2005-06-02
街娼規制でパリの風俗は変わったか?
26日(木)の夜、欧州憲法に関する討論番組を見終わった後、テレビをつけっぱなしにしておきました。そうしたら、フランス3チャンネルで23:45から、売春に関するドキュメンタリー・討論番組がやっていました。コメンテーターの二人は元・街娼です。
フランスでは売春は合法ですが、性的サービスを提供する店舗は禁止されています。そのため、売春といえば街娼が主流でした。あるいは、電話番号と写真を掲載した小さなアナウンスを雑誌に出し、客の連絡を待つ……という方法もあります。
しかし、次期大統領と目されているサルコジ氏が内務大臣時代に、街娼規制を実行しまして、パリ市内では街娼の数が一気に減りました。
テレビ番組のドキュメンタリーでは、街娼が警察にしょっ引かれる場面も流し、彼女たちがその後どこにいったのか……を追っていました。
かつてパリ市内で働いていた街娼の一部は、警察の目の行き届きにくいパリ郊外のハイウェイで、運転手相手に売春しています。速度を落とした車に駆け寄り、運転手と交渉します。交渉が成立しますと車内で「愛の行為」を交わしたり(同番組では、街娼がセックスすることを「愛の行為をする」といっていました)、近くのホテルに行ったりします。同番組では、街娼を乗せた車を追っかけていました。
別の街娼は森を突き抜ける道路に立ち、運転手を待つ。あるいは、林の道に立っていて、通行人に声をかける……ということをしているようです。彼女たちに対するインタビューもモザイク入りで出ていましたが、客に暴行されるなどのトラブルはよくある……といっていました。警察の目から逃れるため、人里離れたところで立つわけですから、そこで暴行されようが、周囲に助けを求められる人がいません。
規制によって街娼の労働環境は悪化した……というのが、ドキュメンタリーの趣旨でした。
あと、マッサージ店の看板を掲げているが、実は「愛の行為」も提供する……という店の存在も取り上げられていました。まぁ、日本では珍しくも何ともありませんが。
そのあと、男娼やネットによる売春の話に移っていったのですが、睡魔にまけてねむってしまいました。
オランダもEU憲法の国民投票はダメでしたね。
これに関して英紙The Independent2日付にFortuynを見出しにした記事が載りました(数日間は無料なので即ゲットを)
Fortuyn’s populist legacy favours Dutch sceptics
By Stephen Castle in Rotterdam
02 June 2005
http://news.independent.co.uk/europe/story.jsp?story=643398
英紙といえば、昨日のThe Timesにはこんな記事もでてますが、
June 01, 2005
Mr Notorious seeks Olympics boycott and little local war
From Richard Lloyd Parry in Tokyo
In an exclusive interview the Governor of Tokyo says that Japan should be tougher towards China
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-1635459,00.html
この記事に書かれてないのですが、石原氏はそれどころじゃないようです(^_^;)
Fortuyn情報、ありがとうございます。ちょうど、原稿を書くところだったので、助かりました。
このまえ、仕事中の彼女たちとお茶する機会があったのですが、やっぱり今は大変みたいですね
一応パリ市内で営業はしていますが、場所の確保に苦労していてホテルの一室ならいいけど相手の車に乗るのはいつも怖いといっていました。
警察がどんどん街娼を補導しているようですね。サルコジ内相の復活でさらなる規制強化になるのでは……と危惧しています。彼の才能を財務大臣で遣って欲しかったですね。