2005-08-11
欧州の風を東京レズビアン・ゲイパレードへ
「パレード応援週間」のため、開催日13日(土)も当ブログを更新する予定である。
欧州憲法の批准が議論されていたころ、『欧州緑の党』代表で欧州議会議員をつとめるダニエル=コーンベンディットが次のような論陣を張った。
「欧州憲法はけっして100点ではない。しかし、自由主義・民主主義という基本的価値に基づく欧州建設を前進させるものだ。だから、私は賛成する」
(彼が繰り返していた議論を及川が要約)
たとえ100点ではなくても前向きなものとして評価できる、だから支援・支持するとダニーはいったわけだが、かつての反体制の象徴(シンボル)による批准賛成論は左翼の反発を招き、彼は講演先でモノを投げつけられることがしばしあった。
三年ぶりに開催される東京レズビアン・ゲイパレード(TLGP)は完璧なモノではないかもしれない。しかし、日本のレズビアン・ゲイ・バイ・トランス(LGBT)の権利確立・市民権獲得を前進させるものである。
ブリュッセル、リール、パリ、ロンドン、アムステルダムといった欧州主要都市で開催されたゲイ・プライドに私は今年参加してきた。いずれの都市でもLGBT旋風とでも呼ぶべき、社会の雰囲気をよくする風が吹いていた。LGBTを扱った日本の小説・漫画・古典芸能は欧州にも広がっている。世界から注目されている東京のレズビアン・ゲイパレードが爆発的な成功をおさめられるよう、パリからエールをおくりたい。