2012-04-26
原発スラップ(恫喝訴訟)を問う
原発スラップ(恫喝訴訟)を問う
ジャーナリストと市民の会発足のご案内
東京電力の原発関連事業に深く関与してきた人物が、2012年3月16日、ジャーナリストの田中稔氏が『週刊金曜日』(11年12月16日号)に執筆した記事で名誉を毀損されたとして執筆者個人の田中氏を提訴しました。
6700万円という法外な請求金額に加え、記事の掲載誌を発行した出版社を提訴せずに、執筆した個人のみを提訴しました。こうした提訴のやり方は、明白なスラップ(恫喝訴訟・SLAPP)と言わざるを得ません。この人物は複数の媒体を同じような“原発スラップ”の手法で濫訴し、言論と報道の自由を侵害してきました。
スラップとは、経済的に力のある者が、記事の真実性及び真実相当性を認めるに足る証拠を認識しながらも、あえて訴訟し、執筆者を経済的に困窮させ、記事の真実性に関係なく謝らせたり、追加報道させないことを目的に提訴することを指します。
そこで、スラップ被害者たちの横の連携と情報交換を目的に、「原発スラップを問うジャーナリストと市民の会」(仮称)を近く発足し、下記シンポジウムを開催する予定です。呼びかけ人にご賛同いただける方は連絡をいただければと存じます。
呼びかけ賛同人(4月23日現在)
山本太郎(俳優) 有田芳生参院議員(ジャーナリスト)
烏賀陽弘道(ジャーナリスト) 山岡俊介(ジャーナリスト)
寺沢有(ジャーナリスト) 清水直子(ジャーナリスト)
平井康嗣(週刊金曜日編集長) 伊田浩之(週刊金曜日企画委員)
上原公子(元国立市長) 宮嶋巌(月刊誌FACTA編集人)
森原秀樹(衆院議員政策秘書) 和仁廉夫(ジャーナリスト)
浅野健一(同志社大学教授)
原発スラップ(恫喝訴訟)を問うシンポジウム
●日時 5月16日(水)18時15分~19時45分
●場所 参院議員会館地下1階B109室(定員78人)
●記念講演 鳥賀陽弘道さん「スラップとは何か」 参加費無料
第1回口頭弁論が5月7日10時15分より615法廷が予定されており、傍聴・取材方よろしくお願できれば幸いです。問合せはスラップを問う会℡080-5436-6679和仁。