2006-06-01

売春婦/売春夫たちの連帯

去年・今年と国際女性デーにあわせてフランス共和国首都パリ市で、売春婦/売春夫による「Pute Pride」(売奴・プライド)と題したデモが行われた。彼/彼女らはフェミニストたちが自らを無視し時に侮蔑してきたと訴えた。国際女性デーにあわせてデモが行われたのは、フェミニストに対する挑戦なのだろう。

わたしの知る限り、フェミニストは売春婦/売春婦の声に反応していない。
無視を決め込んでいるのだろう。

「わたしたちは犯罪者でも被害者でもない。売春婦/売春夫であることに誇りを持っている」という意見に、「あなた方は搾取されている保護されるべき人たちなのだ」という意見がはたして説得力があるといえるだろうか。

日本で性労働者が公道でデモを行う日を私は望んでいる。

このエントリへの反応

  1. Ras l’Frontのコミュニケ

    COMMUNIQUÉ DE RAS L’FRONT SUITE AUX VIOLENCES PERPÉTRÉES LORS DE LA GAY PRIDE DE MOSCOU
    vendredi 2 juin 2006, par thierry
    http://collectifs.raslfront.info/article.php3?id_article=7881

  2. こんにちは。ご無沙汰しております。いつもブログ興味深く拝見しています。
    今回の話題について思うところがあったので初めて書き込みしますね。
    売春婦/売春夫が「搾取されていて保護されるべき人たち」かどうかについてなのですが、私は、やっぱり搾取されていないとは言えないと思うんです。保護されるべきかどうかはまた別として。
    例えば、精神的にも肉体的にもすごく大変な仕事だと思うのですが、その対価として妥当な収入を得ているのか。
    フランスでは売春の斡旋は違法ですが、実際には、東欧から女の子を連れてきて仕事を斡旋するような仲介業者もいますよね?
    それに、彼らは数ある仕事の中からこの仕事を選んでいるわけではなくて、選ばざるを得ない状況にあるのだと思うのです。
    「売春婦/売春夫であることに誇りを持つ」というのは、常に尊厳を傷つけられる可能性のある状況で、ストレスを軽減して身を守るための生活の知恵なのかなと思いました。
    難しい問題ですね・・・。
    日本なんかはフランスとは全く違い、数ある選択肢の中から自分の意志でこの職業を選び、妥当な対価を得ている人が多いと思うので、デモする必要はないのかもしれません。なんて思いました。

  3. 搾取がまったくないというんじゃなくて、アベさんや多くのフェミニストのような性の特別視は、搾取を減らすうえでも害にしかならないってことじゃないですかね。

  4. 実際のところ、それが善意からであれ売春を規制することによって、売春婦・売春夫が追いつめられた状況に置かれるということは全国共通ではなかろうか。

    カミーユ=カブラルパリ17区・区議たちは如何にしてマフィアから自由になって売春をできるようにするか、考え実践しています。