2012-05-01

フランスの政権交代が民主党の轍を踏まない為には…

ワタシが2年間、フランス共和国に滞在していた折の
社会党・党首は大統領候補のフランソワ=オランドで
あった。記者会見や集会の席で何度も対面したもの
だった。アジア系は1人で最前列に陣取るから顔は
覚えられていただろう。

フランソワ=ミッテラン元大統領に抜擢されたオランド氏に対して
大統領選前はあまり良いイメージを持っていなかった。

まず、欧州憲法条約の批准が国民投票で否決されたが、
あれは支持したフランス社会党が支持者をまとめきれず
反対派のほうが多数であったからだ。その要因の一つは
オランドのカリスマ性と能力のなさ故だった。
リヨネル=ジョスパン元首相がテレビで批准を支持する
理由をとくとくと説明した後は、社会党支持者の半分が
一時期、賛成になった。だが、その後のオランド氏が展開
した賛成キャンペーンは失敗し、社会党支持者の多数派が
反対票を投じた。

次に大統領選2007で社会党候補はオランド氏の長年の
ツレアイだったセゴレーヌ=ロワイヤル下院議員(当時)だった。
社会党党首にあるオランド氏は彼女のブレーン(頭脳)として
一致団結して闘うべきだったが、彼氏は新聞記者との不倫関係に
溺れ、オランドとロワイヤルは険悪な仲にあったことが選挙後、
判明する。大切な大統領選でツレアイが出ているというのに、
党首が不倫が原因の夫婦不仲になっているとは!

オランド氏は1997年から2008年まで
社会党第一書記(党首)を務めた。
閣僚経験はない。いわゆる党官僚という
やつだ。

イメチェンで大統領の風貌を備えてきたが、
統治能力は???だ。

社会党を中心とする左翼連立内閣が
安定し、フランス改革を断行するには
身内ではなく、有能な人物を首相に
就けることだ。ワタシは首長として
改革の実績をつんでいる
ベルトラン=ドラノエ・パリ市長が
首相に適任だと思う。或いは
マルティーヌ=オブリー党首だ。

と、選挙結果が出る前に急いだ
ことを書いてしまった。

Le 6 mai, votez a Hollande.
Changement,
Maintenant.