2005-08-26
フランスのゲイ雑誌からインタビュー依頼
フランスのゲイ雑誌からインタビュー依頼があった。東京プライド復活についてコメントがほしいとのことであった。まだ、返信はしていないものの、日仏LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランス)交流のためにも喜んで受けようと思っている。来月には、HIV感染者でゲイの地方議会議員・ジャン=リュック=ロメロさんと会談することになっている。いまのところ、フランスのLGBT事情を紹介することの方が多いが、仏語・英語をつかって日本のLGBT事情について今後は発表していく予定でもある。『伝説のオカマ』東郷健さん(彼の半生については及川健二&東郷健・著『常識を越えて オカマの道、七〇年』に詳しい)のことを紹介する仕事もしようとは思っている。
まあ、いずれにせよ、バカンスが空ける来週月曜日から、いままで停滞していた仕事を一気に進めるつもりだ。
さて、このブログで何度か紹介した映画『Dr. Kinsey』が日本についに上陸した。
http://www.kinsey.jp/
キンゼイ博士は1950年代に生きた性科学者でありながら、ゲイ・フレンドリーであり、好感が持てる人柄だ。映画の中では、キンゼイの研究者としての弱さや、大バッシングを受けて失意のうちにある姿、助手の男性とセックスをしたことなども、包み隠さずに描かれている。レズビアンの老女が出てくる映画の最期のシーンはとても感動的だ。
性に関心を持っている人、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランス)にはきっと満足のいく内容になっていると思う。『シンドラーのリスト』に主演し、『Batman begins』にも登場しているリーアム・ニーソンはキンゼイ役を素晴らしく演じてみせた。英国映画『Vera Drake』の俳優・女優たちに匹敵するぐらいのできだ。
映画のつくりにいくらか不満もあり、批判的コメントも多少くわえたものの、性規制が進み純潔主義に侵蝕されるいまの日本では画期的・刺激的だろうから、鑑賞されることをすすめたい。