2006-02-03

究極のゲイ映画「ぼくを葬る」、4月に日本へ

仕事を終えてベッドに入ってから、『ハウルの動く城』のDVDをフランス語で観る日々が続いています。日本のアニメですと『パーフェクト・ブルー』もフランス語で観ました。ハウルもブルーもフランス語となかなか相性は良いと思いました。

さて、伏見憲明さんのブログでもありあげられた、アメリカの同性愛を扱った映画『ブローク・バック・マウンテン』は三月に日本に上陸します。わしは二回見ました。日本に三月帰国したら、もういちど見たいと思っています。ゲイ地区・マレから近いためか、シネ・シテ・レアールっつー映画館(シネコン。19もスクリーンがある)の上映には、男性同士で来る人がほとんどでした。カップルなのか単に友達なのかはしらんですけど観客の90%は男でしたね。二回目みたとき、通路を挟んで隣に座っていた男性カップルが号泣していたそうです(一緒に見に行った人があとで教えてくれた)。なんつーか、ゲイ(にかぎらず、同性に恋心なり性欲を寄せたことのある男性)であれば自分の体験とどこかで重ねあわせてしまう内容であります。そう、昨日、取材した『同性愛と社会主義』代表ともこの話題で盛り上がりました。

天才ゲイ人・フランソワ=オゾン監督の新作は『ぼくを葬(おく)る』というタイトルで、日本に四月に上陸します。

http://www.bokuoku.jp/

これも同性愛をテーマにした話で感動的です。わたしはブローク……より好みです。作品の出来具合でいえば、ブローク〜に軍配をあげる人のほうが多いと思いますし、その意見にわたしも同意します。ただ、ぼくを……はわしの趣味にあいました。時折「悪趣味」といわれることの多いオゾン監督のブラックユーモアがわさびのように効いているんですね。この映画も二回、見ました。笑えましたし、泣けました。日本でももう一回見ようと思います。

ちなみに、本日(木曜日)はディズニー映画『バンビ2』を子どもたちに混じって鑑賞しました。まぁ、なんてことのない映画ですけどね。

あぁ、日本への引っ越しの準備もそろそろ始めないとしけないし、何かと慌ただしい日々が続きそうです。

このエントリへの反応

  1. …ああ、「バンビ2」ね…一瞬「ゾンビ2」って読めたから(爆)何でそんなもんを子どもたちに混じって鑑賞したのかと…わたスも目が悪くなったもんだ。

    「同性愛」「フランス映画」と言えばシリル・コラールの「野性の夜に」やアンドレ・テシネの「野生の葦」もお忘れなく!

  2. 宮原さんも映画好きか。

  3. 究極のゲイ映画っていかたもどうかと。。。
    主人公がゲイなのは作品の主要テーマではないですよね。

  4. フランソワ・オゾン「ぼくを葬る」●MOVIEレビュー
     死は嘘を許さない

     死を目前にしたとき。人は「嘘」を清算したくなるのかもしれない。彼にとって「生まれ育った家族」は精神的な安らぎをもたらすものではなかった。だから彼は