2005-06-20

マイケル・ジャクソン裁判の深層

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スター・ウォーズの最新作を見たり、バットマンを見たりと、映画ネタも色々あるのですが、本日はマイケル・ジャクソンの話。

マイケル・ジャクソンの生活を追ったドキュメンタリー番組が放映されてから、マイケルへの攻撃が激化した。彼が子どもと同じ布団で寝ている……ことが判明したから、反響を呼んだのだ。

マイケルは変人かもしれない。変人の彼が子どもと寝ているのだから、何かあっても不思議はあるまい……と思う人もいただろう。

ただ、マイケルへの犯罪視が深まったのは、彼が変わっているからだけではない。欧米の特別な事情がある。

アメリカでもフランスにおいてもそうだが、たとえ我が子とはいえ、子どもと同じ布団で寝ることは普通のことではない。異常視されている。

日本などアジアの国で、子どもと母親(あるいは父親)が布団で寝ることがある……とフランス人やアメリカ人にいうと、気色悪いとあからさまにいう人もいる。子どもと布団を共にする……ということが、どうも避けるべきことのようだ。

だいたいが、小さい頃から一人のベッドに入れられる。

以前、20代のフランス人女性に

「何歳まで親と一緒に寝ていたか?」

ときいたら、

「三歳まで」

といっていた。「へぇー、フランス人でも親と一緒に寝るのか」と驚いたのだが、詳しく聞いてみると、「親と同じ部屋に寝ていた」ということで、ベッドは別とのことだった。

マイケルは赤の他人と寝たのである。その行為自体に、少なからぬアメリカ人が嫌悪感を催したであろう。「嫌悪感」に依れば、たとえ性的虐待があろうがなかろうが、子どもと寝ること自体がいけないことなのだ。

このエントリへの反応

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