2006-06-01

【及川健二・写真劇場】売奴プライド(PUTE PRIDE)第一章

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去年・今年と国際女性デーにあわせてフランス共和国首都パリ市で、売春婦/売春夫による「Pute Pride」(売奴・プライド)と題したデモが行われた。彼/彼女らはフェミニストたちが自らを無視し時に侮蔑してきたと訴えた。国際女性デーにあわせてデモが行われたのは、フェミニストに対する挑戦なのだろう。

わたしの知る限り、フェミニストは売春婦/売春婦の声に反応していない。
無視を決め込んでいるのだろう。

「わたしたちは犯罪者でも被害者でもない。売春婦/売春夫であることに誇りを持っている」という意見に、「あなた方は搾取されている保護されるべき人たちなのだ」という意見は説得力を欠いているように私には思える。

日本も性労働者が公道でデモを行う日はくるのだろうか。

【写真解説】写真の女性はトランス・ジェンダー、エコロジスト、売春婦、パリ17区・区議、医師であるカミーユ=カブラル(Camille Cabral)さんだ。フランス人のなかでもとりわけ私が尊敬する大切な友人だ。彼女は売春婦を社会から追い出す「サルコジ法」の撤廃を訴えた。