデザイン 和田悠里
内容紹介
セックスワーカーは男の「排泄の道具」なのか。
売春の是非を中村うさぎが風俗嬢から学者までと語り合い考える。
目次
はじめに●なんとなく「風俗はダメでしょ」と思っているすべての人へ
PART1●なぜ彼女たちは風俗嬢として生きるのか?
風俗嬢ぶっちゃけ座談会
電マ大好きイケメンから、80歳のおじいちゃんまで。
風俗とは男にとってのディズニーランドだ!
現役風俗嬢アンケート 中塩智恵子
風俗嬢聞き書きメモ2000年〜2016年
対談 中塩智恵子×中村うさぎ
風俗嬢たちを蝕むイジメや性的虐待の過去。
売春には根深い社会の問題が潜んでいる
対談を終えて
男性優位社会の一番の被害者が
男性である限り、セックスワーカー差別は
なくならないのかもしれない
寄稿 中塩智恵子
レイプに中絶。風俗の犯罪化が
風俗嬢を危険に晒す
対談 神田つばき×中村うさぎ
女としての性的な価値が知りたい!
ママは39歳でAV女優
対談を終えて
母が女を取り戻すと、社会の制裁が下る!
寄稿 畑野とまと
セックスワーカーは女だけじゃない!
トランスジェンダー風俗嬢の現場レポート
PART2●セックスワークをなくせば女たちは救われるのか?
対談 坂爪慎吾×中村うさぎ
障碍者の「性」に向き合うことで
売春を福祉の言葉で書き換える
対談を終えて
この社会からこぼれ落ちた人々を
セックスワークが救う、という可能性
対談 開沼博×中村うさぎ
「漂白される社会」は、
本当に住みやすい社会と言えるのか?
対談を終えて
個人の「幸福」や「居場所」は
他人が口出しすることじゃない
PART3●性の売買は何故、「穢れ」と見做されるのか?
対談 伏見憲明×中村うさぎ
「性を売ること」へのタブー感は
どこから生まれているのだろう?
対談を終えて
フェミニズムのパターナリズム。
「性の解放者」が「性の抑圧者」になった
対談 佐藤優×中村うさぎ
売春をすると魂が毀損されるのか?
売春反対派にタブー視の理由を聞く
対談を終えて
個人の快・不快を社会的善悪に置き換えることの危険性
「終わりに」に代えて
支援者リスト
編著者プロフィール
担当から一言
中村うさぎがクラウドファンディングで資金調達し売春肯定を訴えるムックをつくりました。
クラウドファンディングはこちらで募集されていました(現在は終了しています)。
この本をポット出版プラスから直接購入する。
著者プロフィール
中村 うさぎ(ナカムラ ウサギ)
1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。
倉田 真由美(クラタ マユミ)
一橋大学商学部卒業後、就職が決まらず、『ヤングマガジン・ギャグ大賞』に応募して大賞を受賞。ダメ男を好きになる女性たちを描く『だめんず・うぉ〜か〜』のブレイクを皮切りに、「くらたま」の愛称で親しまれ、漫画・エッセイなどの執筆のほかに、テレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍。現在は2児の母親。
中塩 智恵子(ナカシオ チエコ)
畑野 とまと(ハタケノ トマト)
神田 つばき(カンダ ツバキ)
坂爪 真吾(サカツメ シンゴ)
2008年、「障害者の性」問題を解決するための非営利組織・ホワイトハンズを設立。年齢や性別、障害や病気の有無に関わらず、全ての人が、生涯にわたって、「性に関する尊厳と自立」を守ることのできる社会の実現を目指して、日夜奮闘中。二児の父。
2014年社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、2015年新潟人間力大賞 グランプリ(一般社団法人新潟青年会議所)著書に『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)『見えない買春の現場 JKビジネスのリアル』(ベスト新書)『はじめての不倫学』(光文社新書)『セックスと障害者』(イースト新書)など。
開沼 博(カイヌマ ヒロシ)
著書に『福島第一原発廃炉図鑑』『はじめての福島学』『漂白される社会』他。
伏見 憲明(フシミ ノリアキ)
佐藤 優(サトウ マサル)
内田 春菊(ウチダ シュンギク)
内田 春菊(ウチダ シュンギク)