.book(ドットブック)版 【電子書籍版】千代田図書館とは何か 新しい公共空間の形成
希望小売価格:950円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-7808-5016-1 C0000
電子書籍
[2010年03月刊行]
ブックデザイン 山田信也
内容紹介
12月31日まで開館してみた。でも結果は……?
平日夜10時まで開館、古書店との連携、新書マップ、コンシェルジュ──。
2007年、「これまでにない図書館」としてリニューアルし、Library of the Year 2008大賞、「日本で一番売れるサービス50」(『週刊東洋経済』2007年8月11/18合併号)に選ばれた千代田図書館。
国会図書館から出向し、3社の指定管理者の共同事業体による改革を主導した元館長が目指した、トライ&エラーの記録。
図書館だから果たすことができる、文化・情報政策の中の役割とは何か。
目次
はじめに
第1章●千代田図書館の今
これまでにない図書館/施設とサービス/図書館サービスの構成/運営の実態/千代田図書館に対する評価
第2章●リニューアルオープンへの道のり
着任時(2004年9月)の千代田図書館/改革に向けての検討と指定管理者制度導入の決断/基本計画の決定と指定管理者の決定/開館準備/運営の1年間
第3章●新しい公共図書館に向かって
公共図書館の何を変えたかったのか/公共図書館をどのように変えたかったのか/改革できたこと、できなかったこと、改革途上のこと/これからに期待すること/公共図書館改革の要点
おわりに
プロフィール
千代田図書館周辺地図・千代田図書館フロアマップ・千代田図書館館内風景
資料・千代田図書館来館者インタビュー報告書
担当から一言
「千代田図書館とは何か」。
これは、これまでメディアに取り上げられてきた「コンシェルジュ」や「平日夜10時まで開館」、既になくなった「新書マップ」など千代田図書館が実際に取り組んできた様々なサービスを、柳与志夫さんの考える「新しい公共空間のあり方」のイメージと結びつけるための問いです。
インド図書館学の父・ランガナタンが唱えた図書館の五法則のひとつ、「図書館は成長する有機体である」という大きな理想と、千代田図書館の現場との間で見えてきたものは何だったのか。
2007年にリニューアルした千代田図書館の計画から運営に至るまでのトライ&エラーを、柳さんの視点から検証します。
[担当編集・大田洋輔]
著者プロフィール
柳 与志夫(ヤナギ ヨシオ)
1954年、大阪府生まれ。国立国会図書館資料提供部電子資料課長。慶応義塾大学卒業。
79年、国立国会図書館入館。04年9月から07年3月まで千代田区教育委員会事務局図書文化財課長兼千代田図書館長。07年4月から千代田区立図書館への指定管理者制度導入に伴い、区民生活部副参事(特命担当)兼教育委員会事務局副参事(文化財担当)。08年4月より現職。著書に『知識の経営と図書館』(勁草書房、2009年)、『図書館経営論』(学文社、2007年)。共著に『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』(出版コンテンツ研究会、岩本敏、小林弘人、佐々木隆一、加茂竜一、境真良との共著、ポット出版、2009年)など。
追記
ネットでの評判
・[編集日誌][新刊紹介]2010-02-22(Mon): 柳与志夫著『千代田図書館とは何か-新しい公共空間の形成』(ポット出版、2010年、2310円)─ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版
・『千代田図書館とは何か』を読む。─書物蔵:古本おもしろがりずむ
・2010-04-15 「千代田図書館とは何か」を読んで─豊島区議会議員 日野克彰 の 「今日の一言」
掲載情報
・熊本日日新聞・文化面
イベント情報
2010年4月15日(木)19:00〜トークセッション「新しい公共空間としての図書館」(柳与志夫×小林麻実)を行ないました。レポートはこちら。
当日のTwitter実況をまとめたトゥギャッターはこちら。